┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   ┃----------------------------------------------------------┃  _┃  ☆Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信  ┃_  \┃----------------------------------------------------------┃/  /┗┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┯┛\   ̄ ̄                              ̄ ̄          2013.9.1  No.197      ■9月の休館日       2日、9日、17日、24日、30日      □毎週月曜が休館日です。月曜日が祝日の場合、翌日の       火曜日が休館になります。            ┼───────────┼  ┌─────────┤  M E N U  ├─────────┐  │         ┼───────────┼         │  ├○┏━┓                           │  │ ┃1┃トピックス◆9月前半のイベント            │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃2┃館長連載「図書情報の文化史」             │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○┏━┓                           │  │ ┃3┃図書情報館からのお知らせ               │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃4┃図書館員の気になる一冊                │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○┏━┓                           │  │ ┃5┃図書情報館−職員だより                │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃6┃編集後記                       │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○                              │  └───────────────────────────────┘            ∩∩♪〜 ∩∩ ∩∩                ♪〜(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p 〜♪ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇1◇  ◆トピックス◆9月前半のイベント └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■法務無料相談会&知識セミナー  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  気になる法律問題について、行政書士・社会保険労務士が専門家の立場か  らアドバイスする無料相談会を開催します。  ※相談員は行政書士と社会保険労務士です。  秘密厳守です。お気軽にご相談ください。  □9月1日(日)13:30〜(受付:13:00〜16:30)  □1階交流ホール  □第1部13:30〜15:00 知識セミナー(質疑応答含む)    「小規模宅地の固定資産税(都市計画税)            &相続税における優遇措置」     講師:行政書士・ファイナンシャルプランナー 三好重孝氏   第2部15:00〜17:00 無料相談会(受付順)      先着12名程度、      会場で13時から整理券を発行します。  □申込み不要、無料(当日、直接会場にお越しください。) ■佐保川まちづくり塾 教養講座  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  図書情報館では、「佐保川まちづくり塾」と題して、佐保川を中心にした  まちづくりにおける生涯学習の拠点として内外の人材を招き、さまざまな  「学び」をサポートしています。今年も、奈良教育大学名誉教授会「寧楽  教育講座塾」と共催し、教養講座を開催します。  ★Aコース――――――――――――――――――――――――――――  『英国のわらべ唄−楽しく読むための翻訳のコツ−』(全9回)    □9月7日(土)、9月8日(日)、9月15日(日)、     10月5日(土)、10月12日(土)、10月13日(日)、     10月14日(月・祝)、10月20日(日)、10月27日(日)     各回10:30〜12:00    □1階交流ホール    □講師:奥田喜八郎先生(奈良教育大学名誉教授)  ★Bコース――――――――――――――――――――――――――――  『数学のおはなし』(全5回)    □9月8日(日)、9月15日(日)、10月13日(日)、     10月20日(日)、10月27日(日)     各回13:00〜14:30    □1階交流ホール    □講師:神保敏弥先生(奈良教育大学名誉教授)  □参加無料  ※詳細は以下のページをご覧ください。   