┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   ┃----------------------------------------------------------┃  _┃  ☆Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信  ┃_  \┃----------------------------------------------------------┃/  /┗┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┯┛\   ̄ ̄                              ̄ ̄          2013.5.1  No.189      ■5月の休館日       7日、13日、20日、27日、31日      □毎週月曜が休館日です。月曜日が祝日の場合、翌日の       火曜日が休館になります。      □31日(金)は月末休館日です。            ┼───────────┼  ┌─────────┤  M E N U  ├─────────┐  │         ┼───────────┼         │  ├○┏━┓                           │  │ ┃1┃トピックス◆5月前半のイベント            │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃2┃館長連載「図書情報の文化史」             │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○┏━┓                           │  │ ┃3┃図書情報館からのお知らせ               │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃4┃図書館員の気になる一冊                │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○┏━┓                           │  │ ┃5┃図書情報館−職員だより                │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃6┃編集後記                       │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○                              │  └───────────────────────────────┘            ∩∩♪〜 ∩∩ ∩∩                ♪〜(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p 〜♪ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇1◇  ◆トピックス◆5月前半のイベント └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■法務無料相談会&知識セミナー  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  気になる法律問題について、行政書士・社会保険労務士が専門家の立場か  らアドバイスする無料相談会を開催します。  ※相談員は行政書士と社会保険労務士です。  秘密厳守です。お気軽にご相談ください。  □5月5日(日)13:30〜(受付:13:00〜16:30)  □1階交流ホール  □第1部13:30〜15:00 知識セミナー(質疑応答含む)     「押さえておきたい税制改正のポイント」      講師:行政書士・ファイナンシャルプランナー 三好重孝氏   第2部15:00〜17:00 無料相談会(受付順)      先着12名程度、      会場で13時から整理券を発行します。  □申込み不要、無料(当日、直接会場にお越しください。)  ※税務相談は行っておりません。 ■医療・健康相談会  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  済生会奈良病院、瀬川病院長による医療・健康相談です。  気になる体のこと、病気のこと、薬のこと等、ご相談ください。  □5月11日(土)13:00〜15:00  □3階グループ研修室  ★申込不要、先着順、無料。  ★12:30からグループ研修室前にて番号札を発行いたします。   相談は番号札の順番でお願いします。(先着8名程度) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇2◇  ◆館長連載「図書情報の文化史」素描編 └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  第189回 『風姿花伝』(23)          館長 千田 稔   どのようなことにも、人間は競うという意識をもつものだ。競うことが、  人間を進歩させるのだと、言えるかもしれないが、逆に競うことによって、  精神が退化することもあろう。戦争など、その典型的な例である。武家社  会の中で育った能という芸能の競いも、芸の進歩とともに、芸能者の対立  もうまれたことは、想像できる。   「問ふ。申楽の勝負の立合(たちあひ)の手立(てだて)はいかに」(  他座の演者との競演に勝つには、どのようにすればよいか)「答ふ。これ、  肝要なり。まづ、能数(のうかず)を持ちて、敵人(てきじん)の能に変  はりたる風体を違へてすべし」と。つまり、演じることのできる演目をた  くさんもって、他座の能とは違うように演じなければならないという。ス  トックした多様な演能が勝負を決するというのだが、相手のことを「敵人」  とよんでいることに、格闘さながらの厳しさを感じる。   本書の序で「歌道を少したしなめ」といったようなことを書いたと世阿  弥は記すが、やや唐突で、文の意味が通らない。序の元の言葉は「歌道は  風月延年のかざりなれば、もつともこれを用ふべし」と記しているのだが、  後の文脈と照合すると、自作の能をもつことの肝要であるということらし  い。   どんなに、上手なものでも、自作の能をもたないものは、一騎当千の強  者(つわもの)であろうとも、軍陣で兵具をもたないのと同じであるとし、  「手柄のせいれひ、立合に見ゆべし」と。「手柄のせいれひ・・・」の箇  所が、よくわからないのだが、演技に勝つには、演者が自作能を多く持っ  ているかにかかっているという意味なのだろうか。