┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   ┃----------------------------------------------------------┃  _┃  ☆Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信  ┃_  \┃----------------------------------------------------------┃/  /┗┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┯┛\   ̄ ̄                              ̄ ̄ 2011.10.15 No.152 *10月の休館日について    ・毎週月曜日(17日、24日、31日)は休館いたします。    ・28日(金)は月末休館とさせていただきます。            ┼───────────┼  ┌─────────┤  M E N U  ├─────────┐  │         ┼───────────┼         │  ├○┏━┓                           │  │ ┃1┃トピックス★10月後半のイベント           │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃2┃館長連載「図書情報の文化史」             │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○┏━┓                           │  │ ┃3┃図書情報館からのお知らせ               │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃4┃図書館員の気になる一冊                │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○┏━┓                           │  │ ┃5┃図書情報館−職員だより                │  ├○┗━╋…───────────────────────── │  │ ┏━┓                           │  ├○┃6┃編集後記                       │  │ ┗━╋…───────────────────────── │  ├○                              │  └───────────────────────────────┘            ∩∩♪〜 ∩∩ ∩∩                ♪〜(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p 〜♪ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇1◇  ◆トピックス◆10月後半のイベント └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)・参」第3回  □10月22日(土)13:30〜(受付・開場12:30) □1F交流ホールにて開催します。 ★出演:笑福亭由瓶、桂文鹿、笑福亭純瓶 ★参加料1名1,000円(中学生以下500円)。 ※当日受付でお支払いください。 ★先着200名。ただいま参加申込み受付中です! ○申込み方法 当館のホームページ「申込みフォーム」、往復はがき、 FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンター)にて受付 します。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第3回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2 名参加」と明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便 番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ■第7回千田館長読書相談会のお知らせ  歴史地理学を専門とする千田館長が直接カウンターにつき、利用者の方 の質問にお答えする読書相談会を開催します! この機会に「日本の古代史」や「歴史地理学」に関する事項について、 お気軽にお尋ねください。 ★―――――――――――――――――――――――――――――――★ □10月22日(土)13:00〜15:00、15:30〜17:00 □3Fレファレンスカウンター ★★★募集は終了いたしました!★★★ ■「かたち」プロジェクト  夢や想いをテーマに、一歩を踏み出すためのかたちを探るフォーラム。  「生きること」や「しごと」への夢や想いをかたちにしてみよう!  ★第1部10:00〜11:30 講演「君も社長になろう!」 講師:吉田雅紀氏(株式会社あきない総合研究所代表取締役)  ★第2部 クロスバトルトーク 12:30〜14:30 ファシリテーター:本田勝裕(有限会社ポンタオフィス代表取締役)    バトラー:中村健太(株式会社シゴトヒト代表取締役) 藤丸正明(株式会社地域活性局代表取締役) 西尾陽平(大学4回生)  ★第3部 かたちワークショップ 14:45〜17:00    このゆびとまれ かたちプランバトル!  終了後、交流会を実施します!  ★―――――――――――――――――――――――――――――――★ □10月30日(日)10:00〜17:00  □1階交流ホール  □参加料お一人500円   ※交流会への参加は別途500円  ★定員100名、先着順 ○申込み方法 当館のホームページ「申込みフォーム」、往復はがき、 FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) にて受付します。