猿沢池の北西に立つ、春日大社の末社。 その昔、天皇の寵愛(ちょうあい)が薄れたことを悲しんだ采女(天皇の身の回りの世話をする女官)が、猿沢池に身を投げ、その霊を慰めるために建立されたと伝えられる。 当初、社は猿沢池に向かって立っていたが、命を落とした池を見るのが忍びないと、一夜にして池に背を向けたという伝説がある。 毎年、中秋の名月には、猿沢池に舟を浮かべ、雅楽を奏でる采女祭が行われる。
所在地:奈良県奈良市橋本町 拝観時間:外観の拝観自由
采女神社 2011年2月28日撮影 奈良市