≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2011.6.1 No.143 *6月の休館日について   ・毎週月曜日(6日、13日、20日、27日)は休館いたします。   ・30日(金)は月末休館とさせていただきます。 ■目次■――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》6月前半のイベント 【2】館長連載「図書情報の文化史」 【3】図書情報館からのお知らせ 【4】図書館員の気になる一冊 【5】図書情報館−職員だより ◆ 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》6月前半のイベント  ■6月4日(土)暮らしの中の奈良ブランド展「なら・もの・こころ」フォ ーラム ★記念講演13:30〜(受付・開場12:30)  1F交流ホール 講師:千田稔(当館館長) テーマ:「なら・もの・こころ」創造の水脈 ★クロストーク15:00〜17:00  2Fメインエントランス ゲスト:石村由起子(くるみの木主宰)×北井勲(デザイナー)、 制作者、観客の皆さん   定員200名、先着順、無料   ただいま参加申込み受付中です。 ○申込み方法 当館のホームページ「申込みフォーム」、往復はがき、 FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、電話(0742-3 4-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.参加されるプログラム(講演のみ/トークのみ/両方) 2.郵便番号、住所 3.お名前(ふりがな) 4.電話番号、FAX番号 「奈良ブランドフォーラム申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2名参加」 と明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用はがきに郵便番号、住所、氏名を必ず 記入して下さい。 ■6月4日(土)「医療・健康相談会」 13:00〜15:00 3階グループ研修室 済生会奈良病院、瀬川病院長による医療・健康相談を行います。 病気のことや薬のこと、自分や家族の健康のこと、気になることがある方は、 ご相談ください。 申込不要、先着順、無料。 ■6月12日(日)「法務無料相談会&知識セミナー」 13:30〜17:00 1階交流ホール 第1部13:30〜15:00 知識セミナー(質疑応答含む)     「相続が発生したら、あなたがしなければならないことは?」     〜相続手続きをスムースに終えるために知っておきたいポイント伝授 〜       講師:行政書士・ファイナンシャルプランナー 三好重孝 氏 第2部15:00〜17:00 無料相談会 受付順(13時から受付にて整理券を配布します。) 申込不要、参加無料 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【2】館長連載「図書情報の文化史」素描編 第143回 『愚管抄』(7)             館長 千田 稔  つづいて慈円が3番目と4番目にあげる道理について考えてみたい。ただ、 前回の場合も同様であるが、慈円の道理についての時代区分の意味がわかりに くい。しばらく、慈円の言葉に従って行くしかない。  三、顕ニハ道理カナトミナ人ユルシテアレド、冥衆ノ御心ニハカナハヌ道理 ナリ。コレ ハヨシト思テシツルコトノカナラズ後悔ノアルナリ。ソノ時道理卜思テスル人 ノ、後ニ ヲモヒアハセテサトリ知也。コレハ敏達ヨリ後一条院ノ御堂ノ関白マデカ。 顕(現世の人間)にとっては道理にかなっていると思っていることも、冥(神 と仏)の御心には道理には、かなわないのである。善いと思ってしたことが、 後悔してしまう。道理にかなっていると思ってしたことが、後に思い合わせて みると、神仏にそむいていることになる。この時代は、敏達から御堂関白(道 長)まである。 四、当時サタシヌル間ハ、我モ人モヨキ道理ト思ホドニ、智アル人ノイデキテ 、コレコ ソイハレナケレト云トキ、マコトニサアリケリト思返ス道理ナリ。コレハ世ノ 末ノ人ノ フカクアルベキヤウノ道理ナリ。コレマタ宇治殿ヨリ鳥羽院ナドマデカ。 その時は、問題なく過ぎてる時は、自分も他人も、道理にかなっていると思っ ているが、智恵ある人がでてきて、理由のないことだと言うと、まことにそう だと反省してしまう道理に気付く。これは、末法に生きる人がこのようにあっ てほしいと思う道理である。この時代は宇治殿(頼通)から鳥羽上皇までであ る。                                  (つ づく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【3】図書情報館からのお知らせ ■参加者募集しています! □第5回千田館長読書相談会のお知らせ  歴史地理学を専門とする千田館長が直接カウンターにつき、利用者の方の質 問にお 答えする読書相談会を開催します!  この機会に「日本の古代史」や「歴史地理学」に関する事項について、お気 軽にお 尋ねください。 6月25日(土) 13:00〜15:00、15:30〜17:00 3Fレファレンスカウンター ★★★募集期間 6月18日(土)まで ★★★ ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(info@library.pref.nara.jp)、 電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「千田館長読書相談会希望」とご記入の上、お申込み下さい。  □「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)・参」第1回  6月18日(土)13:30〜(受付・開場12:30) 1階交流ホールにて開催します。 出演:桂三弥、桂文鹿、桂梅団治 参加料1名1,000円、当日受付でお支払いください。 ○申込み方法 当館のホームページ「申込みフォーム」、往復はがき、 FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、電話(0742-3 4-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第1回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2名参加」 と明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用はがきに郵便番号、住所、氏名を必ず 記入して下さい。  □音楽の祭日 in 図書情報館   25年前にフランスで生まれた「音楽の祭典」を原型とする、ジャンル、 プロ・ アマを問わない音楽家によるライブ・コンサートを開催します!   *共催:NPO法人京都・奈良EU協会 *協力:万年青年クラブ朱雀会   日時:6月19日(日)13:00〜17:00      6月21日(火)16:00〜19:00   定員:各200名(当日受付・先着順・無料)   会場:2Fメインエントランス特設会場 事前申込は要りません。直接会場にお越しください。   ※プログラム等詳細は当館HPをご覧ください!    http://eventinformation.blog116.fc2.com/  □知的書評合戦「ビブリオバトル#03」 ◇ビブリオバトルとは・・・ 京都大学の研究室での輪読会に端を発する競技スタイルの書評発表会です。 ◇やり方は簡単! まず参加者はお気に入りの本を持ち寄ります(今回は「BOOK・本」という テ ーマに沿うものをお持ちください)。そして順番に5分で本の魅力を紹介しま す。 全員が発表を終えたら“読みたくなった”本に投票しチャンプ本を決定します 。 (観戦だけの参加も可能です。) ◇主役はあなた! ビブリオバトルはあらかじめ話す本も話す人も決まっていません。まずは本を 持 ってきて話してみましょう!語るあなたを待っています。   6月25日(土)10:00〜12:00   2階エントランス   参加無料   ○申込み方法    当館のホームページ「申込フォーム」、wsts@library.pref.nara.jp  へお名前 と「発表」と「観覧のみ」のどちらで参加かを明記してお申し込みください。 ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■企画展示  □「暮らしの中の奈良ブランド」展を開催しています。   5月31日(火)〜6月12日(日)   2Fエントランスホール   ※期間中の土日には、一部展示品の販売も行います。  □「父の日・母の日」健診キャンペーンを開催しています。   5月31日(火)〜6月5日(日)   2Fセミナールーム前   主催:奈良県健康づくり推進課  □「男女共同参画週間パネル展」を開催します。   6月7日(火)〜12日(日)   2Fセミナールーム前   主催:奈良県女性支援課  □「ストップ温暖化県民運動パネル展」を開催します。   6月7日(火)〜12日(日)   2Fセミナールーム前   主催:奈良県環境政策課  □世界スマイル計画3「チャッピー岡本のカブリモノとダンボール家具展」   を開催します。   6月14日(火)〜29日(水)   2Fエントランスホール   ★★「カブリモノ変心塾」開催★★ 18日・19日・25日・26日 @13:30〜 A15:30〜 2Fエントランスホール(展示会場) 各回30名(先着順、要予約、定員になり次第締め切り) FAX(0742-34-2777)、電話(0742-34-2111)でお申し込みください。 参加費1,000円(お一人様、材料費込み/当日払い) ※製作に必要な道具は、こちらで用意いたします。 ■図書展示 (3階ブリッジ) □「柳 宗悦と民芸―「用の美」を求めて―」を開催しています。  5月21日(土)〜6月29日(水)  宗教哲学者、美学者であった柳宗悦の没後50年を機に、手仕事による民芸 のよ さを改めて見直すとともに、民芸思想や日本・世界各地の民芸(陶芸・和紙・ 木工・版画等)に関する本を紹介しています。 (3階レファレンスカウンター横)  □「古文書を読む―くずし字に親しもう―」を開催しています。   5月21日(土)〜6月29日(水) (2階情報資料スペース) □「心に太陽を くちびるにうたを持とう♪」を開催しています。 5月21日(土)〜6月29日(水) (3階ヤングアダルトコーナー) □「学校司書が選んだオススメYA図書!2011」を開催しています。 ■3階戦争体験文庫 □企画展「大和の隣組 戦争を支えた地域組織」を開催しています。  6月29日(水)まで。   詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html   をご覧下さい。 ■図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html  をご覧下さい。 ■新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【4】図書館員の気になる一冊(37) 「キムチの文化史 朝鮮半島のキムチ・日本のキムチ」  佐々木道雄著 福村出版 2009.9 請求記号 383.821-ササキ LIMEBIB 1206705 LIMENCBIB 1206704 漬けものや辛いものが好きな身としては、スーパーでキムチを手にする機会が よくあります。 キムチというと、韓国というイメージがありますが、乳酸発酵が進み少しずつ 酸っぱくなっていく、本場の製法によるものは必ずしもスーパーに多くありま せん。いわば、日本化された形で定着していると言えるでしょう。 こういった状況が生まれるようになった歴史を解き明かしてくれるのが本書で す。本書は、まず朝鮮半島における漬物の発達を、日本の場合と対比させつつ 述べていきます。朝鮮半島で現在のようなキムチが庶民に普及するのは19世 紀末と意外と新しいものの、地域ごとに独自の発達を遂げたといいます。傾向 としては、温暖な南方ほど、腐敗を防ぐために多量の塩が使われ、乳酸発酵自 体の味は弱まるといいます。その点から考えると、より温暖で発酵の管理が難 しかった日本では、本場のような製法が普及しにくかったのもゆえなしとしま せん。 もちろん、日本の漬けものは北へ行くほど塩辛くなるように、気候的なものだ けが現在の「日本のキムチ」を左右したのではありません。本書では、明治以 降出版物がキムチをどう取り上げたかを丁寧に追うなかで、日本における普及 や、朝鮮半島とは異なる漬けもの漬け方が与えた影響を跡付けています。 お酒も好きな身としては、全く歴史は異なりますが奈良漬についてもこんな研 究が出てくればぜひ読んでみたいです。 (さとう あきとし) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【5】図書情報館−職員だより(123) 4月から図書情報館でお世話になっています。子どものころからの止むに止ま れぬ読書癖に大人になった今も日常生活を危うくされている(笑)私にとって 、図書館とはアブサンのごとき危険な芳香と酩酊を……いえいえ、壮観たる書 架を身近に充実の日々でございます。 アフター5も書店、読書向きのカフェなど、行先の選択に本は重要なファクタ ーです。近ごろラインナップに加わったのは大阪・南船場の文学バー「リズー ル」。芥川賞作家の玄月さんが関西には文学好きが集まる場所がなかなか無い ことから起業を思い立ち、この1月にオープンしたばかり。店名は、“読書家 ”というフランス語で同じ芥川賞作家・辻原登さんによる命名。約60uの店 内にひしめく蔵書2000冊の中には絶版書籍も多数並んでいます。 玄月さんによると、女性の一人客が多いそう。たしかに酒場といっても適度に 静かで明るめの照明、ドリンクやフードもリーズナブル。作品を耽読したり、 玄月さん主宰の小説教室のメンバーでもあるバーテンダーくんとおしゃべりし たり、安心して過ごせるよう工夫されています。書籍の貸し出しは不可ですが 、リズール特製のしおりに名前と日付を書いて、ページをキープできるサービ スが行われています。 図書情報館にもソフトドリンクを片手に雑誌を閲覧できるエリアがあります。 2階の「ライブラリーカフェ ブレーメン」で、図書情報館とのコラボで女性 雑誌22誌の最新号を店内に設置しています。パンセット、ケーキセットいず れも500円などこちらもお手ごろ。アルコールはありませんが(残念!)、 広々とした庭園を見ながらのんびりほっとできる空間です。                            (みやがわ ゆき こ) ****編集後記****  気象庁により、早くも梅雨入りの発表がなされました。  これから40〜50日もの間、長雨や多湿への対策が必要となります。  そういえば、なぜ漢字で「梅雨」と書くのか?と疑問に思い調べてみたとこ ろ、こ の時期は梅の実が熟す頃であるからという説や、湿度が高くカビが生えやすい こと から「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説 がある ようですね。  また、6月は水無月と言いますが、水無月の「無」は「の」にあたる連体助 詞の「な」  で、「水の月」という意味。陰暦の6月は田に水を引く月であることから、 水無月と 言われるようになったとか。決して水が無いわけではないのですね。  日本語の語源や由来を図書館で調べてみるのも面白いかもしれません^^ さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第143号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第144号は、6月15日(水)に配信する予定です。 =================================== == ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで解 除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご覧下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== == 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★