http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1010.html  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   FAX(0742-34-2777)、メール(wsts@library.pref.nara.jp)、   来館(2F貸出・返却カウンター)にて受付します。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号、FAX番号   4.希望するコース(A・B)   5.参加人数(2名まで可)   「まちづくり塾申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 ■こども図書室 OPEN!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  図書情報館では、地域のボランティアのみなさまによる読み聞かせや紙芝  居などを楽しめる部屋として「こども図書室」を毎月第2土曜日にOPE  Nしています。開いている時間帯は、いつでも本が自由に読めます。また  1日3回の読み聞かせや紙芝居の時間もあります。  □9月14日(土)13:00〜16:00  □2F授乳室の奥「こども図書室」  □読み聞かせ・紙芝居の実演スケジュール   13:30〜 15:00〜  □申込不要、出入り自由になっています。 ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇2◇  ◆館長連載「図書情報の文化史」素描編 └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  第197回 『フロイス 日本史』(2)       館長 千田 稔  司祭(ヴィレラ)は、永禄2年(1559)日本人ロレンソらと、近江の 坂本から布教をめざして京都に入った。織田家の家督を継いで尾張を統一し た織田信長は、初めて上洛し、13代将軍足利義輝に謁見している。宣教師 たちも、足利義輝から布教の許可を得ることを目的とした。  当時の都の様子を、フロイスは、次のように叙述している。  この都の市(まち)は、往昔は非常に大きく、地元の人たちは、かつては 長さが五六里幅が三里もあったと語ったほどである。都市はまったく山に囲 まれ、はなはだ平坦で広大な平地にあり、山麓には、かつては非常に多額の 収入があった多数の、かつ非常に大きい僧院や建物がある。司祭がそこに赴 いた時代には、もとよりそれらの諸建築は、この都市全体と同じように、大 火や戦争にいともしばしば襲われて、ひどく荒廃してはいたが、それでもな お往時の盛観をいくぶん留めていた。当地は非常に北方に位置しており、幾 度といわぬ戦争のために薪がなくなり不足しているので、寒い。この都市は、 彼らの諸宗派に関しても、また各種各様の職人たちに関しても、高度の文化 を宿し、彼ら職人はその仕事が卓越していることで、全日本の他の地の職人 に優っている。  司祭らは仮の住処をもとめて転々とするが、一時期、皮棚町や六角町(ロ ッカクマチ)通りの玉蔵町(たまくらちょう)にあばら屋を借りている。                              (つづく) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇3◇  ◆図書情報館からのお知らせ └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★(*ゝ(ェ)・)ノ★参加者募集中★★★★★★★★ ■知的書評合戦ビブリオバトル#33  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  9月のビブリオはミニ講座も開催!  本好きな人が集まって、それぞれのオススメ本をPRするビブリオバトル。  本を紹介したいけど、発表が苦手な方に朗報です。第2部として、ミニ講  座「発表のコツ」を開催。コツを掴めば、プレゼンも楽しい! チャンプ  にもなれちゃうかも?  □9月21日(土)   13:30〜 第1部 ビブリオバトル#33「テーマ:休日」   14:50〜 第2部 ミニ講座「発表のコツ」  □2階メインエントランス  □発表される方は、テーマ「休日」に沿う本をお持ちください!  ※参加無料、観戦のみ、講座のみの参加もできます。参加申込み受付中!  ○申込み方法   当館のホームページ「申込フォーム」   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   メール(wsts@library.pref.nara.jp)へ参加希望(発表か観覧のみか)   とお名前を明記してお申し込みください。 ■図書館劇場8 第3幕『奈良・大和の歴史的風景と美術(3)』  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  当館の人気シリーズ、千田稔館長公開講座。  今年度のテーマは「奈良・大和の歴史的風景と美術」です。  図書館劇場は奇数月の第4土曜日に開催しています。  □9月28日(土)13:00〜16:00(開場12:00)  □1階交流ホール  □プログラム   講演1「奈良・大和の風景と古代(3)        藤原京の時代−歴史の転換期の天皇」千田稔(当館館長)  朗読 薄田泣菫著「泣菫随筆」(谷沢永一・山野博史編)より     都築由美氏(フリーアナウンサー)  講演2「此岸の浄土−春日宮曼荼羅を読む−」     加須屋誠氏(奈良女子大学文学部教授)  □参加料:1名500円(当日受付にてお支払い下さい。)  詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2013.html  をご覧下さい。  