━━━━━━━━━━━━━━━━━   Lib Info NARA   −奈良県立図書情報館通信− ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2020.12.1  No.371 ■12月の休館日→7日、14日、21日、28日〜31日 □休館日  月曜日(祝日・振替休日にあたるときは、その次の平日)  毎月月末(土・日・月曜にあたるときは、その前の平日)  年末年始(12月28日〜1月4日) ★★利用についてのお願い★★ ■感染「予防」へのお願い ○来館の際にはマスクを着用するなど、咳エチケットにご協力ください。 ○ご利用時にはこまめな手洗い、消毒液での手指の消毒をお願いします。 ○他の人との距離を十分に取っていただくようにご協力をお願いいたします 。 ○下記の症状がある方、あてはまる点がある方は来館利用をご遠慮ください 。 ・風邪の症状(くしゃみや咳が出る)や、熱がある方 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさがある方 ・咳、痰、胸部不快感のある方 ・同居家族や身近な知人に感染疑いのある方 ・その他、新型コロナウイルス感染症の症状がある方 ★以下のページもご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/news/3362 ━━━━━━━━━━━   M E N U   ━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃1┃トピックス◆12月前半のイベント ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃2┃館長連載「図書情報の文化史」 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃3┃図書情報館からのお知らせ ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃4┃図書館員の気になる一冊 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃5┃編集後記 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━ ◇1◇トピックス◆12月前半のイベント └◇┘━━━━━━━━━━━━━ 【おわび】 前号の題名に誤りがありましたので、以下のとおり、訂正させていただきま す。 ・メールマガジンNo.370(11月15日発行)  (誤)トピックス◆11月前半のイベント  (正)トピックス◆11月後半のイベント ■映像作家・保山耕一氏作品 常設上映          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 映像作家・保山耕一氏が綴る映像詩『奈良、時の雫(しずく)』からセレク トした作品を月替わりで常設上映します。 □12月の作品「映像詩、大和の秋」 □上映期間:12月27日(日)まで □正面玄関前 ※映像は、開館時間中リピート再生(上映時間約24分) ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3476 ■法務無料相談会&知識セミナー  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ※第1部知識セミナーのみの開催となります。 無料相談会は、「奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議による行動 自粛の判断基準が『フェーズ3』の段階に移行してからの再開とします。 □12月6日(日)13:30〜15:00(質疑応答含む) □知識セミナー  「高齢者飼主の相続とペットにまつわる問題点」 講師:三好重孝 氏(行政書士、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取 引士) 内容:近年、動物を飼っている家庭が増え続けています。それも、社会の高 齢化に伴い、人生の最後まで共に生きるパートナーとして、ペットを飼う高 齢者の方も大変多くなっています。すると、「飼い主が亡くなったら、ペッ トはどうなるのか?」「飼主は、ペットに財産を残せるのか?」といった疑問 が生じます。そこで、今回は、高齢者飼主の相続の場合のペットとの問題点 について、みんなで一緒に考えてみましょう。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/consultation/3470 ■日本弁理士会関西会 奈良地区会による知的財産講座  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ※無料相談会は、「奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議による行 動自粛の判断基準が『フェーズ3』の段階に移行してからの再開とします。 □12月12日(土)13:30〜15:00 □知的財産講座 「初めての商標」 講師:老田政憲 氏(弁理士) 内容:インターネットやお店など、普段の生活でよく見かける商品名やロゴ マーク。これらを「商標」といいますが、そもそも「商標」って何でしょう か?商標は、特許庁に登録されていなければ保護されません。もし商標の登 録を受けていなければ、どんなリスクがあるのでしょう?本セミナーでは、 このような商標の基本について、具体的に説明いたします。 □1階交流ホール □申込不要・無料。直接会場にお越しください。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/event/3453 ■中小企業診断士による体験学習会  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 奈良県立図書情報館では、11月、12月、1月の3回、中小企業診断士に よる体験学習会を開催します。