≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2011.5.1 No.141 *5月の休館日について  ・5月の休館日は、9日〜20日・23日・27日・30日です。  ※9日(月)〜20日(金)は図書整理期間につき休館とさせていただきま す。   →詳細は【3】図書情報館からのお知らせをご覧ください。   ※27日(金)は月末休館とさせていただきます。 ■目次■――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》5月前半のイベント 【2】館長連載「図書情報の文化史」 【3】図書情報館からのお知らせ 【4】図書館員の気になる一冊 【5】図書情報館−職員だより ◆ 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》5月前半のイベント  ■5月7日(土)「医療・健康相談会」 13:00〜15:00 3階グループ研修室 済生会奈良病院、瀬川病院長による医療・健康相談を行います。 病気のことや薬のこと、自分や家族の健康のこと、気になることがある方は、 ご相談ください。 申込不要、先着順、無料。 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【2】館長連載「図書情報の文化史」素描編 第141回 『愚管抄』(5)             館長 千田 稔 慈円のいう歴史の道理は各所に言われているのだが、いったい、彼は道理をど のように意味していたのか、次にあげる箇所が、そのあたりを知ることができ る。巻七にとんでみよう。 コノヤウニテ世ノ道理ノウツリユク事ヲタテムニハ、一切ノ法ハタヾ道理卜云 二文字ガモツナリ。其外ニハナニモナキ也。ヒガコトノ道理ナルヲ、シリワカ ツコトノキハマレル大事ニテアルナリ。コノ道理ノ道ヲ、劫初(こうしょ)ヨ リ劫末(こうまつ)ヘアユミクダリ、劫末ヨリ劫初ヘアユミノボルナリ。コレ ヲ又大小ノ國々ノハジメヨリヲハリザマヘクダリユクナリ。コノ道理ヲタツル ニ、ヤウヤウサマザマナルヲ心得ヌ人ニコヽロヱサセンレウニ、セウセウ心ヱ ヤスキヤウカキアラハシ侍ベシ。 つまり、慈円は歴史の移り変わりに道理があるという。道理という二文字がす べてであって、悪いことも道理によって支えられているが、この道理という意 味をよく識別することが大事である。この道理という筋道を心得ない人のため に、少々理解できるように書いておきたいという。そのことが箇条書きで、次 に例示される。      (つづく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【3】図書情報館からのお知らせ ■申込み受付中   □「図書館劇場友の会」第三期会員を募集しています!    毎年多数の方に参加いただいてます千田館長による公開講座「図書館劇 場」。    本講座のファンの皆様方へさらに充実した講習機会を提供する「友の会 」に参 加しませんか!皆様のご入会をお待ちしています。 ★会員特典  1.図書館劇場(全6回)にお申し込み無くご参加いただけます  2.千田館長を交えた会員限定「館長文化サロン」にご参加いただけます  3.3ヶ月に一度「図書情報館イベント情報」をお届けします  4.会員証を発行します ★年会費 3,000円 ※一旦納入された会費は返金いたしません ※図書館劇場各回の資料代は不要です ★申込方法  2階貸出返却カウンターにて会費を添えて申し込むか、FAX(0742-34-27 77)、メール(koen@library.pref.nara.jp) にて申込みいただき、会費を下記 にお振り込みください。いずれも後日会員証を発送いたします。    ★振り込み先     (銀行振込)南都銀行 大宮支店 普通 0587502          古都物語実行委員会委員長 奈良県立図書情報館館長 千 田稔     (郵便振替)00940−2−280620          加入者名:古都物語実行委員会      ※振込等にかかる手数料は、申込者のご負担でお願いします。  □図書館劇場6第1幕『奈良・大和学入門―記紀万葉の時代から現代まで― (1)』 5月28日(土)13:00〜(12:00〜受付・開場) 1階交流ホールにて開催します。 講師:千田稔(当館館長)、青山茂氏(帝塚山短期大学名誉教授) 朗読:都築由美氏(アナウンサー) 参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2011.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンター)にて受付します。