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   往復はがき、FAX(0742-34-2777)、電話(0742-34-2111)、   メール(koen@library.pref.nara.jp)、来館(2F貸出・返却カウン   ター)にて受け付けます。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号、FAX番号   「図書館劇場8第3幕申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2   名参加」と明記して下さい。)   FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。   往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便   番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ■ニワ・プラス・トショカン〜庭でニワを語る〜1  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  新企画! 新しいコミュニティを考えるアウトドアフォーラム!  「ニワ・プラス・トショカン〜庭でニワを語る〜1」を開催します。  いろいろな分野で活躍されているゲストを迎え、「ニワ」をキーワードに、  当館の庭園でプレゼンやワークショップ、参加者も交えたクロストークな  ど、様々は催しを展開します!  「ニワ」(庭園)でできること、そしてそれを担うコミュニティの可能性  について考えます。  □9月29日(日)13:00〜17:30(受付12:30)  □1階交流ホール・庭園  □ゲスト:佐藤啓子氏(木津川アートプロデューサー)   コメンテーター:辰己耕造氏・二朗氏(ニワプラス)           北谷知之氏(ニワプラス)   ファシリテーター:山本あつし氏(ならそら)  □参加費:お一人様500円(当日受付にてお支払い下さい。)  ※動きやすい服装でお越しください。  ※雨天時は、庭園でのプログラムを屋内に変更することがあります。  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   メール(wsts@library.pref.nara.jp)、来館(2F貸出・返却カウンタ    ー)にて受付します。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号   「ニワ・プラス・トショカン1申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※1通につき1名のお申込みとします。電話申込み不可。 ■OCICA−石巻牡鹿半島 小さな漁村の写真展−関連ワークショップ  「オノマトペの森〜音とにおいでめぐる牡鹿半島〜」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  海の音風景や現地のおばちゃんの会話など「牡鹿の音」をスピーカーで聞  く。鹿の角やぬか漬けの匂いがする「くんくんボトル」を嗅ぐ。  鹿の角や魚網、牡蠣の殻等の現物を使い、牡鹿半島で感じられる音や匂い、  触感を体験し、それらにまつわる物語を通じて感じたことをオノマトペ(  擬音語・擬態語)で表現するワークショップです。ワークショップの最後  には参加者全員で感じ取ったオノマトペの森が出来上がります。  □9月29日(日)   1回目:13:00〜(受付12:30)   2回目:16:00〜(受付15:30)  □1階交流ホール  □講師:岩田茉莉江氏(音風景研究家)、井上尚子氏(美術作家)  □対象:小学生以上、定員:先着15名  □参加費:お一人様500円(当日受付にてお支払い下さい。)  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、   来館(2F貸出・返却カウンター)にて受付します。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号、FAX番号   4.参加希望の回(1回目/2回目)   「OCICAワークショップ申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※1通につき1名のお申込みとします。電話申込み不可。   ※FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 ■ドイツベルリン カニジウス高校室内楽団交流演奏会 in NARA  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  カニジウス高校(カニジウスコレーク)は、ドイツベルリンにあるイエズ  ス会の私立の古典語学校(普通科高校/ギムナジウム)で、サークル活動  として、室内楽団があります。楽器を扱えることが入部の前提条件で、年  間3〜4回の定期演奏会やツアーを行っています。当館でのコンサートは、  2008年以来の日本ツアー(9月20日〜10月8日)の最後の公開演  奏会になります。  □10月6日(日)15:30〜(開場14:30)  □2階メインエントランス  □演奏:ドイツ ベルリン カニジウス高校室内楽団  □先着200名(申込み制)・無料  ※未就学児童の入場はご遠慮ください。  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、   往復ハガキ、電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンタ   ー)にて受付します。