※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

岡寺(おかでら)

概要

真言宗の寺で、西国三十三カ所観音霊場の第七番札所。日本最古の厄よけの寺として知られる。
飛鳥時代、天智天皇の勅願により、皇子の草壁皇子が住んでいた岡宮の跡に僧・義淵(ぎえん)が建立したと伝えられている。
正式には龍蓋寺(りゅうがいじ)といい、義淵が近隣を荒らしていた龍を寺の池に封じ込めたという伝説が残る。
寺の西にある治田(はるた)神社から奈良時代前期の瓦が発掘され、創建当初の境内だったと推測されている。岡寺跡として平成17年(2005)、国史跡に指定された。
入り口の仁王門は、慶長17年(1612)の墨書銘があり重要文化財。文化2年(1802)建立の本堂(県指定文化財)に安置されている本尊の塑造如意輪観音坐像(重要文化財)は高さ約4.6メートルで、現存する日本最大の塑像である。
このほか、江戸時代の楼門(県指定文化財)や昭和61年(1986)再建の三重塔、談山神社(桜井市)から移築された開山堂などがある。
また、約3,000本のシャクナゲが4月中旬から5月初旬にかけ境内を彩る。

参考

所在地:奈良県高市郡明日香村岡806
拝観時間:8時00分~17時00分(12月~2月は8時00分~16時30分)

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