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 4.交流会への参加・不参加 「かたちプロジェクト参加」とご記入の上、お申込み下さい。   FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便 番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・      ↓↓↓ イベント申込みフォームはこちら ↓↓↓           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・ ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇2◇  ◆館長連載「図書情報の文化史」素描編 └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第152回 『愚管抄』(16)            館長 千田 稔 巻第四の記述から、私の興味あるものを拾い上げてみよう。広平(ひろひら) 親王(950−971)とそれにまつわる人物のことである。道長は、966年 に生まれ1027年に亡くなっているので、道長の生存期間と広平親王のそれと は重なる。  広平親王は、後世「天暦」の治と聖代視された村上天皇の第一皇子である。に もかかわらず、異母弟で第二皇子憲平親王に東宮の地位を奪われるという悲運に 遭遇した。憲平親王は、後に冷泉天皇となる。皇位の争いは熾烈であるが、わが 国の場合、中国のように武力で皇位を奪取しないから、敗者には心の底に強い恨 みが残る。広平親王の後ろ楯であった外祖父元方は、そのことの無念さのためで あろう病死する。後を追うように広平親王も22歳で夭死する。こうした不運の 死者が悪霊となって、かつてのライバルを襲う。この辺の事情を原文引いておく。 何度か読むと意味がとれてくるものである。 「(元方は)広平親王ハカイナキ事ニテアリケルヲ、ヲモヒ死ニシテ悪霊(あ くりゃう)トナリニケルニヤ、冷泉院ハ御物怪(おんもののけ)ニヨリテ、中 一年ニテヲリサセ給ヌ。・・・・(冷泉院の皇子である)花山院ノ御事ナドア サマシト云モコトヲロカナリ。・・・」 怨霊の世界がリアルに迫ってくる。冷泉天皇は奇行のため中1年で退位し、 花山天皇も2年で退位した。                 (つづく) ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇3◇  ◆図書情報館からのお知らせ └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (*ゝ(ェ)・)ノ★参加者募集中★━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…… ■図書館劇場6 第4幕 『奈良・大和学入門―記紀万葉の時代から現代まで―(4)』 □11月26日(土)13:00〜(12:00〜受付・開場) □1階交流ホール ★講 師:千田稔(当館館長)他 ★朗 読:都築由美氏(アナウンサー) ★参加料:1名500円(当日受付にてお支払い下さい。) 詳細については http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2011.html をご覧下さい。 ○申込み方法 当館のホームページ「申込みフォーム」、往復はがき、 FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンター)にて受付 します。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場6第4幕申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2 名参加」と明記して下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便 番号、住所、氏名を必ず記入して下さい。 ■花岡童話を愛でる集い  奈良県出身の童話作家・花岡大学の童話をより多くの人々に知って、味 わっていただくイベント、「花岡童話を愛でる集い」を開催します。 「花岡童話を朗読する会」のみなさんによる朗読をお楽しみください!  □11月5日(土)13:30〜16:00(開場13:00)  □1階交流ホール  ★申込み不要、無料(当日、直接会場にお越しください。) ■知的書評合戦「ビブリオバトル#09」 京都大学の研究室での輪読会に端を発する競技スタイルの書評発表会! 本を通じて、人と人が繋がり、交流する場が広がります。 終了後、発表者、参加者を交えた懇親会も予定しています(希望者のみ)。 □11月12日(土)13:30〜(開場13:00)  □2Fエントランスホール  ★今回のバトルテーマは「チーム」です。 発表される方は、テーマに沿う本をお持ちください!  ★参加無料、観戦のみの参加もできます。参加申込み受付中!  ○申込み方法   当館のホームページ「申込フォーム」、wsts@library.pref.nara.jpへお名 前と「発表」と「観覧のみ」のどちらで参加かを明記してお申し込みくだ さい。 ■日独交流150年記念コンサート  日独交流150年を記念してコンサートを開催いたします!  □11月4日(金)15:00〜  □2階メインエントランス  ★申込み不要、先着200名  ※詳細は近日中に当館ホームページにUPします。   お楽しみに! ☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・      ↓↓↓ イベント申込みフォームはこちら ↓↓↓           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・。★.・。☆.・。☆.・ (*ゝ(ェ)・)ノ★企画展示★━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…… ■企画展「知っておいしい 大和の茶」を開催しています。  