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号、FAX番号   「カニジウスコンサート申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2   名参加」と明記下さい。)   FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。   往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便   番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ■図書館寄席「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)」第23回  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  近世以来の伝統的話芸であり、世相や風俗の宝庫でもある落語を、図書館  で楽しむことができる「花鹿乃芸亭」!  奈良県出身の落語家 桂文鹿(かつら ぶんろく)さんプロデュースです。  特別企画として、文鹿さんが「これはぜひ!お客様に聞いて戴きたい!」  と思う一席をチョイス。今回は、林家小染さんの『試し酒』をお聞きいた  だきます。聞き逃すと損ですよ! ぜひご参加ください!  □10月26日(土)13:30〜(開場12:30)  □1階交流ホール  □プログラム   露の紫『真田山』、桂文鹿『紙相撲風景』、   特別企画「文鹿がお客様に聞いて戴きたい、この一席」       林家小染『試し酒』、   中入り、抽選会、   桂文鹿『はてなの茶碗』   ※三味線:花登益子  □参加料:1名1,000円(中学生以下500円)。   ※当日受付にてお支払いください。  □先着200名  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、   往復ハガキ、電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンタ   ー)にて受付します。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号、FAX番号   「花鹿乃芸亭第23回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2   名参加」と明記下さい。)   FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。   往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便   番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ★(*ゝ(ェ)・)ノ★企画展示★★★★★★★★ ■ならの大切にしたい自然と生き物たち展  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  奈良には大切にしたい値打ちのある自然の姿とそこに棲む貴重な生き物た  ちがいます。奈良県のさまざまな自然環境や生き物をご紹介し、希少な生  き物の保護や外来種の問題、生物多様性の保全について考えていただけれ  ばと思います。奈良の自然と生き物たちを大切にしていきましょう。  □9月1日(日)まで  □2階エントランスホール  主催:奈良県自然環境課 ■写真パネル展「ユニセフによる戦後日本の子どもたちへの支援」&  「ハッピーバースデイ3・11       あの日、被災地で生まれた11人の子どもたちと家族の物語」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ユニセフは、第2次世界大戦で厳しい状況に追い込まれた子どもや女性を  支援することを目的に、国連の補助機関として設立されました。  今回、写真パネル展を開催し、戦後15年間のユニセフによる日本支援に  ついてご紹介します。  また、「ハッピーバースデイ3・11」と題し、2011年3月11日に  生まれた子どもたちとその家族の写真とストーリーを展示します。命の大  切さと未来への希望を伝え、これからの日本について、みんなが考えるき  っかけをつくりたいと思います。  □9月1日(日)まで  □2階エントランスホール(前半)、カフェ横(後半)  主催:奈良県ユニセフ協会 ■第2回「奈良物語」展  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  奈良県立図書情報館では、第2回「奈良物語」展を開催します。  奈良をこよなく愛し、奈良の歴史や文化にどっぷり浸った職人が創り出し  た特選品はもとより、奈良の風土に根ざしたこだわりの品々を展示します。  本展示では、体験コーナーを常設し、ご覧いただくだけではなく、奈良の  ものづくりの魅力を実感していただくことができます。  また、8日(日)には、墨絵の実演パフォーマンスも行います。  ※「奈良物語」は、日本の始まりの奈良で育ったものや人間にスポットを  当て、奈良から世界に発信できる奈良ものづくりとその品々を紹介するウ  ェブサイトです。http://www.naramono.com/  □9月3日(火)〜9月8日(日)  □2階エントランスホール  ★月与志さんによる墨絵実演パフォーマンス   9月8日(日)11:00 14:00 16:00 3回実施   於:エントランスホール(展示会場) ■こどもエコクラブ壁新聞展  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  小学生が作成した、ニッポンバラタナゴの保護活動についての壁新聞を展  示します。