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場6第1幕申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2名参加」 と明記して下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便番号、住 所、氏名を必ず記入して下さい。   □知的書評合戦「ビブリオバトル#02」 ◇ビブリオバトルとは・・・ 京都大学の研究室での輪読会に端を発する競技スタイルの書評発表会です。 ◇やり方は簡単! まず参加者はお気に入りの本を持ち寄ります(今回は「冒険」というテーマに 沿 うものをお持ちください)。そして順番に5分で本の魅力を紹介します。 全員が発表を終えたら“読みたくなった”本に投票しチャンプ本を決定します 。 (観戦だけの参加も可能です。) ◇主役はあなた! ビブリオバトルはあらかじめ話す本も話す人も決まっていません。まずは本を 持 ってきて話してみましょう!語るあなたを待っています。   5月21日(土)13:30〜15:30   2階屋外テラス ※雨天時は屋内で開催   参加無料   ○申込み方法    wsts@library.pref.nara.jp へお名前と「発表」と「観覧のみ」のど ちらで参 加かを明記してお申し込みください。当館のホームページ「申込フォーム」か らもお申込みいただけます。 ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■企画展示  □佐保川の春 音楽の日・アートの日「アートフェスタ」を開催しています 。   5月8日(日)まで   2Fエントランス、3F閲覧スペース、庭園  □日独交流150周年記念企画展「プロイセン―ドイツが観た幕末日本 :1860・61年のオイレンブルグ遠征団が残した版画、素描、写真」 を開催します。 5月8日(日)まで 2階エントランスホール ■図書展示 (3階ブリッジ) □「生誕100年 岡本太郎」を開催しています。  5月8日(日)まで (3階レファレンスカウンター横)  □「大震災と復興」を開催しています。   5月8日(日)まで  □「友だち100冊つくろう」を開催しています。   5月8日(日)まで (3階ふるさとコーナー)  □「山口定(やまぐち やすし)展」を開催しています。   5月8日(日)まで (2階情報資料スペース) □「日本とドイツの150年」を開催しています。 5月8日(日)まで (3階ヤングアダルトコーナー) □「YA!文学〜さあ!本を読もう!〜」を開催しています。 ■3階戦争体験文庫 □企画展「大和の隣組 戦争を支えた地域組織」を開催しています。  6月29日(水)まで。   詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html   をご覧下さい。 ■図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html  をご覧下さい。 ■新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ┏━図書点検休館のお知らせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━┓ 5月9日(月)〜5月20日(金)、図書点検のため休館いたします。 ※期間中、閲覧、貸出、複写、レファレンスはできません。 ※休館にともない、4月26日(火)から5月8日(日)の間に借りられた 資料は、貸出期間が4週間になります ※休館中に資料を返却されるときは、図書情報館正面玄関横のブックポスト  をご利用ください。 ※交流ホール、セミナールームは、9日を除く平日の9:00〜17:00 ご利用いただけます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━┛ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【4】図書館員の気になる一冊(36) 『陵墓と文化財の近代』(日本史リブレット97) 著 者 高木博志著 発行所:山川出版社  定 価:本体800円(+税) 発行日:2010年1月 陵墓は、歴代の皇室関係の墓所で、大日本帝国憲法の発布にあわせて決定され たものである。ここに治定の誤ったものを含む古代古墳群から近世の天皇陵ま で「万世一系」の「陵墓」として括られるようになった。 しかし、戦後の「日本史」が示す古代像と「凍結」された「陵墓体系」は齟齬 をきたすことになった。