敵方が華やかな能を演  じるならば、静かな、様相の変わった、しまりのある能をすべきであろう  と、いう。                              (つづく) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇3◇  ◆図書情報館からのお知らせ └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★(*ゝ(ェ)・)ノ★参加者募集中★★★★★★★★ ■知的書評合戦ビブリオバトル#28  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  次のビブリオバトルは「夜」をテーマに開催します。  発表される方は、テーマに沿ったオススメ本をお持ちください。5分で本  の魅力をご紹介いただいた後、“一番読みたくなった”=チャンプ本を多  数決で決定します。  ジャンルを超えていろんな本に出会えるチャンスです!  □5月18日(土)14:30〜16:30(受付14:00〜)  □2階メインエントランス  □バトルテーマは「夜」です。   発表される方は、テーマに沿う本をお持ちください!  ★参加無料、観戦のみの参加もできます。参加申込み受付中!  ○申込み方法   当館のホームページ「申込フォーム」   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   メール(wsts@library.pref.nara.jp)へ参加希望(発表か観覧のみか)   とお名前を明記してお申し込みください。 ■図書館劇場8 第1幕『奈良・大和の歴史的風景と美術(1)』  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  当館の人気シリーズ、千田稔館長公開講座。  今年度のテーマは「奈良・大和の歴史的風景と美術」です。  図書館劇場は奇数月の第4土曜日に開催しています。  □5月25日(土)13:00〜16:00(開場12:00)  □1階交流ホール  □プログラム   講演1「奈良・大和の風景と古代(1)−保田與重郎の古代風景観」       千田 稔(当館館長)   朗読  和辻哲郎著『古寺巡礼』より       都築由美氏(フリーアナウンサー)   講演2「正倉院宝物に見る天平美術の展開」       三宅久雄氏(奈良大学文学部教授)  □参加料:1名500円(当日受付にてお支払い下さい。)  詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2013.html  をご覧下さい。  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、往復はがき、   FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、   電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンター)にて受け   付けます。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号、FAX番号   「図書館劇場8第1幕申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2   名参加」と明記して下さい。)   FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。   往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便   番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ■「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)」第21回  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  落語ファンの皆様、お待たせしました!  今年で5年目を迎える図書情報館の「花鹿乃芸亭」のご案内です。  近世以来の伝統的話芸であり、世相や風俗の宝庫でもある落語を、図書館  で楽しむことができます!  奈良県出身の落語家 桂文鹿(かつら ぶんろく)さんプロデュースです。  今回は、特別企画として、染雀師さんによる「後ろ面」をお楽しみいただ  きます。後ろ面(うしろめん)は、歌舞伎舞踊で後頭部にも面をつけ、一  人で二つの役を演じ分けるものです。ぜひご参加ください!  □6月1日(土)13:30〜(開場12:30)  □1階交流ホール  □出演 桂寅之輔『開口一番』、桂文鹿『青菜』『高尾』、      林家染雀 お楽しみ      特別企画:染雀師の「後ろ面」を観る      三味線:花登益子      ※抽選会はありません。  □参加料1名1,000円(中学生以下500円)。   ※当日受付でお支払いください。  □先着200名。ただいま参加申込み受付中です!  ○申込み方法   当館のホームページ「申込みフォーム」、   http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html   FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、   往復ハガキ、電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンタ   ー)にて受付します。   1.郵便番号、住所   2.お名前(ふりがな)   3.電話番号、FAX番号   「花鹿乃芸亭第21回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。   ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2   名参加」と明記下さい。)   FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。   往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便   番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ★(*ゝ(ェ)・)ノ★企画展示★★★★★★★★ ■佐保川の春 アートの日   my home town わたしのマチオモイ帖〜近畿編〜  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  『わたしのマチオモイ帖』は、全国のクリエイターが、それぞれ自分の思  いのある「町」を冊子や映像で紹介する展覧会。3月は奈良・和歌山・三  重の地域のマチオモイ帖を展示しましたが、今回はエリア拡大! 