奈良県の北東部山間地域を中心に生産されている大和茶は、地域の重要  な基幹産業であるとともに、全国的にみても有数の産地です。 企画展をつうじて大和茶のおいしさを知っていただきたいと思います。 □10月4日(火)〜10月16日(日)  □2Fエントランスホール ■「會津八一の歌を映す」写真展を開催しています。  奈良への熱い思いを自在に歌い上げた歌集『鹿鳴集(ろくめいしゅう)』 で著名な歌人であり、書家、東洋美術史研究者でもあった會津八一。 八一のふるさと新潟で、八一の和歌の素晴らしさを、永遠に万人の胸に とどめてほしいという想いから始まった「會津八一の歌を映す」写真コ ンテストの入賞作品展です。 □10月12日(水)〜10月16日(日)  □2Fセミナールーム横 ■奈良県夜間中学生徒会合同作品展を開催します。  奈良県には3つの公立夜間中学があります。 このたび、夜間中学と出会い、文字を取り戻そうとしている夜間中学生の 思いと、まだまだ知られていない夜間中学の存在を多くの方々に知ってい ただこうと夜間中学生徒会合同作品展を開催いたします。  □10月18日(火)〜10月30日(日)  □2階エントランスホール ■奈良県自転車利用促進PR展を開催します。  奈良県では、自転車ならではの新たな観光スタイルを創出や、県民の健康 増進、環境にやさしいまちづくり等を目指して、自転車の利用促進に取り 組んでいます。秋の行楽シーズンに自転車でのお出かけはいかが!  □10月18日(火)〜10月23日(日)  □2階セミナールーム横 ■海外協力ボランティア写真展を開催します。  国際協力の大切さと海外協力隊等の活動について理解を深めてもらうた め、JICAボランティアたちの活動状況や国際協力事業の様子を紹介 する写真展を開催します。  □10月25日(火)〜11月6日(日)  □2階セミナールーム横 (*ゝ(ェ)・)ノ★図書展示★━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…… (3階ブリッジ) ■「世界化学年―かがくってすごい―」を開催しています。 プリンがぷるっと固まるのも、パンがふっくら膨らむのも化学反応のひと つ。今年は、キュリー夫人がノーベル化学賞を受賞してから100年目に あたります。知って楽しい科学の本約350冊を展示しています! □10月27日(木)まで (3階レファレンスカウンター横) ■「スポーツのすすめ」を開催しています。  スポーツの秋の到来です。ハイキングやジョギング、自転車など手軽に出 来る軽スポーツを紹介した図書を中心に展示を行います。 身体を動かすのにいい季節。身体にいいこと始めませんか □10月27日(木)まで (2階情報資料スペース) ■「がんと向き合う−がんを正しく知って、早期発見・早期治療−」 を開催しています。 医学の進歩等により、がんは早期発見・早期治療をおこなうことで、非常 に高い確率で治るようになりました。がんについて正しい知識・情報を得 て、がんと向き合うきっかけとしてください。 □10月27日(木)まで ■3階戦争体験文庫 企画展「産業組合から農協へ 〜戦時・戦後期の協同組合の再編」を開催し ています。 明治期に導入され、活発な活動を展開していた産業組合は、現在の農協や 信用金庫等につながっていきます。その過程を紹介します。 □12月27日(火)まで。  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html (*ゝ(ェ)・)ノ★その他のお知らせ★━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…… ■次回の「医療・健康相談会」は11月5日(土)です! 済生会奈良病院、瀬川病院長による医療・健康相談会。 病気のことや薬のこと、自分や家族の健康のこと、気になることがある方 は、ご相談ください。 □11月5日(土)13:00〜15:00 □3Fグループ研修室 ★申込不要、先着順、無料。 ■次回の「法務無料相談会&知識セミナー」は11月6日(日)です! 第1部13:30〜15:00 知識セミナー(質疑応答含む)    「保証人になることのリスクとは?」 〜知っておきたい保証制度の基礎知識〜      講師:行政書士・ファイナンシャルプランナー 三好重孝氏 第2部15:00〜17:00 無料相談会 受付順(13時から受付にて整理券を配布します。)  □11月6日(日)13:30〜  □1F交流ホール ★申込不要、参加無料 ■図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html ■新着図書情報(月に1度更新!)  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受付けています。県立図書情報館ホームページの有料 施設利用案内のページをご覧下さい。  ☆ 詳 細 は こ ち ら ☆  ──┬───────────    └→http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇4◇  ◆図書館員の気になる一冊(46) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『知ってる?正倉院−今なおかがやく宝物たち−』 読売新聞社編 ミネルヴァ書房 2011.6 錦秋の奈良の一押しといえば、やはり正倉院展。今年は63回目を迎 え、10月29日(土)から11月14日(月)まで、奈良市の奈良国 立博物館で開催されます。今回は「蘭奢待(らんじゃたい)」、「金銀鈿 荘唐太刀(きんぎんでんそうのからたち)」、「紅牙撥鏤尺(こうげばち るのしゃく)」、「佐波理合子(さはりのごうす)」など62件(初出展 17件)が公開されるそうです。  正倉院の名前は知っているけれど、どんな目的で創られ、何を納めて いるのか。また、納められている宝物や正倉院の歴史について、コンパ クトにまとまっている本はないか。