体験学習会は、経営に関する分析や思考の手 法を知りたい方、問題分析や問題解決の手法を身につけたい方などを対象に 講義を行います。 □開催日・プログラム・講師 〇令和2年12月13日(日)「行動経済学入門3 フレーミング理論編」深谷 繁 氏(奈良県中小企業診断士会 会員) 〇令和3年1月17日(日)「世界のビジネスモデルから」上野浩二 氏(奈良 県中小企業診断士会 会員) □体験学習会の各回開催時間 13:00〜16:00(受付12:30〜) □定員 各回15人(要申込・先着順)参加料無料 □会場 1階 交流ホール □一般社団法人 奈良県中小企業診断士会 ※無料相談会は、「奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議による行 動自粛の判断基準が『フェーズ3』の段階に移行してからの再開とします。 ※新型コロナウイルス感染症の影響による情勢の変化を鑑み、内容の変更や 延期、中止になる場合もあります。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3436 https://www.library.pref.nara.jp/event/3437 ■声に出して読んで味わう読書会2020  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 声に出して本を読んで、言葉のもつ、響き、独特のリズム舌触りなどを楽し み、内容について感じたことを話し合ってみる読書会形式のイベントです。 参加者と一緒に一冊の本を出発点とし、音読することで物語が目の前に立ち 上がっていく快感や驚きを体感します。 □12月15日(火)18:00〜19:50 ※第6回(1月26日開催)申込みは12月16日から受付ます。 □1階交流ホール □ファシリテーター:小栗一紅氏(劇作家・俳優・整体師) □取り上げる本:『水はみどろの宮』(石牟礼道子/福音館文庫) □定員等:15名(先着順)・無料・要申込 ※取り上げる本『水はみどろの宮』を購入のうえ、ご参加ください。 ※全6回の予定です。各回の終了翌日から、次回の参加申し込みを受け付け ます。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3475 ■イベント等の中止について  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 12月中の下記のイベント等は、中止とさせていただきます。 □ITサポートデイ ■新着図書情報(月に1度更新!) ★詳細はこちら★ https://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受け付けています。 ★詳細はこちら★ https://www.library.pref.nara.jp/guide_payroom/request ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━ ◇2◇ 館長連載 └◇┘「図書情報の文化史」素描編    ━━━━━━━━━━━━━━ 第371回 折口信夫『死者の書』(35)           館長 千田 稔  姫の俤の人への思いは、つのりゆくばかりである。だが、その心とは、逆 に「つた つた つた つた」と、ひたむき、あの音の歩みよってくる畏(お そろ)しい夜更けを待つものの、おとといより昨日、昨日よりは今日、とい う風に、その足音が間遠になっていき、音がしないようになっていった。  姫をとりまく女たちは、郎女の魂(たま)があくがれ出て、心が空しくなっ ているとみていた。 その節、山の峠の塚で起った不思議は、噂になって、この貴人一家の者にも 、知れ渡って居た。あらぬ者の魂を呼び出して、郎女様におつけ申しあげた に違いない。もうもう、軽はずみな呪術は思いとまることにしよう。こうし て、魂の游離(あくが)れ出た処の近くにさえ居れば、やがては、元のお身に なり戻り遊されることだろう。こんな風に考えて、乳母は唯、気長に気なが に、と女たちを諭し諭しした。  魂のあくがれという表現は、今日では使われない。今日使われるのはあこ がれるである。そのあこがれるの語源のようなのが「あくがる」である。「 あくがる」とは、本来居るはずの所から離れ、ふらふらとさまよい出る意味 である(『古典基礎語辞典』)。精神的な状態では、何かに誘われて心が身体 からはなれてしまうことをいう。姫の状態もそのようにとらえてよいであろ う。(つづく) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━ ◇3◇ 図書情報館からのお知らせ └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━ ■2020年度こども能楽教室 能楽のお囃子「大鼓」のお稽古をしてみよう  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ こども能楽教室では、関西の能舞台を中心に活躍するプロの能楽師が、囃子 の道具「大鼓(おおつづみ)」のお稽古を行うほか、奈良と能楽の歴史や演 目についてお話をします。(今年はコロナウイルス感染症予防対策のため、 笛のお稽古は行いません)。日本の伝統芸能について学べる機会です。ぜひ ご参加ください。 □スケジュール 12月17日(木)、24日(木)、1月7日(木)、発表会11日(月祝) □時間・定員 (1)17:30〜18:30、(2)18:40〜19:40 (1)(2)各回10人(要申込・先着順)・参加料無料 □1階交流ホール ※当日参加できません。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3379 ■大安寺歴史講座Ver.12 「大安寺と弘法大師空海」第3回  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 南都七大寺の一つ「大安寺」による歴史講座Ver.12の第3回を開催します。 □12月19日(土)13:00〜15:00 □1階交流ホール □テーマ:「大安寺と弘法大師空海−平安時代初期の大安寺−」 □講師:櫻木潤氏(高野山大学文学部密教学科講師) □参加料1000円(資料代として) ※事前申込が必要です。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3275 ■企画展示「奈良の鹿のひみつin図書情報館」関連 お正月を彩るペア豆鹿皿づくり  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 12月15日(火)から27日(日)に当館2階エントランスで開催する企画展示 「奈良の鹿のひみつin図書情報館」関連イベント。図書情報館の交流ホール で「豆皿絵付け」体験を楽しみます。 □12月20日(日) □時間・定員 (1)13:00〜14:00、(2)15:00〜16:00 (1)(2)各回10人(要申込・先着順)・参加料600円 □1階交流ホール ※当日参加できません。 □問合せ&申込み 奈良県立民俗博物館(電話:0743−53−3171) □奈良県立民俗博物館、奈良の鹿愛護会 ■令和2年度奈良県労働委員会セミナー(第2回)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 新型コロナウイルス感染症の時代において、労働者の離職や休業といった新 たに発生している課題に対し、日常の変容に対応した労働組合や経営者団体 の現場の取り組み事例の紹介と、今後の進めるべき積極労働政策について議 論します。 □12月23日(水)13:30〜16:00(13:00開場) □1階交流ホール □内容 第1部「解説講演」13:45〜14:45 第2部「取組事例発表」15:00〜16:00 □定員80人・要申込・先着順・参加無料 ※当日参加できません。 □問合せ 奈良県労働委員会事務局(電話:0742−20−4431) ★詳細は以下のページをご覧ください。 http://www.pref.nara.jp/item/236331.htm ★(^−^)ノ★資料展示★★★★★★ ■「ブラチスラバ世界 絵本原画展」から−「チェコとスロバキアにふれる 」<開催中>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1967年に第1回が開催された世界最大規模の原画コンクールである「ブラチ スラバ世界絵本原画展」の作品を紹介する特別展が2020年10月17日(土)か ら12月13日(日)ま で県立美術館で開催されています。 図書情報館では、この特別展に合わせて、これまでの日本人受賞作品と2019 年にノミネートされた15人の作品を、絵本の豊かな世界にふれる機会となる よう展示ています。 また、2020年は日本とチェコ交流100周年に当たることから、チェコとスロ バキアを知るきっかけとなるよう、大人も子どもも楽しめる資料も紹介しま す。 □12月27日(日)まで □3階YAコーナー ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3457 ■第55回戦争体験文庫資料展示<開催中> 昭和13年の第3機関銃中隊(1) 〜部隊陣中日誌から  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 当文庫には、歩兵第38連隊に属した第3機関銃中隊の公式記録ともいうべき 、陣中日誌が昭和13年に3か月分残っています。日中戦争開始間もないころ 、戦地における部隊を取り巻く情勢はどのようなものであったかを、本資料 から読み解きます。 □1月28日(木)まで □3階戦争体験文庫展示スペース ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/collection_sentai/exhibition ■世界のブックデザイン2018-19<開催中>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2019年3月のライプツィヒ・ブックフェアで公開される「世界で最も美しい 本コンクール」の入選図書とともに、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オ ーストリア、カナダ、中国の7つのコンクールで入賞した、優れた書籍約170 点を展示しています。今回の「世界で最も美しい本コンクール」には昨年よ りひとつ多い34の国と地域から約600点が応募され、最高賞の金の活字賞と 次点の金賞は、ともにオランダの本が受賞しました。また、2019年は日本と オーストリアが国交を樹立して150周年にあたる年でした。これを記念し、 これまでの受賞図書の中から厳選した20点のオーストリアの本をご紹介しま す。会場では本を実際に手に取って確かめ、世界最高峰のブックデザインと 造本技術を楽しんでいただくことができます。 ※発行部数が少ない等の理由で入手困難な本があるため、入賞作すべての展 示ではありません。 □12月27日(日)まで □3階ブリッジ □印刷博物館他 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3458 ★(^o^)ノ★企画展示★★★★★★★ ■第16回 国の天然記念物「奈良のシカ」保護啓発ポスターコンクール入選 ポスター展示<開催中>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 全国の小学生を対象に「奈良のシカ」の愛護を啓発するポスターを募集し、 応募作品の中から優秀作品を選考し、入選作品を展示します。11月21日(土 )には、入選作品の表彰式を当館交流ホールで開催しました。 □12月6日(日)まで □2階セミナールーム前 □奈良の鹿愛護会 ■奈良県夜間中学生徒会合同展示会<開催中>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 夜間中学生の制作した工芸、書道作品、作文等及び夜間中学の紹介に関する 資料を展示します。 □12月6日(日)まで □2階エントランス □奈良県夜間中学生徒会 ■「シルコトカラ―障害を知り、共に生きる―」パネル展  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 障害者基本法は、国際障害者デーの12月3日から我が国の「障害者の日」の 12月9日までの1週間を「障害者週間」と定めております。様々な障害の特性 や障害のある方が困っていること、必要な配慮等をまとめた障害理解促進に 関してパネル展示します。 □12月6日(日)まで □2階カフェ横 □奈良県障害福祉課 ■北朝鮮人権侵害問題啓発DVD上映・パネル展  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(12月10日〜16日)にあたり、拉致問題に 関するDVDの上映とパネルを展示します。 □12月15日(火)〜12月20日(日)まで □2階カフェ横 □奈良県国際課 ■奈良の鹿のひみつin図書情報館  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 奈良県立民俗博物館が所蔵する「鹿」についての資料や、奈良の鹿愛護会所 蔵の写真・資料を展示します。また、大阪府立中之島図書館が所蔵する明治 期の郷土玩具画のパネルも加え、より広い角度から、鹿と人との関わりの歴 史と民俗を紹介します。 □12月15日(火)〜12月27日(日)まで □2階エントランス □奈良県立民俗博物館、奈良の鹿愛護会 ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━ ◇4◇ 図書館員の気になる一冊(359) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━ 『炎の中の図書館 : 110万冊を焼いた大火』 スーザン・オーリアン著/羽田詩津子訳 早川書房, 2019.11  1986年に起こった事件と言われると何を思い浮かべるだろうか。スペース シャトル・チャレンジャー号爆発事件、旧ソ連チェルノブイリ原発事故、ハ レー彗星大接近など多くの出来事が起こっていたこの年、ロサンゼルス中央 図書館で40万冊が焼け、70万冊が損傷し、司書たちの心に大きな傷を負わせ た火災が発生した。  本書は、著者が行った当時の関係者へのインタビュー中心に火災について 詳細に検証をして、ドキュメンタリーのように描いている。火災当日の様子 は、本書のほんの一部にしか書かれていないが、その当時の人々がどのよう に行動し、彼らの働きによりどうやってロサンゼルス中央図書館が復興した のか、彼らの熱量が伝わってくる。また、1800年代からのロサンゼルス市と アメリカの図書館の歴史、そして図書館の発展に寄与してきた個性豊かな人 びとについても語られている。その発展には常に課題が立ちはだかったが、 それを解決しようとする人々の熱意が乗り越えてきた。そして、これらの歴 史から将来の図書館の姿についても考察されている。そこで重要なキーワー ドになっているのは、「公共性」だ。著者は「図書館は、すべての人々に開 かれていない限り、わたしたちが望むような施設にはなりえないのだ」と述 べている。  本書には、多くの言葉が出てくるが、「本を焼く土地では、やがて人を焼 くようになる」という言葉は、読み終わったあと、特に重く残っている。( やまざき じゅん) ━━━━━━━━━━━━━━━ ★過去の気になる一冊はこちら★ ━━━━━━━━━━━━━━━ https://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru ┌◇┐━━━━━━━━━━ ◇5◇ ◆編 集 後 記  └◇┘━━━━━━━━━━  12月になりました。今年もあっという間に1年が速く過ぎたように感じま す。あと1ヵ月ほど日がありますが、今年の私の10大ニュースの1位は、もち ろん、県立図書情報館に4月から勤務することになり、このメールマガジン を担当したことです。皆さんの今年の10大ニュースは何だったでしょうか?  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良 県立図書情報館通信」第371号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第372号は12月15日(火)に配信する予定です。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  ◎「まぐまぐ」では、無料メールマガジンに登録された読者のみなさんに、 旬な情報や面白いメルマガをお伝えするオフィシャルメルマガ「まぐまぐニ ュース」を無料でお届けしています。配信が不要の場合は、こちらから解除 できます。  http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご 覧ください。  http://help.mag2.com/read/ ◎当マガジンの解除は、こちらへ。  https://www.library.pref.nara.jp/libinfonara ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏ 奈良県立図書情報館 ┏ 〒630-8135  ┏ 奈良県奈良市大安寺西1丁目1000番地 ┏ TEL 0742-34-2111 FAX 0742-34-2777 ┏ URL https://www.library.pref.nara.jp ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