━━━━━━━━━━━━━━━━━   Lib Info NARA   −奈良県立図書情報館通信− ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2021.5.1  No.381 ■5月の休館日→1日〜11日、17日、24日、28日、31日(5月1 1日まで臨時休館いたします) □休館日  月曜日(祝日・振替休日にあたるときは、その次の平日)  毎月月末(土・日・月曜にあたるときは、その前の平日) ■図書情報館 臨時休館のお知らせ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  当館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、5月1日から5月 11日まで臨時休館をいたします。(※5月6日、10日は通常休館日)  今後の新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえ、利用制限の緩和や解除 、延期を行う可能性があります。  この間は、引き続き下記の業務を行います。  ご利用の皆さまには、長期にわたりご不便をおかけしていますが、ご理解 とご協力をいただきますようお願いいたします。 ★★臨時休館中も下記の業務は行います。★★★ ○郵送による資料の貸出(郵送料は自己負担となります。) ○郵送による資料の複写(複写料金と郵送料は自己負担となります) ○メール・郵送・FAX・電話によるレファレンス 〇障がいのある方へのサービス(郵送貸出) □受付日・時間:火曜日〜日曜日9:00〜17:00(※5月6日、10日を除く) 【上記に関するお問い合わせ:0742−34−5514】 なお、5月11日(火)以降の開館については、今後の社会情勢や国の動向な ども勘案し、変更することがあります。 ※臨時休館中に資料を返却される場合は、正面玄関横のブックポストをご利 用ください。 ※開館再開時の混雑緩和のため、貸出中の書籍等は5月11日(火)までにブ ックポストを利用し早めにご返却ください。 ※臨時休館中に返却期限をむかえる貸出資料についてはすべて5月26日(水 )に変更します。 ※臨時休館中に保留期限をむかえる予約資料については、すべて保留期限を 5月19日(水)に変更します。 ※マイライブラリは臨時休館中もご利用いただけます。 〇有料施設の予約受付停止について 臨時休館にともない、当館有料施設(交流ホール・セミナールーム・デジタ ルスタジオ・オーサリングルーム)の予約を停止しています。再開時にはWe bページ等でご案内いたします。 ★以下のページもご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/news/3600 ━━━━━━━━━━━   M E N U   ━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃1┃トピックス◆5月前半のイベント ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃2┃館長連載「図書情報の文化史」 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃3┃図書情報館からのお知らせ ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃4┃図書館員の気になる一冊 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃5┃編集後記 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━ ◇1◇トピックス◆5月前半のイベント └◇┘━━━━━━━━━━━━━ ■映像作家・保山耕一氏作品 常設上映          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 映像作家・保山耕一氏が綴る映像詩『奈良、時の雫(しずく)』からセレク トした作品を月替わりで常設上映します。 □5月の作品「ナラノヤエザラ」 □上映期間:5月27日(木)まで □正面玄関前 ※映像は、開館時間中リピート再生(上映時間約19分) ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3599 ■学び直し講座「図書館学校」 第1期 開校記念講座         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  おもに高校時代の教科科目から、今につながるテーマをピックアップして 、もう一度学ぶ「図書館学校」を開校します。  令和3年度第1期は、各講師が教鞭を執る授業はそれぞれ2回とし、各科目 ごとに申し込んでいただく予定です。 ※新型コロナウイルス感染症の影響による情勢の変化を鑑み、内容の変更や 延期、中止になる場合もあります。 □日程・科目・講師 開校記念講座:5月14日(金)13:30〜15:00 「日本近・現代の風景 ー巡幸する天皇ー」 千田 稔(奈良県立図書情報館館長) □要申込み・定員70名(先着順) □参加資料費 500円 □会場 1階交流ホール ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3586 ■イベント等の中止について  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 5月中の下記のイベント等は、中止・延期させていただきます。 □ITサポートデイ(中止) □法務無料相談会&知識セミナー(中止) □大安寺歴史講座Ver.13「大安寺と林邑僧仏哲」(延期) □図書展示「世界のブックデザイン2019-20」(延期) ■新着図書情報(月に1度更新!) ★詳細はこちら★ https://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受け付けています。 ★詳細はこちら★ https://www.library.pref.nara.jp/guide_payroom/request ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━ ◇2◇ 館長連載 └◇┘「図書情報の文化史」素描編    ━━━━━━━━━━━━━━ 第381回 折口信夫『死者の書』(45)           館長 千田 稔  『神の嫁』は、『死者の書』の原型といわれはするが、その底流は大きな 違いがある。前者は、その名の通り神にまつわる話として折口は書こうとし たのであるが、後者は、舞台は当麻寺であり、ハスの糸で男の衣を織ったと あるが、その下敷きは當麻寺曼荼羅、あるいは「山越しの阿弥陀像」を挿絵 のように使っている。すなわち仏教的空間の出来事である。  『神の嫁』が未完の理由として掲載誌休刊があげられるが、小説の骨格が かなり異なる。折口の学問を支えているのは民俗学である。それならば、神 が主題となる方が自然なように思える、それなのに仏教的な雰囲気の中で語 ろうとしたのはなぜだろうか。  そのことは、すでに指摘されているが折口信夫の年上の同性愛の相手であ った浄土真宗の僧侶藤無染(ふじむせん)の影響である。折口は詩人・歌人と しては釈迢空(しゃくちょうくう)という浄土真宗の法名を使っていることに も通じる。折口が國學院予科に入ったとき、藤無染と同居している。  この二人の関係を詳述するのは、この稿の目的ではない。しかし『死者の 書』が郎女と大津皇子の恋愛を物語っていることからも、おのずからわかる であろう。とすれば、『死者の書』は、折口の民俗学と直結する小説ではな いといってもよい。むしろその点から考えると『神の嫁』の方が、折口の古 代研究と接点を持っている。  膨大な折口の業績を論じることはもとより不可能である。その一端を垣間 見て、とりあえず筆をおくことにしたい。(この項終わり) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━ ◇3◇ 図書情報館からのお知らせ └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━ ■郵送貸出サービス(有料)開始について(4月28日(水)からはじめま した)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ □郵送貸出サービス(有料)開始について 4月28日より、郵送貸出のサービスをはじめました。通常貸出している資 料が対象で、CDブック(オーディオブック)など、図書以外の資料も申し 込むことができます。 □利用できる方 奈良県立図書情報館で利用者登録をしている方です。当館の利用者カードを お持ちでない方は、利用者カードを作成後、お申込み下さい。利用者カード は郵送でも作成できます。 □利用できる資料・貸出冊数・貸出期間 貸出のできる資料が対象です。ただし、郵送が難しい資料(資料の状態が悪 いもの)および他の図書館からの取り寄せた資料を除きます。貸出冊数:5冊  貸出期間:30日間(往復の郵送に要する日数も含みす。) ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/news/3596 https://www.library.pref.nara.jp/guide/lending ■図書館劇場16第1幕  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 図書情報館では、千田稔館長の公開講座を「図書館劇場」と銘打ち、平成18 年度以来、連続講座を開催しております。なお、本公開講座は、奇数月の第 4日曜日の13:00〜16:00に開催します。 □5月23日(日)13:00〜(開場12:30) □1階交流ホール プログラム ・映像詩 保山 耕一(映像作家) ・講演1 「聖徳太子の誕生地伝説 厩戸と上宮」千田 稔(当館館長) ・朗読  都築 由美 ほか □参加料500円(当日受付にてお支払いください。) □定員70人(要申込) ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3598 ★(^−^)ノ★資料展示★★★★★★ ■第56回戦争体験文庫資料展示<開催中> 昭和13年の第3機関銃中隊(2) 〜部隊陣中日誌から  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 当文庫には、歩兵第38連隊に属した第3機関銃中隊の公式記録ともいうべき 、陣中日誌が昭和13年に3か月分残っています。日中戦争開始間もないころ 、戦地における部隊を取り巻く情勢はどのようなものであったかを、本資料 から読み解きます。 □5月27日(木)まで □3階戦争体験文庫展示スペース ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/collection_sentai/exhibition ★○(^o^)○★webサービス★★★★ ■web展示「BBB」の公開(再掲)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  「館」という空間にとらわれず、たくさんの人とつながる、ともに学ぶ場 としてnoteアカウントを開設しました。第一弾としてweb展示BBBを公開して います。