また、地球温暖化防止に関するパネルも併せて展示します。  地球の環境保全について、みんなで考えてみませんか。  □9月3日(火)〜9月8日(日)  □2階セミナールーム横  主催:奈良県環境政策課 ■絵本「きぼうのかんづめ」展  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  東日本大震災の大津波で壊滅的な被害を受けた宮城県・石巻漁港の水産加  工会社、木の屋石巻水産を舞台に、流されずに残った缶詰から、絵本「き  ぼうのかんづめ」は出来ました。悲しみをシェアすれば半分になる。希望  をシェアすれば倍になる。これは、宮城・石巻と東京・経堂の人と人のつ  ながりから生まれた、確かな希望の物語です。今回、図書情報館でその原  画展を開催。22日(日)には、この絵本をつくったイラストレーターの  宗誠二郎さんとコメディライターのすだ やすなりさんのクロストークを  開催します!  □9月10日(火)〜9月29日(日)  □2階エントランスホール  ★絵本きぼうのかんづめ展 記念クロストーク――――――――――――  □9月22日(日)14:00〜16:00  □2階エントランスホール(展示会場)  □ゲスト:宗誠二郎さん(イラストレーター)       すだ やすなりさん(コメディライター)  □申込み不要、無料 ■OCICA−石巻牡鹿半島 小さな漁村の写真展−  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  宮城県石巻市・牡鹿半島に位置する牧浜集落。元々は牡蠣の養殖で栄え、  牡蠣殻を剥く作業が浜の女性の仕事でした。その養殖設備も加工施設も、  東日本大震災によって全て流されてしまいました。  そこで、地元に数多く生息する鹿の角を加工し、漁網の補修糸で編んで「  OCICA」というアクセサリーをつくりはじめました。2011年秋か  ら動きはじめたこのプロジェクトは、震災という目を背けたくなるような  記憶の先に、新たなたくさんの人の縁をつむいでくれました。  わずかですが、その歩みをご覧いただけたら幸いです。  □9月10日(火)〜9月29日(日)  □2階エントランスホール  ★29日(日)には関連ワークショップを開催します! ★(*ゝ(ェ)・)ノ★図書展示★★★★★★★★ ■祝!富士山〜世界遺産をめぐる旅2013〜  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  今年6月にユネスコの世界遺産委員会は、富士山を世界文化遺産に登録す  ることを正式決定しました。今、富士山に高い注目が集まっています。  山岳信仰の対象として崇拝され、浮世絵などの芸術作品に描かれるなど、  古来より人々を魅了してきた日本最高峰・富士山。本展示ではその富士山  の魅力を当館の所蔵資料からお伝えします。  また、日本・世界各地の世界文化遺産・自然遺産も合わせて紹介します。  □9月29日(日)まで  □2階情報資料スペース ■「テレビ放送開始60周年」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  昭和28(1953)年2月1日午後2時。日本で初めてのテレビ放送が  始まりました。今年2013年は、それから60周年にあたる年です。  これを記念して、テレビの歴史がわかる本、テレビの技術がわかる本、自  分たちが見てきた懐かしのテレビ番組を振り返る本などを展示します。  テレビ普及のきっかけとなった、皇太子明仁殿下と美智子様のご成婚パレ  ード(昭和34年)や東京オリンピック(昭和39年)を振り返る本も展  示します。  □9月29日(日)まで  □3階ブリッジ ■夏のとも〜どんとこい! 読書感想文2013〜  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  夏休みももう終わりですが、夏休みの宿題は終わりましたか?  夏休みの宿題といえば読書感想文ですね!  学生の皆さんから、毎年、「何を読んだらいいのかわからない」「どんな  ふうに書けばいいのかわからない」などたくさんの問い合わせがあります。  図書情報館では、青少年読書感想文全国コンクール課題図書をはじめ、読  書感想文を書くためのおすすめ本を展示しています。  読書感想文を書くときの参考にしてください!  □9月29日(日)まで  □3階YAコーナー ■戦争体験文庫夏季企画展示「小学生国史受験かるたの世界」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」ではなく、「武家政治起すは頼  朝鎌倉幕府祝ひに(1852)集う人も質朴」。これは、中学受験準備の  ため、神武天皇即位紀元(皇紀)などによる年代暗記用に作成された「小  学生国史受験かるた」で使われたフレーズです。今回これを題材に、昭和  戦前期の歴史教育について考えます。  □9月29日(日)まで  □3階戦争体験文庫コーナー  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html ★(*ゝ(ェ)・)ノ★その他のお知らせ★★★★★★★★ ■次回の「医療・健康相談」は9月21日(土)です!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  済生会奈良病院、瀬川病院長による医療・健康相談会。  病気のことや薬のこと、自分や家族の健康のこと、気になることがある方  は、ご相談ください。  ※開催日にご注意ください!  □9月21日(土)13:00〜15:00  □3階グループ研修室  □申込不要、先着順、無料。  ★12:30から会場前にて整理券を発行いたします。 ■次回の「奈良県司法書士会による法律講座&無料相談会」は  9月21日(土)開催です!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  図書情報館では、奈良県司法書士会と協力して、無料の法律相談会を毎月  1回開催しています。  相続や遺言、不動産や会社の登記に関する相談、認知症の方や障害をお持  ちの方についての後見の相談、多重債務や破産に関する相談など、様々な  悩みに司法書士がお答えします。  □9月21日(土)13:30〜17:00  □1F交流ホール  □第1部13:30〜15:00 法律講座「相続・遺産分割」   第2部15:00〜17:00 無料相談会  □相談は先着8名・受付順(13時から受付にて整理券を配布します。)  ★申込不要(予約不可)、参加無料 ■第5期図書館劇場友の会会員募集中!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  毎年多数の方にご参加いただいてます千田館長による公開講座「図書館劇  場」。本講座のファンの皆様方が、歴史・文化について自由に談話を楽し  むことができる「友の会」の会員を25年度も募集しております。  皆様のご入会をお待ちしています。  □25年度の図書館劇場のテーマは「奈良・大和の歴史的風景と美術」で   す。図書館劇場は奇数月の第4土曜日、年6回の開催です。  □会員特典   1.図書館劇場(残り4回)にお申し込み無くご参加いただけます。   2.千田館長を交えた会員限定「館長文化サロン」にご参加いただけま   す。今年度の文化サロンのテーマは昨年度に引き続き「まちかど遺産」   です。   3.「図書情報館イベント情報」を郵送でお届けします。   4.会員証を発行します。  □会費 2,000円   ※一旦納入された会費は返金いたしません   ※図書館劇場各回の資料代は不要です  □申込方法   図書館劇場当日、もしくは、2階貸出・返却カウンターにて会費を添え   てお申し込みください。後日会員証とチケットを郵送いたします。 ■図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html ■新着図書情報(月に1度更新!)  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受付けています。県立図書情報館ホームページの有料  施設設利用案内のページをご覧下さい。  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇4◇  ◆図書館員の気になる一冊(91) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『吉本隆明という共同幻想』  呉智英著  2012.12 筑摩書房   ある時代に大きな影響を与えた思想家がいる。吉本隆明もその一人である。 吉本は、生前から戦後思想界の巨人と呼ばれて久しく、昨年3月に没するや 数々の雑誌が特集を組み、本館でも追悼の図書展示を行った。  しかし、著者は本書のなかで「吉本は本当にそんなにすごいのであろうか」 と疑問を呈している。「共同幻想」とは、もともと吉本が国家の成り立ちを 解き明かすために、古事記や遠野物語から抽出した小難しい概念だが(『共 同幻想論』)、著者は「偉大な思想家・吉本隆明」こそが、一部の人間にと っての「幻想」にすぎなかったのではないか、と考える。ここで著者のいう 「一部の人間」とは、1960年頃から80年代中頃までに青年期を迎えた、 主として知的なことに関心を持つ人たちを指している。  では、なぜそういった吉本幻想が生まれたのかを、1965年に大学に入 学した著者は、自らの体験を交えながら論じていく。当時は、吉本に限らず 難解な文章に価値があるとされ、大学紛争も始まろうとしていた。このころ までに書かれた、吉本初期の主要著作については、時代背景を解説しつつ丁 寧に批評している。その中で、著者は吉本が一貫して強調しつづけた「大衆」 を重視する論理について批判している。吉本は、自らの頭の中で実態とは異 なる大衆像を作り上げて、それをありがたがっているだけではないか、それ こそ幻想ではないか、と。  さすが難解な思想を分かりやすく論じるのに定評のある著者の手になるも のである。私自身、吉本の著作を読もうとして挫折したことがある。本書は、 吉本の主著のアウトラインを掴むうえで大いに参考になった。その意味で、 吉本思想の入門書としては適している。難をいえば、本書を読むと、吉本の 著作を読む気が失せてしまいかねないことだろうか。逆に著者が別書で肯定 的に評した著作についても、いつかは読もうと思いつつ、評だけで分かった つもりになり、結局読みそびれてしまったものも多かったことを付け加えて おく。その意味で、著者の書くものの分かりやすさは、罪作り?といえるか もしれない。                         (さとう あきとし)        ┌─────────────┐   ▼▼▼▼▼│過去の気になる一冊はこちら│▼▼▼▼▼        └─────────────┘  http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇5◇  ◆図書情報館─職員だより(177) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  以前、『大阪人』という月刊誌で編集者を務めていた。1998年から2 007年のことだ。