┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  ┃----------------------------------------------------------┃  ┃  ☆Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信− ┃  ┃----------------------------------------------------------┃  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 2020.4.1  No.355 ■4月の休館日→1日〜7日、13日、20日、27日、30日 □休館日     月曜日(祝日・振替休日にあたるときは、その次の平日)     毎月月末(土・日・月曜にあたるときは、その前の平日)            ┼───────────┼  ┌─────────┤  M E N U  ├─────────┐  │         ┼───────────┼         │  ├○┏━┓                           │  │ ┃1┃図書情報館からのお知らせ               │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃2┃館長連載「図書情報の文化史」             │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○┏━┓                           │  │ ┃3┃図書館員の気になる一冊                │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃4┃編集後記                       │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  │                               │  └───────────────────────────────┘            ∩∩   ∩∩ ∩∩                ♪〜(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p 〜♪ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇1◇  ◆図書情報館からのお知らせ └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■図書情報館 臨時休館の延長について  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 当館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月末まで臨時休館 しておりましたが、これを、4月7日まで延長させていただくことになりま した。この間は、引き続き下記の業務を行います。 また、現下の情勢をふまえ、4月中はイベントの実施を見合わせます。 ご利用の皆さまには、長期にわたりご不便をおかけしていますが、ご理解と ご協力をいただきますようお願いいたします。 ★★4月1日からの業務内容★★★ 4月1日(水)〜5日(日)および7日(火)の9時から17時の間、下記 の業務を行います。 ○障がいのある方への郵送による貸出 ○郵送による資料の複写(複写料金と郵送料は自己負担となります) ○メール・郵送・FAX・電話によるレファレンス ○有料施設の予約 【上記に関するお問い合わせ:0742−34−5514】 なお、4月8日(水)以降の開館については、今後の社会情勢や国の動向な ども勘案し、変更することがあります。 ★以下のページもご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/news/3339 https://www.library.pref.nara.jp/news/3317 ■イベント等の中止について  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 4月中に開催を予定していた下記のイベント等は、中止とさせていただきま す。 □佐保川まちづくり塾パソコン教室 ・パソコン入門・ワード初歩: 4/1(水)・4/8(水)・4/15(水)・4/22(水)・4/29(水) ・パソコン活用講座:4/3(金)・4/10(金)・4/17(金)・4/24(金) □ITサポートデイ:4/1(水)・4/11(土)・4/15(水)・4/26(日) □さくらマルシェ:4/4(土)・4/5(日) □木の手しごと市:4/4(土)・4/5(日) □法務セミナー&無料相談会:4/5(日) □大安寺歴史講座:4/11(土) □声に出して読んで味わう読書会:4/28(火) ★以下のページもご覧ください。 https://www.library.pref.nara.jp/news/3340 ■ITサポーターズによる「ITサポートデイ」  ★詳細はこちら★   └→http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html ■新着図書情報(月に1度更新!)  ★詳細はこちら★   └→http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受け付けています。県立図書情報館ホームページの  有料施設利用案内のページをご覧ください。  ★詳細はこちら★   └→http://www.library.pref.nara.jp/guide_payroom/info ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇2◇  ◆館長連載「図書情報の文化史」素描編      └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第355回 折口信夫『死者の書』(19) 館長 千田 稔 前回で、折口の『死者の書』に幾枚かの「山越しの阿弥陀像」が挿図として あることを述べた。一体『死者の書』とこの図がどんな関係にあるか確かめ ようと思った。前回の私の記述があいまいであったので今回は折口の『山越 しの阿弥陀像の画因』という論考を参照してみた(初出『八雲』第三輯1944年 )。  あちこちに所有されているこの図の特色などを述べて、こんな風に書いて いる。 また私の書き物に出て来る「死者」の俤が、藤原南家郎女の目に阿弥陀仏と も言うべき端厳(たんげん)微妙な姿と現じたと言う空想の拠り所を、聖衆来 迎図に出たものだ、と言おうとするのでもない。そんなものものしい企ては 、最初から、しても居ぬ。ただ山越しの弥陀像や、彼岸中日の日想観の風習 が、日本固有のものとして、深く仏者の懐に採り入れられて来たことが、ち っとでも訣(わか)って貰えれば、と考えていた。 ということは、折口が『死者の書』の内容に合わせて、「山越の来迎図」を 自著にあしらったものではないらしい。彼の民俗学者としてのイメージを添 えただけなのか。   しかも尚、四天王寺には、古くは、日想観往生と謂われる風習があって、多 くの篤信者の魂が、西方の波にあくがれて海深く沈んで行ったのであった。 著者がいうのであるから、それを信じなければならないのだが、私は大津皇 子のイメージとの重なりを思えてならない。もう少し考えてみることにした い。 (つづく) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇3◇  ◆図書館員の気になる一冊(345)  └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『万葉集であるく奈良』  上野誠、蜂飼耳、馬場基 著  新潮社  2019.10  奈良の地に関連した万葉集の本は、歴史的にも地理的にも関係が深いことを 反映して以前からたくさんの書籍が出版されています。 ちなみに当館の所蔵データベースで万葉集というキーワードで探してみると 、奈良に関する本も含めて、2,400件ほどの本や雑誌が検索できます。 文学を中心にして、万葉集の入門書や研究書。文学や旅の雑誌の特集や英語 で書かれた万葉集の本まで。また分野は歴史や民俗、考古学、地理や植物、 また服飾や季節毎の風物といった多岐にわたる分野において万葉集に絡めた 本が毎年多数出され私たちを万葉の世界へ誘っています。 紹介の本もその内の一冊です。この本は、雑誌「芸術新潮」2010年4月 号の特集「万葉集であるく奈良」を増補・再編集したものです。 解説者は、万葉集をわかりやすく、興味をそそるユニークな視点で万葉集や 万葉の世界の魅力を伝える研究者の上野誠氏。硬いイメージのある考古学に ついて、出土木簡を手がかりに平城京や藤原京の人々の生活をわかりやすく 解説している馬場基氏。詩人で作家の蜂飼耳氏という執筆陣で書かれていま す。 本編には50首ほどの万葉歌が収録され、歌に因んだ土地や景色を映す写真 とともに歌の意味や背景について解説されています。この本では飛鳥京から 藤原京、そして平城京の都へと繋り、遷都を繰り返す場面で、新しい都での 人びとの思いを切り口にして詠まれた歌も紹介されています。 上野氏の解説によると『万葉集』に登場する地名約1200のうち、大和に 関する地名は約300、歌の総数は延べ約900首で、それらの歌が詠まれ た時期は飛鳥(592〜694年)、藤原(694〜710年)、平城(7 10〜784年)に都があった192年、つまり政治、経済、文化の中心が 奈良盆地にあった時代だそうです。万葉びとが詠んだおおらかな万葉歌とは 裏腹に、時代的には緊迫する東アジア情勢や体制維持の苦悩など、内憂外患 の時代でもあったといえます。だからこそ万葉びとの自然を愛で生活の機微 を巧みに捕らえた万葉歌には一層意味深いものがあるのではないでしょうか 。 この本には、飛鳥京・藤原京・平城京の地図や各時代の年表もあわせて載せ ていますので万葉歌故地巡りのガイドブック的な使い方もできそうです。                          (すずき はるお)   ┌─────────────┐ ▼▼▼▼▼│過去の気になる一冊はこちら│▼▼▼▼▼ └─────────────┘ http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇4◇  ◆編 集 後 記  └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 世界的に新型コロナウイルス感染症の流行が拡大するなか、国内では、学校 が再開される見込みである一方、大都市圏では、外出自粛の要請が出される など、より踏み込んだ対策が取られ始めています。 当館でも、先月末まで臨時休館しておりましたが、これを4月7日まで延長 させていただくことになりました。皆さまには長期間ご不便をおかけしてい ますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図書情報館通信」第355号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第356号は4月15日(水)に配信する予定です。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  ◎「まぐまぐ」では、無料メールマガジンに登録された読者のみなさんに、 旬な情報や面白いメルマガをお伝えするオフィシャルメルマガ「まぐまぐニ 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