※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

魚見石(うおみいし)

概要

神武天皇が東征の折、大和平定の成否を問うため、嚴瓮(いつべ/古代用いられた神酒を入れる土製の容器)を丹生川上神社神域の夢淵へ沈めたところ、やがて吉兆が現れ、魚が木の葉のように浮いて流れた。その様子を臣下の椎根津彦(しいねつひこ)が見届けた場所が、古くから「魚見石」と言い伝えられてきた。
吉凶を占った際に、水面に浮いて流れた魚がアユであったため、以来、魚偏に占と書いて鮎(アユ)となったという。
この伝承に基づき、昭和12年(1937)5月に史跡顕彰の石碑「魚見石」が建立されたが、3度もの洪水に遭ったため、現在は高所に移されている。

参考

所在地:奈良県吉野郡東吉野村小

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