≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2011.4.15 No.140 *4月の休館日について  ・4月の休館日は、18日・25日・28日です。   ※28日(木)は月末休館とさせていただきます。 ■目次■――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》4月後半のイベント 【2】館長連載「図書情報の文化史」 【3】図書情報館からのお知らせ 【4】図書館員の気になる一冊 【5】図書情報館−職員だより ◆ 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》4月後半のイベント  ■4月23日(土)知的書評合戦「ビブリオバトル#01」 ◇ビブリオバトルとは・・・ 京都大学の研究室での輪読会に端を発する競技スタイルの書評発表会です。 ◇やり方は簡単! まず参加者はお気に入りの本を持ち寄ります(今回は「NEXT・次」という テ ーマに沿うものをお持ちください)。そして順番に5分で本の魅力を紹介しま す。 全員が発表を終えたら“読みたくなった”本に投票しチャンプ本を決定します 。 (観戦だけの参加も可能です。) ◇主役はあなた! ビブリオバトルはあらかじめ話す本も話す人も決まっていません。まずは本を 持 ってきて話してみましょう!語るあなたを待っています。   13:30〜15:30   2階屋外テラス ※雨天時は屋内で開催   参加無料   ○申込み方法    wsts@library.pref.nara.jp へお名前と「発表」と「観覧のみ」のど ちらで参 加かを明記してお申し込みください。当館のホームページ「申込フォーム」か らもお申込みいただけます。 ■4月23日(土)東北関東大震災救援チャリティーイベント 宮沢賢治の朗読をフランスシターの調べにのせて 岩手、花巻の方言で紡ぐ 『賢治の世界』 14:00〜15:30 1階交流ホールにて開催します。 朗読:すがわら・てつお 演奏:いいだ・むつみ 参加料2,000円 ※純益は奈良県共同募金会を通じて被災地へ ○申込み方法  FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンター)にて受付します。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「宮沢朗読会」とご記入の上、お申込み下さい。 ■4月24日(日)日独交流150周年記念企画展「プロイセン―ドイツが観 た幕末 日本」記念講演会『150年前のプロシア・ドイツ使節団が観た日本』   14:00〜16:00   1階交流ホールにて開催します。   講師:サーラ・スヴェン氏(上智大学准教授)      ※日本語での講演です。   申込み不要、参加無料。定員200名。 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【2】館長連載「図書情報の文化史」素描編 第140回 『愚管抄』(4)             館長 千田 稔 慈円の歴史の見方は、歴史のながれは道理であると、解釈するところにある。 つまり、道理で歴史は動いているというのである。 蘇我馬子が東漢駒(やまとのあやのこま)を使って、崇峻天皇を殺害した事件 について、『愚管抄』は次のように述べる。 「仏法ニ帰シタル大臣ノ手本ニテ、コノ馬子ノ臣ハ侍リケリトアラハナリ。コ ノ大臣ヲ、スコシモ徳モヲハシマサズタヾ欽明ノ御子ト云フバカリニテ位ニツ カセ給イタル國王ノ、コノ臣ヲコロサントセサセ給フ時、馬子大臣仏法ヲ信ジ タル力ニテ、カヽル王ヲワガコロサレヌ先ニウシナイタテマツルニテ侍レバ、 唯コノオモムキナリ。」 要点はこうである。馬子は、仏法に帰した大臣の手本であるが、崇峻天皇は、 欽明天皇の御子というだけで天皇になって、馬子を殺そうとしたが、馬子は仏 法を信じた者の力によって、先に天皇を殺した。慈円の立場からすれば、仏法 は王法よりも優位であるとするのである。上記の文につづいて、蘇我―物部戦 争については、慈円は、物部守屋を殺したのは仏法ではなく、王法にとって宝 である、仏法を滅ぼそうとしたからであると説く。つまり、王法という秩序に おいて、物部を殺したという。これが、真の道理であるとするのである。                               (つづく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【3】図書情報館からのお知らせ ■申込み受付中   □「図書館劇場友の会」第三期会員を募集しています!    毎年多数の方に参加いただいてます千田館長による公開講座「図書館劇 場」。    本講座のファンの皆様方へさらに充実した講習機会を提供する「友の会 」に参 加しませんか!皆様のご入会をお待ちしています。 ★会員特典  1.図書館劇場(全6回)にお申し込み無くご参加いただけます  2.千田館長を交えた会員限定「館長文化サロン」にご参加いただけます  3.3ヶ月に一度「図書情報館イベント情報」をお届けします  4.