粟原集落南端の天満神社境内とその隣接地に、塔と金堂の跡が残る。 建立のいきさつを刻んだ三重塔の伏鉢(ふくばち/国宝、談山神社蔵)の銘文によると、中臣大島(なかとみのおおしま)が草壁皇子(くさかべのみこ)のために発願し、比売朝臣額田(ひめあそんぬかた)が持統天皇8年(694)から造営を始め、和銅8年(715)に完成したとされる。 塔跡に心柱礎石、側柱礎石、円天柱の礎石が残っているほか、金堂の礎石も一部が残っている。国史跡に指定されている。
所在地:奈良県桜井市粟原 見学自由
粟原寺跡 2010年10月10日撮影 桜井市