吉野川の支流、宇智川の左岸の岩壁に、大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)の経文8行と高さ約60センチの仏像が彫られている。 宝亀7年(776)または9年(778)の銘があり、奈良時代後期の金石文として貴重。国史跡に指定されている。近年は摩滅が著しい。 かつて同所は東約900メートルにある榮山寺の境内であったと伝えられ、同寺との関連も推測されている。
所在地:奈良県五條市小島町
宇智川磨崖碑 2011年1月20日撮影 五條市