※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

往馬大社(いこまたいしゃ)

概要

正式には往馬坐伊古麻都比古神社(いこまにいますいこまつひこじんじゃ)という。
延喜式神名帳(927年)で官幣大社に列せられ、旧社格は県社。生駒山を神奈備(かんなび)に、生駒谷17郷の氏神として鎮座する。
祭神は、伊古麻都比古神、伊古麻都比売神(いこまつひめのかみ)など7柱。
最も古い記述は「日本総国風土記」の雄略天皇3年(458)で、正倉院文書(奈良時代)にも記載が見られる。
伊古麻都比古神、伊古麻都比売神は、古代から火をつかさどる神として信仰されており、大嘗祭で用いる火燧木(ひきりぎ、浄火を起こす道具)を代々献上している。いずれも平安時代の「北山抄」「元要記」「亀相記」などには、往馬大社の神が「火燧木神」と書かれている。
10月第2日曜日の例祭は火神祭(火祭り)と呼ばれ、龍田大社(三郷町)の風鎮祭、廣瀬神社(河合町)の水神祭とともに、古代から朝廷の崇敬を受けてきた。
また、境内を覆う森は、「往馬大社の社叢(しゃそう)」として県指定天然記念物になっている。

参考

所在地:奈良県生駒市壱分町1527-1
拝観時間:境内拝観自由

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