発行元は大阪都市協会という大阪市の外郭団体だった。 創立は1925(大正14)年。社会学者の大阪市長關一(せきはじめ)の 肝いりで設立された、市民生活問題の調査研究機関で、シンクタンクの嚆矢 だった。  大阪人は協会創立と同時に創刊されたが、当初の名称は『大大阪』といっ た。創刊時の号をひもとくと、さかんに行政問題が論じられている。当時「 市民だより」はまだなく、市民運動が活発化していくさ中。強い関心を持っ て読まれたという。  第二次大戦後、大阪人に改題。長く発行されたが、私が編集部に入った終 末期の創刊73年目には地域文化雑誌になっていた。  2006年9月、読売新聞大阪版夕刊に「月刊大阪人に廃刊の危機」の見 出しがおどった。前日、記者が編集部に来ていたのは知っていたが、1面ト ップには驚いた。2カ月後、協会解散が通知された。解散決定を下した市長 が、關一の孫・淳一だったのは皮肉である。  大阪人は他団体に事業移管されることになった。が、資料はすべて廃棄処 分せよという。一番に浮かんだのは、市立校廃校舎の教室を書庫代わりに置 いていた、創刊時からの書籍・資料類だった。   急いで図書館、博物館に連絡して、必要なものを持って帰ってもらった。 (この時、各館スタッフの、あっという間の選別術には圧倒されたものだ)  それでもまだいろいろ残った。中でも、大阪人創刊からの合本が複数、幅 を取っていた。どうするの? 廃品収集車を呼ぶという。私は合本を箱に詰 め、タクシーを呼んだ。  そして先日。救出した合本すべて、当館で収蔵してもらえることになった。 どの巻も1世紀近いホコリがこびりついて真っ黒なので、図書整理の担当者 には申し訳ないが、私としては、また身軽になったと喜んでいる。  ***  合本の寄贈ついでに収受をお願いした本がある。  谷崎純一郎の『春琴抄』と『盲目物語』。数年前、大阪の古書籍・天牛堺 書店で見つけた、いずれも初版本の復刻版。春琴抄は漆の装丁本で、漆黒の 表紙には傷一つない。盲目物語は――装幀の、函、表紙、見返し、扉、中扉 等の紙は、「吉野葛」に出てくる大和の國栖村(くずむら)の手すきの紙を 用い・・・・・・題字は根津夫人の染筆である――(はしがき)。根津夫人 は、のち、谷崎の三番目の妻になった根津松子である。  春琴抄の初版は大阪の出版社・創元社から1933(昭和8)年に、朱漆 と黒漆、二種類の造本で発行された。創元社は、関東大震災で被災して関西 に居を移した谷崎のパトロン的存在だった。売価は1円90銭。凝った造り のわりに、当時の他の本と比べてさほど高くない(同年発行の大衆雑誌が5 0銭前後)。工賃など漆の価値が現代とは違うのだろう。朱漆版は黒漆版に 比べ少部数だった。  装丁に特異な素材が使われている書籍は「ゲテ本」というジャンルに属す るという。いかにも揶揄した呼び様だが、こだわりが過ぎるのは失笑のタネ ということか。それにしても、凝った装丁本というのは、手に取るだけで読 まずとも著者の思いを生々しく伝えてくるものだ。じつに興味深い。  残念ながら、盲目物語はすでに当館書庫にあったので、春琴抄だけ収まる ことになった。が、ほかにも珍妙な本が書庫で待機しているかも知れない。 いっそ、同様の本を集めて「めずらし本博覧会」を催してみたいものだ。                         (みやがわ ゆきこ) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇6◇  ◆編 集 後 記 └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そろそろ秋の風情が感じられる今日この頃。日が暮れると、せわしなく鳴い ていた蝉に変わり、涼しげな虫の声がしてきます。鈴虫だったりコオロギだ ったり。 この虫の音、実は日本人以外の人には、雑音にしか感じられないとか。それ は隣の国、韓国の人にとっても当てはまるそうです。理由として、日本人は 虫の音を左脳を使って処理しているのに対して、日本人以外の人は右脳で処 理するからだと言われています。 さらに、左脳で処理する理由として、季節感を大切にする日本人は昔から虫 の音に親しみを感じ、その風情を楽しんできたこともあり、虫の音を聞いた 時に、思わず虫の種類や名前を思い浮かべてしまうので、言葉を処理する左 脳が働くのではないかと言われています。 日本人だからこその感性。こういった感覚を分かち合うことは難しいので、 外国の方には分かってもらえないようです。 日本人で良かったな、と思うのは私だけでしょうか。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図書情報館通信」第197号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第198号は、9月15日(日)に配信する予定です。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまで  お願いします。  *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/   「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちら  で解除できます。  http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご  覧下さい。  http://help.mag2.com/read/ ◎当マガジンの解除は、こちらへ。  http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇      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