近畿編  にヴァージョンUPして展示しています!  好評につき、期間を延長します!    □5月6日(月・祝)まで  □2階エントランスホール ■5.15沖縄本土復帰記念日  沖縄県立図書館との交流展示−なつかしき沖縄〜いま  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  沖縄県は昨年5月15日に本土復帰40年を迎えました。沖縄県は、沖縄  戦で多大な被害をうけ、その後27年間の米国による統治を経て1972  年に本土復帰しました。今回、沖縄県立図書館所蔵の復帰前と現在の写真  を展示し、沖縄の過去と現在を体感していただければと思います。  □5月8日(水)〜5月19日(日)  □2階エントランスホール ★(*ゝ(ェ)・)ノ★図書展示★★★★★★★★ ■ねこの本:猫がもっと好きになる  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  わたしたちにとって身近な動物である猫。多くの動物の中でも特に猫は、  古来から人々を魅了し、物語・絵本にも多く登場してきました。展示では、  当館所蔵の資料の中から、「猫」が登場する小説やエッセイ・猫にまつわ  る話、写真や絵、絵本などを中心に、猫の歴史・生態・飼育などの関連の  図書を併せてご紹介。猫好きの人はもとより、そうではない人にも、猫の  新たな魅力を感じていただけると思います!  □4月27日(土)〜5月30日(木)  □2階情報資料スペース ■仮想旅行―本を読んで旅気分!奈良の散策から世界の秘境まで―  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  実際に足を運べなくても、本を読んで旅する気分を楽しめるような本をご  紹介! 人気の観光地や、世界の美しい景色に出会える本、また各地域に  関する文化や自然、見どころが掲載されている本を展示しています。ほか  に時刻表やガイドブックなど、旅行準備に便利な本もとりそろえました。  旅行記を読んで知らない土地に思いをはせたり、「1泊2日でどこへ行こ  う?」と想像してみたり、「仮想旅行」を楽しんでください。  □4月2日(火)〜5月30日(木)  □3階ブリッジ ■2013年第55回こどもの読書週間  明日(あした)はもっと! −たくさん読んで 大きくなあれ−  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  図書情報館では、こどもの読書週間に合わせて、子どもの本を展示してい  ます。今回のこどもの読書週間の標語「たくさん読んで 大きくなあれ」  に合った、子どもの成長をテーマにした本を中心に、元気や勇気が出る児  童書を中心に選びました。絵本や読み物などを通して、読書の楽しみや喜  びを知り、読書が少しでも子どもたちの生きる力につながればと思います。  □4月23日(火)〜5月12日(日)  □3階レファレンスカウンター横 ■戦争体験文庫資料展示 かるたで読む「戦陣訓」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  捕虜となることを忌避する「生きて虜囚の辱めを受けず」の語句とともに  記憶されている「戦陣訓」ですが、もともとは一般的な軍規粛正のために  公布されたものでした。また、昭和16年の公布当時、戦陣訓は広く国民  一般が学ぶべきものとして、多くの解説書や関連商品が販売されました。  そのひとつ「戦陣訓かるた」をとりあげて、その世界に迫ります。  □3月30日(土)〜6月27日(木)  □3階戦争体験文庫コーナー  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html ★(*ゝ(ェ)・)ノ★その他のお知らせ★★★★★★★★ ■次回の「司法書士 法律講座&無料相談会」は5月19日(日)です!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  図書情報館では、奈良県司法書士会と協力して、無料の法律相談会を毎月  1回開催しています。  相続や遺言、不動産や会社の登記に関する相談、認知症の方や障害をお持  ちの方についての後見の相談、多重債務や破産に関する相談など、様々な  悩みに司法書士がお答えします  □5月19日(日)13:30〜17:00  □1F交流ホール  □第1部13:30〜15:00 法律講座   第2部15:00〜17:00 無料相談会  □相談は先着8名・受付順(13時から受付にて整理券を配布します。)  ★申込不要(予約不可)、参加無料 ■第5期図書館劇場友の会会員募集中!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  毎年多数の方にご参加いただいてます千田館長による公開講座「図書館劇  場」。本講座のファンの皆様方が、歴史・文化について自由に談話を楽し  むことができる「友の会」の会員を25年度も募集しております。  皆様のご入会をお待ちしています。  □25年度の図書館劇場のテーマは「奈良・大和の歴史的風景と美術」で   す。図書館劇場は奇数月の第4土曜日、年6回の開催です。  □会員特典   1.図書館劇場(全6回)にお申し込み無くご参加いただけます。   2.千田館長を交えた会員限定「館長文化サロン」にご参加いただけま   す。   3.「図書情報館イベント情報」を郵送でお届けします。   4.会員証を発行します。  □年会費 3,000円   ※一旦納入された会費は返金いたしません   ※図書館劇場各回の資料代は不要です  □申込方法   図書館劇場当日、もしくは、2階貸出返却カウンターにて会費を添えて   お申し込みください。後日会員証とチケットを発送いたします。 ■図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html ■新着図書情報(月に1度更新!)  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受付けています。県立図書情報館ホームページの有料  施設設利用案内のページをご覧下さい。  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇4◇  ◆図書館員の気になる一冊(83) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『眼と風の記憶−写真をめぐるエセー』  鬼海弘雄 著  岩波書店 2012.10  1ページごとに、ワンフレーズごとに、ゆっくりとかみしめながら読み進 めてみたいと思う本がある。本書はまさにそのひとつである。  著者の鬼海弘雄は、昭和20年に山形県寒河江市に生まれ、幼少期から高 校時代までを自然豊かな環境の中で過ごした。著者のふるさとへの想いはと ても深く、感性の基層にしっかりと根付いており、収載されている小文の随 所に顔を出してくる。  