采女祭(うねめまつり)は、奈良市の春日大社の末社、采女神社の例祭で、みかどに仕えていた采女がみかどの心変わりを嘆いて猿沢池へ身投げをし、その霊を慰めたことに始まる。采女が月夜に身を投げたといわれていることから、毎年中秋の名月の夜(旧暦8月15日)に行われる。
午後5時、秋の七草で飾られた長さ約2メートルの花扇を中心とした時代行列がJR奈良駅を出発し、三条通りを練り歩いた後、采女神社で「花扇奉納神事」が営まれる。
午後7時からは、猿沢池に浮かぶ管絃(かんげん)船に花扇が移され、雅楽の演奏とともに池を巡った後、花扇は水面に献じられ、采女の霊を慰める。
開催場所:
・奈良市橋本町の采女神社
・同市登大路町の猿沢池周辺
開催日時:
・中秋の名月の前日
・17時00分宵宮祭(采女神社)
・中秋の名月の当日
・17時00分~ 花扇奉納行列(JR奈良駅~猿沢池)
・18時00分~ 花扇奉納神事(采女神社)
・19時00分~ 管絃船の儀(猿沢池)