※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

岩屋桝型(いわやますがた)

概要

山添村北野の牛ヶ峰には、巨岩大石が累積している。これらのうち、岩屋桝型は、一枚岩の巨岩が自然の節理によって分裂したものである。
上方に屹立(きつりつ)した岩は桝型と呼ばれ、切り込まれている桝の形は、仏像を安置する厨子だったと考えられている。桝型の傍らには、弘法大師を祭るほこらがある。
転がり落ちた下方の岩は岩屋と呼ばれ、岩肌に大日如来像が刻まれている。この大日如来像は、弘法大師の作で、そのとき使用した“のみ”と“つち”を桝型の中に納めたと伝えられる。また、岩屋の底部は岩窟になっており、護摩壇が設けられている。
岩屋桝型は、昭和41年(1966)に山添村の名勝に指定され、制作年代は寛保2年(1742)とされた。

参考

所在地:奈良県山辺郡山添村北野

※コンテンツの著作権は、原則として奈良県に属します。当サイト上の文章・写真等の無断使用・転載、二次利用を禁止します。
Copyright (C) Nara Prefecture All Rights Reserved.