たとえば、二十一世紀になって全長一九○メートルの 前方後円墳である今城塚古墳(現高槻市)から、六世紀の継体朝の大王の葬送 儀礼を示す神殿・巫女・力士などの圧倒的な形象埴輪群が出土した。戦前の宮 内省でも今城塚が継体天皇の陵であるという議論はあったが、今城塚を真の継 体天皇陵とし、陵墓参考地に指定すべきという答申は採用されることはなく、 近年の発掘調査にいたった。 最近では、五社神古墳(神功皇后陵、奈良市山陵町)や佐紀陵山古墳(日葉酢 媛命陵)など陵墓公開が進んできたが、「閉じた皇室(用)財産」という性格 は変わらない。「陵墓」を御霊のやどる聖域とみなし、すべてに天皇家の祖先 の墓としての性格を考慮すべきとの議論があるが、著者は違和感を覚えるとい う。とりわけ明確に皇室の近い祖先とは性格が違い、すくなくとも六世紀初め の継体朝以前の「陵墓」となった巨大古墳群については、宮内庁が天皇家の祖 先の墓としてのみ管理することなく、文化財保護法のなかで「保護」「公開」 「文化的活用」のありようを考えてはどうだろうかと提案する。 文化財とは違う「陵墓」の調査研究をどのように進めていくのか、また、考古 学的知見を踏まえて「陵墓」の治定は変更すべきかどうかを考えさせてくれる 一書である。      (おおみや もりとも) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【5】図書情報館−職員だより(122) 若葉が鮮やかな5月になりました。5月と言えばゴールデンウィーク。4月の 終わりから上手くいけば1週間から10日間ぐらい長期の休暇を取られる方も おられるのではないでしょうか。今年は、未曽有の大震災による自粛ムードで 旅行を控える動きもありますが、新入生や新入社員の方にとっては、4月から の緊張をほぐす良い時期でもあります。気分転換をして、リフレッシュした心 と体で、学業や仕事を再開したいものです。 さて、図書館員にゴールデンウィークはありませんが、今年は、図書館もこの 5月の連休明けに、「蔵書点検期間」というお休みをいただき、本のリフレッ シュをはかります。昔は「曝書(ばくしょ)」と言って、その字のとおり、書 物を虫干しにすること(『広辞苑』より)、蔵書を取り出し、広げて風に当て ること(『大辞泉』より)でした。現在は、何十万冊もの本が対象となり一気 に広げることはできませんので、「蔵書点検」では、本の正しい配置と点呼( 返事はないので、1冊ずつ機械でバーコードを読み取ります)、傷みはないか などを確認しながら、いわゆる本の棚卸をします。本の移動をしたり、展示替 えをしたり、バランスなども見ながら、書架全体の点検をし、リフレッシュし た姿で、皆様のご利用をお待ちすることになります。 蔵書点検期間は、5月9日(月)から5月20日(金)まで。5月21日(土 )からは、通常通り開館いたしますので、ご理解をお願いいたします。                          (まつむら じゅんこ ) ****編集後記****  春過ぎて夏来るらし白妙の衣乾したり天の香具山 万葉集 巻一(二十八) 百人一首にも取られている持統天皇の有名な一首です。 持統天皇と言えば、飛鳥浄御原令や庚寅年籍の施行、条坊制を布いた本格的な 中国 風都城、藤原宮の造営・遷都など、政治的手腕を評価されることが多い女帝で すが、 日本最古の歌集「万葉集」にも深く関与したとも考えられ、文化人としての一 面も 無視できません。  この歌も、政治的な意味を含むという捉え方もされますが、できれば頭の中 を空っ ぽにして、美しい新緑と真っ白な衣、そして爽やかな風が吹く情景をただ思い 浮か べて楽しみたいものです。とても清々しい初夏の歌だと思いませんか! 幸いにも奈良にはまだ、何百年も前に先人が感じた情景を髣髴させる場所が残 され ています。万葉集を片手にゆかりの地散策はいかがでしょう! さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第141号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第142号は、5月15日(日)に配信する予定です。 =================================== == ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで解 除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご覧下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== == 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★