≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2011.3.15 No.138 =============================================================== はじめに   このたびの東北地方太平洋沖地震および長野県北部の地震により被害を受 け られた皆様に心よりお見舞い申し上げます。   一日も早い復旧と、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。 =============================================================== *3月の休館日について  ・3月の休館日は、22日・31日です。 ※21日(祝・月)は開館いたします(翌22日(火)休館) ※28日(月)・4月4日(月)は通常通り開館いたします。   ※31日(木)は月末休館とさせていただきます。 ■目次■――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》3月後半のイベント 【2】館長連載「図書情報の文化史」 【3】図書情報館からのお知らせ 【4】図書館員の気になる一冊 【5】図書情報館−職員だより ◆ 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【1】《トピックス》3月後半のイベント  ■3月20日(日)「奈良の戦国時代を観て・聞いて・知る」■■■■■■ ■■   13:00〜 アニメ「大和の風―戦国武将 島左近」第5話〜第8話上 映   14:00〜 講演「大和の戦国武将―宝蔵院胤栄―」          講師 鍵田忠兵衛氏(宝蔵院流槍術第二十世宗家)   14:45〜 宝蔵院流槍術演武   15:00〜 講演「大和の戦国武将―柳生宗厳―」          講師 石黒峰司氏(柳生新陰流兵法)   15:45〜 柳生新陰流兵法演武   1階交流ホール   申込不要、参加無料   ※詳細はNPO法人うぶすな企画 http://ubusuna.piyo.to/index.html ま で。 ■3月26日(土)図書館劇場5第6幕「光仁天皇と桓武天皇」■■■■■■ 13:00〜16:00(開場12:00)   1階交流ホール   申込制、参加料500円。 講師:千田稔(当館館長)、瀧浪貞子氏(京都女子大学教授) 朗読:都築由美氏(アナウンサー) 参加申込み受付中です。 参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2010.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場5第6幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までお申込み可能です。(2名参加の場合は「2名参加」 と明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信用はがきに郵便番号、住所、氏名を必ず 記入して下さい。 ■3月27日(日)体験事例発表会「KATACHIセミナー2」■■■■■ ■   13:30〜16:30(開場13:00)   1階交流ホール   プログラム:事例発表:1人30〜50分程度         参加者によるフリートーク 定員100名、申込不要、参加無料 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【2】館長連載「図書情報の文化史」素描編 第138回 隠者文学(16)       ―『愚管抄』―(2)            館長 千田 稔 巻第一の冒頭は中国の皇帝などの即位順などを略記するが、大部分は、神武天 皇から桓武天皇までについて言及している。神武天皇につづいて綏靖(すいぜ い)天皇について次のように記されている。要約しておくことにしたい。 神武には、三人の皇子があった。三番目の皇子が東宮、すなわち二代目綏靖天 皇である。神武天皇崩御の後、諒闇(りょうあん)の間(喪に服する間)、第 一の皇子は、世事をするように申しつけられたが、二人の弟に敵愾心をいだい た。東宮(綏靖)は、第一の皇子の心の中を知って、第二の皇子に第一の皇子 を射殺することを勧めた。第二の皇子は弓矢をもつが、手がふるえて、射るこ とができなかった。その時、東宮は弓矢をとって、ねらった通りに射殺した。 第二の皇子は、即位する器量がないので、東宮に譲るが、互いに譲り合って4 年を経て、東宮が即位した。 このような結末を、慈円は、道理にかなったことだと認めている。兄を殺すと いう行為は悪いことではあるが、自ら皇位につく意図もなく、むしろ、世の中 の悪を退治しようとして、長兄を殺して、第二の皇子に即位を促していること こそ、正道であるという。 世の道理をもとめて、慈円は綴っていく。            (つづく ) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【3】図書情報館からのお知らせ ■申込み受付中 □「2010年国民読書年」企画 第2弾□□□□□□□□□□□□□□□□ あなたの体験を発表してみませんか?「図書情報館で想いがかたちになった」 事例大募集!  奈良県立図書情報館は、開館以来、「想い(アイデア)がかたちになる」を合 い言葉に、編集・創造と情報発信の拠点を目指してきました。開館から5年、 利用者の方々のさまざまな想いがここ図書情報館で開花したという声をいただ くようになりました。 図書情報館では、そのような事例を広く募集するとともに、体験事例発表会「 KATACHIセミナー2」を開催し、発表者の声に学びます。今回は昨年度 に引き続き2回目。 ★図書情報館で、「自分の想いがかたちになった」体験を募集します。 (例)図書情報館での資料調査で本を出版することができた、資料や情報機器 を活用し、成果物をつくることができた、など。 ○応募要領  体験談を800字〜1000字程度(様式は問いません。)にまとめて、可 能ならば成果の実物(出版された書籍など)を添付。写真などでも可。 ○募集〆切:平成23年3月18日(金)必着 ○応募方法:郵送、2階カウンターへの持ち込み、またはメールでデータを添 付。 ○その他 :応募された方は、体験事例発表会「KATACHIセミナー」で 事例発表していただきます。なお、応募者多数の場合は、発表の順番等調整さ せていただきます。 ○お問い合わせ・応募先  〒630-8135 奈良市大安寺西1−1000 奈良県立図書情報館 KATACHIセミナー担当  TEL 0742-34-2111  Eメールアドレス:info@library.pref.nara.jp ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■企画展示  □「本をなおす、本を残す、もう一つのエコ展4」を開催しています。   21日(月・祝)まで   2階エントランスホール   主催:NPO法人書物の歴史と保存修復に関する研究会  □「吉野で生まれたブロックおもちゃ LaQフェスタ in 奈良 Volume3」を開催します。   3月23日(水)〜4月3日(日)   2階エントランスホール   主催:ヨシリツ株式会社   ※4月2日(土)・3日(日)は体験イベントも開催します!   詳細は、http://www.laq.co.jp/ をご覧ください。 ■図書展示 (3階ブリッジ) □「生誕100年 岡本太郎」を開催しています。  5月8日(日)まで (3階新着図書コーナー)  □「あなたの書棚、公開しませんか!」を開催しています。   3月30日(水)まで   昨年の「あなたの書棚、公開しませんか!」に応募いただいた3名の方の 書棚を 展示。応募者が考えた「書棚のテーマ」「コレクションの趣旨」で構成された 各 100冊の個人書棚です。 図書館の展示とはひと味違う個人の書棚をぜひご覧下さい。 (3階レファレンスカウンター横) □「電子書籍と本の未来を考える」を開催しています。 3月30日(水)まで (2階情報資料スペース) □「鉄道を愉しむ」を開催しています。 3月30日(水)まで (3階ヤングアダルトコーナー) □「YA!文学〜さあ!本を読もう!〜」を開催しています。 ■3階戦争体験文庫 □企画展「貯蓄報国」を開催しています。  3月30日(水)まで。   詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html   をご覧下さい。 ■図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html  をご覧下さい。 ■新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ■館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ■その他のお知らせ  □奈良先端科学技術大学院大学総合情報基盤センターと相互協力協定を締結 しまし た!   より専門性が高く、多様な資料・情報を利用できるよう、県立図書情報館 と奈良 先端科学技術大学院大学総合情報基盤センターの両館が相互協力協定を締結し ま した。   これにより、図書情報館の利用者の方は、図書情報館で奈良先端大附属図 書館の 資料を借りることができます。   詳細は、http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-560.htm l   をご覧ください。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【4】図書館員の気になる一冊(33) 『これからの防災・減災がわかる本』 岩波ジュニア新書603 河田惠昭 著 岩波書店 2008 LIMENCBIB:1132778  3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震から、4日が経とうとしていま す。