━━━━━━━━━━━━━━━━━   Lib Info NARA   −奈良県立図書情報館通信− ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2020.11.15  No.370 ■11月の休館日→16日、24日、27日、30日 □休館日  月曜日(祝日・振替休日にあたるときは、その次の平日)  毎月月末(土・日・月曜にあたるときは、その前の平日) ★★利用についてのお願い★★ ■感染「予防」へのお願い ○来館の際にはマスクを着用するなど、咳エチケットにご協力ください。 ○ご利用時にはこまめな手洗い、消毒液での手指の消毒をお願いします。 ○他の人との距離を十分に取っていただくようにご協力をお願いいたします 。 ○下記の症状がある方、あてはまる点がある方は来館利用をご遠慮ください 。 ・風邪の症状(くしゃみや咳が出る)や、熱がある方 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさがある方 ・咳、痰、胸部不快感のある方 ・同居家族や身近な知人に感染疑いのある方 ・その他、新型コロナウイルス感染症の症状がある方 ★以下のページもご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/news/3362 ━━━━━━━━━━━   M E N U   ━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃1┃トピックス◆11月後半のイベント ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃2┃館長連載「図書情報の文化史」 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃3┃図書情報館からのお知らせ ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃4┃図書館員の気になる一冊 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┏━┓ ┃5┃編集後記 ┗━╋━━━━━━━━━━━━━━ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━ ◇1◇トピックス◆11月前半のイベント └◇┘━━━━━━━━━━━━━ ■映像作家・保山耕一氏作品 常設上映          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 映像作家・保山耕一氏が綴る映像詩『奈良、時の雫(しずく)』からセレク トした作品を月替わりで常設上映します。 □11月の作品「平城(なら)の月」 □上映期間:11月26日(木)まで □正面玄関前 ※映像は、開館時間中リピート再生(上映時間約23分) ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3466 ■法務無料相談会&知識セミナー  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ※第1部知識セミナーのみの開催となります。 無料相談会は、「奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議による行動 自粛の判断基準が『フェーズ3』の段階に移行してからの再開とします。 □11月15日(日) □知識セミナー 13:30〜15:00(質疑応答含む) 「障害年金の基礎知識」 講師:小野啓一 氏(社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー) 内容:年金は老後だけではなく、病気やケガなどで障害を負った場合にも年 金が受けられることをご存じでしょうか?このような障害年金についての制 度や要件、手続きについて学習していきましょう。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/consultation/3454 ■木版画作家 宮田渚 作品展 奈良のほとけさんを中心に  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 宮田さんは奈良県橿原市に移住後版画を始め、「第二のふるさと奈良を旅人 の目でない目で描きたい」との思いから、奈良の風景をテーマにした作品を 制作してきました。昨年に続く今回は、奈良の仏像などをモチーフにした作 品を中心に展示します。 □11月17日(火)〜11月29日(日) □2階エントランス ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3451 ■2020年度こども能楽教室 能楽のお囃子「大鼓」のお稽古をしてみよう  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ こども能楽教室では、関西の能舞台を中心に活躍するプロの能楽師が、囃子 の道具「大鼓(おおつづみ)」のお稽古を行うほか、奈良と能楽の歴史や演 目についてお話をします。(今年はコロナウイルス感染症予防対策のため、 笛のお稽古は行いません)。日本の伝統芸能について学べる機会です。ぜひ ご参加ください。 □スケジュール 11月19日(木)、12月17日(木)、24日(木)、1月7日(木)、発表会11日 (月祝) □時間・定員 (1)17:30〜18:30、(2)18:40〜19:40 (1)(2)各回10人(要申込・先着順)・参加料無料 □1階交流ホール ※当日参加できません。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3379 ■学び直し講座「図書館学校」         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  奈良県立図書情報館では、おもに高校時代の教科科目から、今につながる テーマをピックアップして、もう一度学ぶ「図書館学校」を開校します。 ※新型コロナウイルス感染症の影響による情勢の変化を鑑み、内容の変更や 延期、中止になる場合もあります。 □参加資料費 1科目 各500円 □会場 1階交流ホール 〇申込番号:6 理科:11月20日(金)10:00〜11:30 「物理を科学史的に眺める」 伏見 敦 氏 ※申込番号ごとに申込フォームがあります。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3442 ■図書館劇場15第3幕  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 図書情報館では、千田 稔館長の公開講座を「図書館劇場」と銘打ち、平成 18年度以来、連続講座を開催しています。なお、本公開講座は、奇数月の第 4日曜日の13:00〜16:00に開催します。 □11月22日(日)13:00〜(開場12:00) □1階交流ホール プログラム ・映像詩 保山 耕一(映像作家) ・講演1 「『日本書紀』その後の読まれ方 そのT 万葉集の場合」千田 稔(当館館長) ・朗読  都築 由美(フリーアナウンサー) ・講演2 「興福寺の歩み 〜受け継ぎ受け渡す〜」辻 明俊(興福寺執事) □参加料500円(当日受付にてお支払いください。) □定員70人(要申込) ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3456 ■声に出して読んで味わう読書会2020  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 声に出して本を読んで、言葉のもつ、響き、独特のリズム舌触りなどを楽し み、内容について感じたことを話し合ってみる読書会形式のイベントです。 参加者と一緒に一冊の本を出発点とし、音読することで物語が目の前に立ち 上がっていく快感や驚きを体感します。 □11月23日(日・祝)18:00〜19:50 ※第5回(12月15日開催)申込みは11月24日から受付ます。 □6回目の予定:1月26日の18:00〜19:50(開場・受付17:30) □1階交流ホール □ファシリテーター:小栗一紅氏(劇作家・俳優・整体師) □取り上げる本:『水はみどろの宮』(石牟礼道子/福音館文庫) □定員等:15名(先着順)・無料・要申込 ※取り上げる本『水はみどろの宮』を購入のうえ、ご参加ください。 ※全6回の予定です。各回の終了翌日から、次回の参加申し込みを受け付け ます。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3459 ■図書館寄席 花鹿乃芸亭 第55回  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 奈良市出身の落語家 桂文鹿(かつら ぶんろく)さんプロデュースによる 図書館寄席「花鹿乃芸亭」。近世以来の伝統的話芸であり、世相や風俗の宝 庫でもある落語。古典から新作まで、時代の姿を語りながら現代も映す「語 られる書籍」をお楽しみください。 □11月28日(土)13:30〜(開場12:30) □1階交流ホール プログラム 桂あやめ・桂文鹿 ふたり会 □参加料1,000円(中学生以下500円) ※当日受付にてお支払いください。 □定員80人(先着順・要申込) ※参加申込みの受付は、令和2年11月3日(祝・火)、午前9時より開始しま す。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3462 ■イベント等の中止について  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 11月中の下記のイベント等は、中止とさせていただきます。 □ITサポートデイ ■新着図書情報(月に1度更新!) ★詳細はこちら★ https://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受け付けています。 ★詳細はこちら★ https://www.library.pref.nara.jp/guide_payroom/request ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━ ◇2◇ 館長連載 └◇┘「図書情報の文化史」素描編    ━━━━━━━━━━━━━━ 第370回 折口信夫『死者の書』(34)           館長 千田 稔  『死者の書』の構成について、折口が工夫したのは、南家の郎女(姫)の事 を語りながら、時折、平城京の出来事を挿入することであった。以前にも大 伴家持が京を馬に乗ってあちこちの様子を語る章についてみたことがあった が、第一四章は、藤原仲麻呂邸で仲麻呂と家持が話を楽しむ情景を描いてい る。京の様子についてのよもやま話を語り合う様子が、この小説に京という 日常を垣間見せている。姫の非日常との対立を鮮やかにしている。家持は仲 麻呂に対しては、控えめな態度をとる。いうまでもなく、仲麻呂の政治的地 位は、紫微中台の長官である。家持は兵部省にあって兵部大輔として隊を率 いる任にあった。だが仲麻呂は、身分の違いというよりは、「家(うち)に居 るときだけは、やはり神代(かみよ)以来の氏上(うじのかみ)づきあいが、え え」と言う言葉に家持は、うれしさを覚えたという。  やがて、二人の会話は、南家の郎女に向かう。本来ならば、郎女は神に仕 える女となるはずであったが、父親の豊成が仏の教えに落ち込んだがために 、娘もまた仏の道に憧れ、それが当麻の寺に向かわせたと、仲麻呂は嘆く。  二人の話が、仲麻呂邸でなされているが、京の中でこれほど庭を嗜(この )んだ家はないと言う。この庭の話は折口の想像だが、実際のところはわか らない。だが、折口の想像力は、後に発掘によって日の目を浴びた長屋王邸 の様子からも貴族たちの庭園の壮大・華麗さは、折口の筆に誤りのないこと を知らしめた。