呻吟しながらも丁寧につむいだ言葉はどこをとっても味わい深く、乾いた スポンジが水を吸い込むように読む者に伝わってくる。まるで言葉というプ リズムを通して、著者の感性や感情が投射されているかのようだ。それは瞬 間を切り取って写真という作品へと仕上げる、写真家としての著者の生来持 っている感性がなせる業なのかもしれない。  著者には、生涯の師と仰ぐ人物がいる。「誰でも考えることが『面白くな る』方法を生涯もとめ」、「考えることの根本は『ことば(ロゴス)』で」 あると説いた哲学者の福田定良である。著者は自らを不肖の弟子と自認して いるが、表現している言葉と写真には恩師の薫陶がしっかりと反映されてい るといえる。  このエセーは、故郷の地方紙「山形新聞」に2006年4月から2012 年4月まで掲載されたもので、遠くに故郷を持つ者であれば、本書の端々に 共感を覚えるのではなかろうか。  著者の生業である写真家としての作品も、何点か当館で所蔵している。イ ンドやトルコの地方の町や村、また東京の下町などに集う市井の人々の表情 をとらえた作品を見ていると、置き去りにした遠い過去の記憶がよみがえっ てくるようである。 鬼海弘雄の主な写真集(当館所蔵分) 『東京ポートレイト』(クレヴィス 2011.8) 『東京夢譚』(草思社 2007.3) 『しあわせ:インド大地の子どもたち』(福音館書店 2001.10) 『India』( みすず書房 1992.10)                         (すずき はるお)        ┌─────────────┐   ▼▼▼▼▼│過去の気になる一冊はこちら│▼▼▼▼▼        └─────────────┘  http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇5◇  ◆図書情報館─職員だより(169) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ふと、庭の苔が気になりました。たまの雨の後、緑がとてもきれいです。 苔の1つ1つが木のようにも見え、このちいさなちいさな植物の世界に入り 込んでみたくなりました。  よく見ると、素人の私が見ても3種類はあると区別がつきます。名前が気 になって、WEBで闇雲に探してみますが、名前がわからないのですから、 やっかいです。姿が似ているのに、名前の違うものがたくさんあり、判断が つきません。ここはやはり図書館の本に頼ることにしました。苔の生えてい る場所から調べる本、苔の葉やその形状で、大まかな種類を見分けてから調 べる本などがありました。これで名前の解明に近づけたと思いましたが、本 を詳細に見ると、葉に筋が入っているか、苔自体や葉の大きさが何ミリか、 といったことで、良く似た違うものがまだたくさんあります。日本にはなん と2,500種類もの苔があるようです。奥深い苔の世界に、すっかり入り 込んでしまいました。家の庭の苔も虫眼鏡でじっくり観察しながら、調べて みようと思います。休日の小さな楽しみです。  また、苔の増やし方について書かれた本もありました。梅雨の時期の苔は きっと雨をたっぷり吸い込んでとても美しいのだろうなと想像し、普段はさ ぼりがちな庭の草むしりをしながら、苔の育成にも挑戦したいと思いました。 <苔 WEB情報> ○「がっこうのこけプロジェクト」大阪市立自然史科学館  http://www.mus-nh.city.osaka.jp/npo/koke/index.html  子ども向けで、苔の見分け方の解説がわかりやすい。  苔の生えている場所、葉の形状などの特徴から検索する画面もあり、写真  や解説も豊富。 ○「日本蘚苔類学会」日本蘚苔類学会  http://bryosoc.org/index/  苔の観察会やシンポジウムなどの情報あり。                         (きたもり あゆみ) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇6◇  ◆編 集 後 記 └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  そろそろ、ツバメが子育てする姿が見られるようになってきました。  ご存知のとおり、ツバメは春になると東南アジアから日本へ飛来し、人家 の軒先などに営巣します。農耕民族である日本人にとって、ツバメは害虫を 捕食してくれる益鳥として大切にされてきました。また、人が頻繁に出入り する場所に巣を作る習性があることから、軒下の巣は商売繁盛の印。「ツバ メの巣がある家は安泰」とも言われています。  そんなツバメも近年では全国的に減少傾向にあり、その数は40年前の半 分にもなっているとか。農業が衰退し水田が減ったことや、巣作りができる 軒のある日本家屋の減少が原因のようです。  ツバメは渡りの途中で死亡する確率がとても高いと言います。そのため、 安心して営巣・子育てできる場所がないと、生息数が大幅に減ってしまうそ うです。日本でヒトに見守られながら安心して子育てできる環境を、私たち はいつまで残していけるのか、巣作りの場所を探してあちこちを飛んでいる ツバメを見て思うのでした。  県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立図 書情報館通信」第189号をご覧いただき、ありがとうございました。  次回第190号は、5月15日(水)に配信する予定です。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまで  お願いします。  *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/   「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちら  で解除できます。  http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご  覧下さい。  http://help.mag2.com/read/ ◎当マガジンの解除は、こちらへ。  http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇      http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏ ┏┏ 奈良県立図書情報館 ┏   〒630-8135 奈良県奈良市大安寺西1丁目1000番地 ┌    TEL:0742-34-2111 FAX:0742-34-2777 ┌    MAIL: info@library.pref.nara.jp ┌    HP: http://www.library.pref.nara.jp ┌ ┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