そんな方にお奨めするのが『知って る?正倉院』です。 この本は、小学校高学年向きに編まれたもので、編者は読売新聞社、 奈良国立博物館が監修しています。小学生向けといっても侮るなかれ。 執筆陣は東大寺長老の森本公誠氏、元奈良国立文化財研究所長の鈴木嘉 吉氏、奈良大学文学部教授の東野治之氏、マンガ家の里中満智子氏など そうそうたる人たちが、正倉院の宝物や歴史、聖武天皇と光明皇后、シ ルクロードや遣唐使のことまで、わかりやすく解説しコメントを載せて います。 ほかにも、作家、漆芸家、雅楽師、書家、元正倉院事務所職員など、 ゆかりのある人たちが正倉院の世界や魅力を紹介しています。字が大き くて、ルビ付きというのもうれしいところです。でもちょっと物足りな いとい方は、巻末の主な参考文献で知識を深めてみてください。  ところで、正倉院展は、敗戦で疲弊した国民を元気づけ、日本文化の すばらしさを再認識してもらいたいという声に応えるため、1946年 (昭和21年)に「正倉院特別展観」として第1回が開催され、20日 間で約15万人が訪れたそうです。当館では正倉院展の目録を第1回か ら第62回まで一部複製のものを含め、全部の目録が揃っていますので、 正倉院展の変遷を目録から確かめることができます。正倉院や宝物に関 する書籍とあわせて、ぜひ、一度ご覧ください。                 (すずき はるお)        ┌─────────────┐   ▼▼▼▼▼│過去の気になる一冊はこちら│▼▼▼▼▼        └─────────────┘  http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇5◇  ◆図書情報館─職員だより(132) └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1911年10月、中国の武昌(武漢市)で清朝に反対する人びとの武装蜂 起が起こり、その波は中国各地に広がり省の独立宣言が相次ぎました。「辛亥 革命(しんがいかくめい)」の勃発です。これにより清国は崩壊し、翌年孫文 を臨時大総統とする中華民国が成立しました。今年は、この辛亥革命からち ょうど100年となります。「辛亥革命」は、古代から続いた君主制を廃止し アジアで初めて共和制国家を樹立した歴史的な革命といわれています。 19世紀、清国はアヘン戦争や日清戦争に敗北し、欧米列強の植民地化の対 象となります。日本にも、欧米列強進出の危機に対抗してアジアを復興させよ うと日中の友好に奔走し、孫文ら改革派に協力する人たちも多数いました。し かし日露戦争後、軍事大国化を押し進め、ご承知のとおり韓国併合や「満州」 への進出と、東アジアの平和を脅かす不幸な戦争の時代へ突き進んでいくこと になります。 「辛亥革命」は中国の内政問題ではなく、その時代背景から起こるべくして 起こったともいわれています。日露戦争、韓国合併、辛亥革命を一連の政治過 程と捉えなおすことの必要性(注1)や、『今、東アジアを包み込んでいる緊 張関係がどう生み出され、その流れを変えるとしたらどんな方法があるのか。 その解を探すために100年前のあの時代に、一度立ち戻る必要がある』と、 その意義を問い直すべきだとする指摘(松本健一氏)もあります(注2)。 中国、韓国はもとより東アジア地域と世界の良好な関係を維持していくうえ で、私たちはさまざまなことを歴史から学び、知ることも大事だと思います。 図書情報館では、歴史文化はもとより政治経済、社会や科学など様々な分野の 東アジア関係の資料の充実にも努めています。日本とアジアと世界を知るため の一助となればと思っております。    (きくい なおこ) 注1:「韓国併合と辛亥革命」(村田雄二郎著)『「韓国併合」100年を問 う:2010年国際シンポジウム / 国立歴史民俗博物館編 (岩波書店 2011.3)』所収 注2:「中国・辛亥革命と日本人の100年」『中央公論126巻2号(中央 公論新社 2011.3)』特集 ┌◇┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇6◇  ◆編 集 後 記 └◇┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 当館3階にて8月から「奈良と災害」パネル展を開催しておりますが、この 9月の台風被害をうけて、台風12号の台風災害パネルを追加で作成し、展 示期間を延長して展示しております。 台風12号上陸からすでに1ヶ月以上たちますが、台風の爪痕はまだ生々し く、災害復旧が急務となっております。 一度ご覧いただきました皆様も、再度ご覧いただければと思います。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図書情報館通信」第152号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第153号は、11月1日(火)に配信する予定です。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまで お願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで 解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご覧下 さい。 http://help.mag2.com/read/ ◎当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏ ┏┏ 奈良県立図書情報館 ┏   〒630-8135 奈良県奈良市大安寺西1丁目1000番地 ┌    TEL:0742-34-2111 FAX:0742-34-2777 ┌    MAIL: info@library.pref.nara.jp ┌    HP: http://www.library.pref.nara.jp ┌ ┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