仲麻呂邸は、田村第とよばれ、奈良市立三笠中学校付近で、 その南の県立図書情報館のあたりが庭園であっとも思える。(つづく) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━ ◇3◇ 図書情報館からのお知らせ └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━ ■日本弁理士会関西会 奈良地区会による知的財産講座  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ※無料相談会は、「奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議による行 動自粛の判断基準が『フェーズ3』の段階に移行してからの再開とします。 □12月12日(土)13:30〜15:00 □知的財産講座 「初めての商標」 講師:老田政憲 氏(弁理士) 内容:インターネットやお店など、普段の生活でよく見かける商品名やロゴ マーク。これらを「商標」といいますが、そもそも「商標」って何でしょう か?商標は、特許庁に登録されていなければ保護されません。もし商標の登 録を受けていなければ、どんなリスクがあるのでしょう?本セミナーでは、 このような商標の基本について、具体的に説明いたします。                                    □1階交流ホール □申込不要・無料。直接会場にお越しください。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/event/3453 ■中小企業診断士による体験学習会  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 奈良県立図書情報館では、11月、12月、1月の3回、中小企業診断士に よる体験学習会を開催します。体験学習会は、経営に関する分析や思考の手 法を知りたい方、問題分析や問題解決の手法を身につけたい方などを対象に 講義を行います。 □開催日・プログラム・講師 〇令和2年12月13日(日)「行動経済学入門3 フレーミング理論編」深谷 繁 氏(奈良県中小企業診断士会 会員) 〇令和3年1月17日(日)「世界のビジネスモデルから」上野浩二 氏(奈良 県中小企業診断士会 会員) □体験学習会の各回開催時間 13:00〜16:00(受付12:30〜) □定員 各回15人(要申込・先着順)参加料無料 □会場 1階 交流ホール □一般社団法人 奈良県中小企業診断士会 ※無料相談会は、「奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議による行 動自粛の判断基準が『フェーズ3』の段階に移行してからの再開とします。 ※新型コロナウイルス感染症の影響による情勢の変化を鑑み、内容の変更や 延期、中止になる場合もあります。 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/event/3436 https://www.library.pref.nara.jp/event/3437 ★(^−^)ノ★資料展示★★★★★★ ■「ブラチスラバ世界 絵本原画展」から−「チェコとスロバキアにふれる 」<開催中>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1967年に第1回が開催された世界最大規模の原画コンクールである「ブラチ スラバ世界絵本原画展」の作品を紹介する特別展が2020年10月17日(土)か ら12月13日(日)ま で県立美術館で開催されています。 図書情報館では、この特別展に合わせて、これまでの日本人受賞作品と2019 年にノミネートされた15人の作品を、絵本の豊かな世界にふれる機会となる よう展示ています。 また、2020年は日本とチェコ交流100周年に当たることから、チェコとスロ バキアを知るきっかけとなるよう、大人も子どもも楽しめる資料も紹介しま す。 □12月27日(日)まで □3階YAコーナー ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3457 ■第55回戦争体験文庫資料展示<開催中> 昭和13年の第3機関銃中隊(1) 〜部隊陣中日誌から  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 当文庫には、歩兵第38連隊に属した第3機関銃中隊の公式記録ともいうべき 、陣中日誌が昭和13年に3か月分残っています。日中戦争開始間もないころ 、戦地における部隊を取り巻く情勢はどのようなものであったかを、本資料 から読み解きます。 □1月28日(木)まで □3階戦争体験文庫展示スペース ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/collection_sentai/exhibition ■世界のブックデザイン2018-19<開催中>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2019年3月のライプツィヒ・ブックフェアで公開される「世界で最も美しい 本コンクール」の入選図書とともに、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オ ーストリア、カナダ、中国の7つのコンクールで入賞した、優れた書籍約170 点を展示しています。今回の「世界で最も美しい本コンクール」には昨年よ りひとつ多い34の国と地域から約600点が応募され、最高賞の金の活字賞と 次点の金賞は、ともにオランダの本が受賞しました。また、2019年は日本と オーストリアが国交を樹立して150周年にあたる年でした。これを記念し、 これまでの受賞図書の中から厳選した20点のオーストリアの本をご紹介しま す。会場では本を実際に手に取って確かめ、世界最高峰のブックデザインと 造本技術を楽しんでいただくことができます。 ※発行部数が少ない等の理由で入手困難な本があるため、入賞作すべての展 示ではありません。 □12月27日(日)まで □3階ブリッジ □印刷博物館他 ★詳細は以下のページをご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3458 ★(^o^)ノ★企画展示★★★★★★★ ■令和2年度第9回奈良県「子どもの読書活動推進」啓発ポスター展  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 子ども読書活動推進事業の概要と、県内の小・中学校、高校生を対象に読書 活動の楽しさを伝えるポスターのうち優秀作品を展示します。 □11月15日(日)まで □2階エントランス □奈良県学校教育課 ■地方消費税啓発パネル展〜お買い物は県内で〜  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 地方消費税制度の概要や奈良県の現状、県内消費の重要性についてパネル展 示します。 □11月15日(日)まで □2階セミナールーム前 □奈良県税務課 ■第16回 国の天然記念物「奈良のシカ」保護啓発ポスターコンクール入選 ポスター展示  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 全国の小学生を対象に「奈良のシカ」の愛護を啓発するポスターを募集し、 応募作品の中から優秀作品を選考し、入選作品を展示します。11月21日(土 )には、入選作品の表彰式を当館交流ホールで開催します。 □11月21日(土)〜12月6日(日)まで □2階セミナールーム前 □奈良の鹿愛護会 ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━ ◇4◇ 図書館員の気になる一冊(358) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━ 『まともがゆれる : 常識をやめる「スウィング」の実験』  木ノ戸昌幸著 朝日出版社 2019.1  “まとも”って何でしょうか? 解剖学者の養老孟司氏がエッセイの中で まともと思える知り合いを何人か挙げた上で「私の『まとも』の基準がまと もかどうか、それはわからない」と述べているように、「これはまともだ」 「あんなのはまともじゃない」などと普段なにげなく使っていて、自分なり に考える“まとも”と“まともじゃない”の境界線は確かにあるのに、いざ 定義しようとすると難しいものです。  京都・上賀茂で障害のある人ない人およそ30人が働くNPO法人スウィング の設立者で理事長でもある著者は、本書で従来の狭い障害福祉の枠を超えた 〈ゴミコロリ〉〈京都人力交通案内〉〈オレたちひょうげん族〉などの活動 を紹介するとともに、それに関わる“こうあるべきまともな姿”から半端な くはみ出した様々な人たちの実態を、軽快な文章で綴ります。  全体に流れるゆるい空気、思わず笑ってしまう障害者たちの言動、そして 随所に差し挟まれるスタッフたちの心のツッコミに何度も吹き出しながら、 自分の“まとも”が思いきり揺さぶられていることに気づきます。そして、 著者がその合間に投げかける「ケツの穴の小さい正義や正論は、結果的には 自分自身の首を絞めてゆく」「『あれしちゃダメ』『これしちゃダメ』のオ ンパレードが、いかに僕たちの、自分自身の言葉や行動を制限し、萎縮させ ていることか」といった言葉にハッとし、自分を見つめ直さざるを得なくな ります。  本書を読み終える頃には、自分の“まともか否か”の境界線がかなり遠く に移動しているはずです。それは、他者への許容値が広がったとも、自分自 身に対して寛容になったとも言えるのではないでしょうか。著者もこう書い ています。「誰かに対して投げかけたOKは、きっと自身自身の何かを赦し、 少し呼吸をしやすくさせてくれる」と。(なかにし げん) ━━━━━━━━━━━━━━━ ★過去の気になる一冊はこちら★ ━━━━━━━━━━━━━━━ https://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru ┌◇┐━━━━━━━━━━ ◇5◇ ◆編 集 後 記  └◇┘━━━━━━━━━━  勤務を終えて帰宅するころには、空も真っ暗になり、秋も深まり肌寒い季 節となりました。車道を見ていると、土日や祝日には道路が渋滞しているこ ともあり、奈良県外のナンバーをつけた車も多くなりました。少しずつ、奈 良県への観光客が増えてきているのでしょうか。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良 県立図書情報館通信」第370号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第371号は12月1日(火)に配信する予定です。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  ◎「まぐまぐ」では、無料メールマガジンに登録された読者のみなさんに、 旬な情報や面白いメルマガをお伝えするオフィシャルメルマガ「まぐまぐニ ュース」を無料でお届けしています。配信が不要の場合は、こちらから解除 できます。  http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご 覧ください。  http://help.mag2.com/read/ ◎当マガジンの解除は、こちらへ。  https://www.library.pref.nara.jp/libinfonara ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏ 奈良県立図書情報館 ┏ 〒630-8135  ┏ 奈良県奈良市大安寺西1丁目1000番地 ┏ TEL 0742-34-2111 FAX 0742-34-2777 ┏ URL https://www.library.pref.nara.jp ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