BBBとは「The Bridge Between Books and ____(本と____の架け橋 )」の頭文字で、私たちの発信するものが本と何か、本と誰かを結ぶ架け橋 になりますようにという意味を込めています。  第1回のテーマは「リンゴはどこ?」です。Noteではテーマに沿った3冊の 本の紹介と、テーマから連想した「連想図」とその一部の解説、テーマに関 する本を募集しています。館内でも本と連想図の展示を行っています。  館内展示とは一味違う、みんなで作る展示です。 □アカウント名:「奈良県立図書情報館【公式】」  □note ID:nara_preflibrary □URL:https://note.com/nara_preflibrary ■「古文書超入門講座」の公開について(再掲)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  古文書と聞くと、多くの人は和紙に行書体や草書体で書かれた墨の文字が 頭に浮かぶのではないでしょうか。これを「くずし字」といいます。古文書 を読むにはくずし字の勉強をするとともに、当時の文章の特徴を知ることが 不可欠です。  そこで、くずし字で書かれた古文書を読む手順を知ることを最終目的に、 動画「古文書超入門講座」の作成を開始し、当館のnoteアカウント内で公開 しました。  今後、日記を現代語に翻訳して古文書の知識を学びながら、近世奈良の様 子を紹介していく予定です。 □URL:https://note.com/nara_preflibrary/n/n04eaa30d155e ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━ ◇4◇ 図書館員の気になる一冊(368) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━ 『印刷博物館とわたし』 樺山紘一著 千倉書房 2020.10  図書館と印刷は切っても切れない関係にありますが、ご紹介する『印刷博 物館とわたし』はそんな印刷の世界について書かれています。本書は、大手 印刷会社が設立した印刷とい う産業や文化・歴史を主題とする専門博物館の名物館長として十数年勤め、 その期間に開催された展覧会の図録に寄稿した著者の文章をまとめたもので す。  本書では、西洋史研究の泰斗である著者自身の専門分野におけるながい思 索の経験と成果をふんだんに披露し、印刷を取り巻く類縁の歴史や文化、思 想といった様々な分野に対し てユニークな視点と切り口によって、時には興味深い事柄を詳細に、時には 学際的な知見で鳥瞰的に示して各テーマのエッセンス部分へと読者を導いて います。  著者自身と印刷博物館との出会いと館長として過ごしてきた日々を振り返 った第T部に続く、第U部印刷文化をめざしては編年形式で14章の章立て で構成されています。  どの章をとっても、著者の知的な論究と薀蓄は興味深く読むことができま すが、天文学の新たな展開とグーテンベルグの活版印刷術の登場した15世 紀という時代を説いた第1章 天文学と印刷。活字人間と銘打って家康を捉え、印刷出版との意外な関係や 、並々ならぬ書籍に対する家康の想いを説いた第4章活字人間「徳川家康」 などは印刷や出版文化という角度でとらえた歴史や人物像を示しています。 第6章世界史のなかの印刷首都東京では、19世紀の近代国家の首都におけ る社会や文化にはたした多様な印刷機能について解説しています。本章では 、世界史の中においてヨーロッパ諸国と対比し、類似と相違を示しながら首 都東京のたどった道筋とそのはたした役割を考察しています。  本書では、印刷というものがいかに歴史や文化と深い関わりがあり、大き な役割をはたして来たのか。また、その存在や意義は広くて深い知識に裏打 ちされた案内人の存在と考察によっていかに輝きを持つことができるかとい うことを示した一冊であると思います。(すずき はるお) ━━━━━━━━━━━━━━━ ★過去の気になる一冊はこちら★ ━━━━━━━━━━━━━━━ https://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru ┌◇┐━━━━━━━━━━ ◇5◇ ◆編 集 後 記  └◇┘━━━━━━━━━━  新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当館は5月1日から11日まで臨 時休館となりました。皆さまには長期間ご不便をおかけしていますが、ご理 解とご協力をお願いいたします。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良 県立図書情報館通信」第381号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第382号は5月15日(土)に配信する予定です。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  ◎「まぐまぐ」では、無料メールマガジンに登録された読者のみなさんに、 旬な情報や面白いメルマガをお伝えするオフィシャルメルマガ「まぐまぐニ ュース」を無料でお届けしています。配信が不要の場合は、こちらから解除 できます。  http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご 覧ください。  http://help.mag2.com/read/ ◎当マガジンの解除は、こちらへ。  https://www.library.pref.nara.jp/libinfonara ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ 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