会員証を発行します ★年会費 3,000円 ※一旦納入された会費は返金いたしません ※図書館劇場各回の資料代は不要です ★申込方法  2階貸出返却カウンターにて会費を添えて申し込むか、FAX(0742-34-27 77)、メール(koen@library.pref.nara.jp) にて申込みいただき、会費を下記 にお振り込みください。いずれも後日会員証を発送いたします。    ★振り込み先     (銀行振込)南都銀行 大宮支店 普通 0587502          古都物語実行委員会委員長 奈良県立図書情報館館長 千 田稔     (郵便振替)00940−2−280620          加入者名:古都物語実行委員会      ※振込等にかかる手数料は、申込者のご負担でお願いします。  □図書館劇場6第1幕『奈良・大和学入門―記紀万葉の時代から現代まで― (1)』 5月28日(土)13:00〜(12:00〜受付・開場) 1階交流ホールにて開催します。 講師:千田稔(当館館長)他 朗読:都築由美氏(アナウンサー) 参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2011.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンター)にて受付します。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場6第1幕申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2名参加」 と明記して下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便番号、住 所、氏名を必ず記入して下さい。   □図書修理マイスター養成講座2011受講者募集    共催:NPO法人書物の歴史と保存修復に関する研究会    図書修理ボランティア育成のための講座を開催します。    5月25日(水)〜8月3日(水)の毎週水曜日、全11回    9:30〜12:00 1F交流ホール    先着30名、受講料30,000円(材料費等は別途必要) ○申込み方法 往復はがき、メール(npo@npobook.join-us.jp)で、住所・氏名・年齢・電話 番号・講座名を明記の上、下記「問い合わせ先」まで。 4月25日(月)必着(定員になり次第締め切りとなります。) ○問い合わせ先 〒631−0803 奈良市山陵町236−1−103  NPO法人書物の歴史と保存修復に関する研究会 TEL・FAX 0742−35−3471   □古文書入門講座〜江戸時代の出版物をよむ〜    第一部 寺子屋で学ぶ「かな」        6月17日、7月15日、8月19日    第二部 「往来物」をよむ        9月23日、10月21日、11月18日、12月9日    第三部 「重宝記」をよむ        1月13日、1月31日、3月27日    14:00〜15:30    1F交流ホール    古文書解読の初心者で、全日程に参加できる人が対象です。    参加料1,000円、先着50人    ★★★ 募集期間 4月22日(金)〜5月7日(土)★★★ ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(komonjyo@library.pref.nara.j p)、 にて受付します。1応募につき1名まで。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「古文書入門講座 申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用ハガキの表に、送付先の郵便番号、住 所、氏名を必ず記入して下さい。 ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■企画展示  □佐保川の春 音楽の日・アートの日「アートフェスタ」   5月8日(日)まで   2Fエントランス、3F閲覧スペース、庭園 ■図書展示 (3階ブリッジ) □「生誕100年 岡本太郎」を開催しています。  5月8日(日)まで (3階レファレンスカウンター横)  □「大震災と復興」を開催しています。   5月8日(日)まで (3階ふるさとコーナー)  □「山口定(やまぐち やすし)展」   5月8日(日)まで (2階情報資料スペース) □「日本とドイツの150年」を開催しています。 5月8日(日)まで (3階ヤングアダルトコーナー) □「YA!文学〜さあ!本を読もう!〜」を開催しています。 ■3階戦争体験文庫 □企画展「部落会、町内会、隣組」を開催しています。  4月30日(土)まで。   詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html   をご覧下さい。 ■図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html  をご覧下さい。 ■新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ┏━図書点検休館のお知らせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━┓ 5月9日(月)〜5月20日(金)、図書点検のため休館いたします。 ※期間中、閲覧、貸出、複写、レファレンスはできません。 ※休館にともない、4月26日(火)から5月8日(日)の間に借りられた 資料は、貸出期間が4週間になります ※休館中に資料を返却されるときは、図書情報館正面玄関横のブックポスト  をご利用ください。 ※交流ホール、セミナールームは、9日を除く平日の9:00〜17:00 ご利用いただけます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━┛ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【4】図書館員の気になる一冊(35) 『時を貫く記録の保存−日本の公文書館と公文書管理法−』  今回ご紹介する図書は『時を貫く記録の保存−日本の公文書館と公文書管理 法−』です。編者は全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)近畿部 会で、岩田書院のブックレットシリーズの1冊として今年の3月に刊行されま した。本書は全史料協近畿部会の研究例会100回を記念して開催された公開 シンポジウム「市民社会の財産としての公文書・地域資料を考える」(200 9年7月26日)の記録集で、国立公文書館長就任間もない高山正也氏が基調 講演を行い、対談・パネルディスカッションや近畿部会の活動の歩みの報告が 収載されています。奇しくもこの年の6月には国会で公文書管理法(公文書等 の管理に関する法律)が成立しましたので、時宜を得たシンポジウムとなり、 文中からも熱気あふれる雰囲気が伝わってきます。  このシンポジウムは全史料協近畿部会が主催したものですが、事務局が図書 情報館であったこともあり、個人的にもシンポジウムの準備やブックレットの 編集に携わった者として感慨深い図書でもあります。  昨今、MLA連携ということがよくいわれています。博物館(M)・図書館 (L)・アーカイブズ(文書館)(A)のそれぞれが特徴的な機能や共通する 機能をより意識して結びつきを深めましょうということのようですが、今回ご 紹介した図書を手始めとして、時を貫く記録(公文書や記録資料)の保存と活 用に積極的に取組んでいる文書館(アーカイブズ)の世界をのぞいてみてくだ さい。       (すずき はるお) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【5】図書情報館−職員だより(121) 新年度が始まって2週間あまり。進学や就職、異動などにより、この春から新 しい環境に入られた方も多いことと思います。 ところで、春という季節は何となくそわそわする季節ではありませんか?新し い環境に対する期待感やそれに慣れるまでの落ち着かない感じ、片付けなけれ ばならない事に追いかけられるような感覚をいつも以上に感じてしまいます。 そして春は眠い季節でもあります。春眠暁を覚えず、という唐詩の一節にもあ るように春の眠りは心地よく、物事が思うようにはかどらず、ますます気持ち が焦ってしまいます。 この気ぜわしい感じは、日本が4月を年度の始まりとしていることにも関係す るのでしょうか。諸外国では必ずしも4月が区切りの月という訳ではなく、そ の国々の事情により異なります。学校年度でいえば、米国、欧州では9月に始 まる国が比較的多く、南半球の国オーストラリアなどでは1月下旬に新学期を 迎えるようです。 しかしながら、入学式や入社式の頃にちょうど桜の花が見頃を迎え、間もなく 鮮やかな新緑の季節へと移ろう春は、やはり新しいスタートを切る人たちには ピッタリなのではないでしょうか。そしてまた、環境が変わらなくても、気持 ちを新たに頑張ろうと思える季節なのだと思います。                      (とくやま さおり) ****編集後記****  もうすっかり春。春は山菜が美味しい季節です。  こごみ、わらび、ぜんまい、ふき、いたどりなど、お店で買うのではなく、 自分た ちで摘みに出かけるのも、春ならではの楽しみのひとつ。 しかし、山菜は野生植物であるため、破壊的な採取や乱獲をせず、次期の繁殖 のた めに残すことも大切です。 里山の環境にも配慮して、楽しく山菜採りをしたいですね! 春の山菜には独特の苦味がありますが、苦味成分には、抗酸化作用や新陳代謝 を促 進する作用があるようです。季節のものを体に取り入れることは健康にもつな がり ます。皆さんも春の恵みを日常に取り入れてみてはいかがでしょう。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第140号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第141号は、5月1日(日)に配信する予定です。 =================================== == ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで解 除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご覧下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== == 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★