報道で流される被災地の様子は、想像を絶する状況で言葉が出てきません 。町全体が壊滅しているショッキングな光景や被災地がある一方で日常と変わ らない地域が同じ日本に存在していることが、自分の中でうまくかみ合いませ ん。  今、わたしたちができることは、正確な情報収集に努め冷静を保ち、できる 範囲の被災地支援をし、またいつ来るかもしれない災害に備えることでしょう か。  この本では、過去の地震、津波、台風などの災害が紹介され、それらが起こ ったメカニズムを知り、教訓を今後の防災・減災に活かすことが書かれていま す。「いつでも、どこでも、誰でも」災害に遭う可能性はあり、災害が起これ ば、まずは「自助」により自分や家族を守らなくてはなりません。また、「日 ごろやっていないことはできない」という教訓から、家庭や地域でも、減災に は日頃の備えや連携が必要であると説いています。 災害への恐怖を、対象の実態を把握することから、それに対応しようとする勇 気に変えることができればと思います。 (かわむら じゅんこ) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――― 【5】図書情報館−職員だより(119) 「お花見」という文化 そろそろ、日本中に桜の開花情報が飛び交う時期です。いつ、どこの桜が満開 になるか、いつ花見へ行こうか、期間限定の桜風味のお菓子はどの店がおいし いか、といったことで盛り上がります。 当館の建つ佐保川沿いにもたくさん桜が植えられていて、桜の開花が待ち遠し く思います。 昔から日本人は桜が好きで、文学作品や流行歌など、さまざまなところにその 影響が見られます。「日本人にとって桜とは」、「なぜ桜に惹かれるのか」と いうテーマについては、これまでに錚々たる文化人たちが論じ尽くしています が、概して、日本人特有の感受性と大きく関係しているということです。 植物採集のため幕末の日本を訪れていたイギリス人のロバート・フォーチュン は、『幕末日本探訪記』の中で、『日本人の国民性のいちじるしい特色は、下 層階級でもみな生来の花好きであるということだ。…もし花を愛する国民性が 、人間の文化生活の高さを証明するものとすれば、日本の低い層の人々は、イ ギリスの同じ階級の人達に較べると、ずっと優って見える』と述べています。 自然を征服すべきものと見る西洋と、自然とともにあろうとする日本人との違 いでしょうか。日本人は、階級等に関係なく、花や自然を美しいと思う心を持 ち続けてきました。自然に対する親密な共感、時には畏敬ともいえる感覚が私 たちの根底にはあるのだと思います。 また、日本人は「もののあわれ」、すなわち人間のはかなさや、悠久の自然の 中で移ろいゆくものに美を発見します。そんな感性の一例が、桜の花に対する ものだと思われます。 さて、花を見ることを目的とする「お花見」ですが、日本の場合、多くは開花 した桜の下で行われる宴会のことを指します。(「そんなことは無い!」「純 粋に花を愛でるものだ!」という声も聞こえてきそうですが。)「群桜」「飲 食」「群集」の三つを成立条件とする「お花見」は日本固有の文化で、「立場 を超えた共同の幸福の場」なのだと言われます。花見が好まれるのは、ただた んに桜の観賞をするだけではなく、飲食の楽しみ、みんなと場を共にする楽し みが備わっているからなのでしょう。 桜は日本以外の国でももちろん見ることができます。しかし、私たちは日本に 生まれたおかげで、他国の人では味わうことのできない独特の感性をもって桜 を堪能できると思います。それはとても幸運であり、幸せなことだと私は思い ます。  (おかもと まゆみ) ****編集後記****  このたびの東北地方太平洋沖地震で、被災各地は、いまなお深刻な状況にあ ります。ニュース映像を見るにつけ、あまりの衝撃にことばを失ってしまいま す。あの阪神淡路大震災のときに、オリックスの選手たちがユニフォームに付 けていたスローガンを思い出しました。「がんばろう東北!」 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第138号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第139号は、4月1日(金)に配信する予定です。 =================================== == ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで解 除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ!ヘルプ」のページをご覧下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== == 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★ ☆★