≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2010.11.15 No.130 *11月の休館日について ・毎週月曜日(15日、22日、29日)は休館いたします。 ・30日(火)は月末休館とさせていただきます。 ■==■目 次■==■ 《トピックス》11月後半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書館員の気になる一冊 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》11月後半のイベント■ ◇11月24日(水)「創業・新事業展開相談会」 10:00〜16:00 3階グループ研修室  会場にて専門家が相談を受け付けます。 事前申し込みを優先しますが、事前の相談申し込みが少ない場合は当日、会場 にて随時相談を受付けますので、お問い合わせ下さい。無料。  問合せ・事前申込み先 奈良県中小企業支援センター 〒630−8031 奈良市柏木町129-1 TEL 0742−36−8312 / e-mail:keiei@nashien.or.jp ◇11月27日(土)図書館劇場5第4幕「孝謙(称徳)天皇と藤原仲麻呂」 13:00〜16:00(開場12:00)   1階交流ホール   申込制、参加料500円。 ◇11月28日(日)「法務無料相談会&知識セミナー」 第1部13:30〜15:00 知識セミナー 「知っておきたい遺言書の書き方のポイント」  講師:行政書士 三好重孝 氏 第2部15:00〜17:00 無料相談会  1階交流ホール   申込不要、参加無料、受付順。   ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■館長連載「図書情報の文化史」素描編■  第130回 隠者文学(8)        ―『池亭記』―(8)                       館長 千田 稔  『池亭記』の後半は、閑居することによってえられる愉楽について、縷々書 かれるのである。  例えば、次のような叙述がある。 「官職とか位階、つまり立身出世というのは、運命に任す。天のなすことは皆 に公平である」。「人の長命か短命かは天地に委ねられるものだ」。いろいろ と人としてあるべきことが語られるのだが、私は次の一節に隠者のめざすもの を感じさせる 「人の師とある者には、地位の高さや裕福さを、まず第一に考えてしまい、文 章(ものの考え方)を重視して順序づけをしない。人にとって友とする者につ いても、権勢あるもの、利益を施すものを優先し、淡々とした交友関係をもた ない。私は、門を閉ざし、戸を閉めて、独り吟じて、独り詠む。もし、興にの れば、子供たちと小船に乗り、船をこぐ。余暇があれば、下僕をよんで菜園に 入って肥料をやったり、水を注いだりする。自分の家を愛し、その他のことは 知らない」。  著者の保胤(やすたね)は、文章道を歩んだがために、中国の古典に通じ、 人間についての思索が深い。それも整った漢文で書かれているという。この国 の文芸的水準の高さと深さを示す作品である。                     (この項おわり)   ■図書情報館からのお知らせ■ ☆申込み受付中 □図書館劇場5『平城京をめぐる群像』第4幕「孝謙(称徳)天皇と藤原仲麻 呂」   を11月27日(土)に1階交流ホールにて開催します。 講師:千田稔(当館館長)、佐伯俊源氏(西大寺副住職、種智院大学教授) 朗読:都築由美氏(アナウンサー) 参加申込み受付中です。参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2010.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場5第4幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と 明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。   □「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)」第4回  今回は落語家の露の雅さん、桂文鹿さん、創世記ヤコブさん、笑福亭円笑さん を迎えて開催します。 12月4日(土)13:30〜(受付・開場12:30) 1階交流ホールにて開催します。参加料1名1,000円   参加申込み受付中です。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第4回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 □「2010年国民読書年」企画 第2弾     あなたの体験を発表してみませんか?「図書情報館で想いがかたちに なった」 事例大募集!  奈良県立図書情報館は、開館以来、「想い(アイデア)がかたちになる」を合 い言葉に、編集・創造と情報発信の拠点を目指してきました。開館から5年、 利用者の方々のさまざまな想いがここ図書情報館で開花したという声をいただ くようになりました。 図書情報館では、そのような事例を広く募集するとともに、体験事例発表会 KATACHIセミナーU」を開催し、発表者の声に学びます。今回は昨年度に引き 続き2回目。 ★図書情報館で、「自分の想いがかたちになった」体験を募集します。 (例)図書情報館での資料調査で本を出版することができた、資料や情報機器 を活用し、成果物をつくることができた、など。 ○応募要領   体験談を800字〜1000字程度(様式は問いません。)にまとめて、可能な らば成果の実物(出版された書籍など)を添付。写真などでも可。 ○募集期間:平成22年11月2日(火)〜平成23年3月18日(金)必着 ○応募方法:郵送、2階カウンターへの持ち込み、またはメールでデータを添 付する。 ○その他: 応募された方は、体験事例発表会「KATACHIセミナー」で事例発 表していただきます。なお、応募者多数の場合は、発表の順番等調整させてい ただきます。 ○お問い合わせ・応募先    〒630-8135 奈良市大安寺西1-1000 奈良県立図書情報館  KATACHIセミナー担当              TEL 0742-34-2111 Eメールアドレス:info@library.pref.nara.jp ★「図書情報館で想いがかたちになった」事例募集に応募された方による体験 事例発表会 KATACHIセミナーU  開催日時:平成23年3月27日(日) 13:30〜16:30  会  場:1階交流ホール  定  員:100名  申込み等:事前申込み不要(当日会場にお越しください。)  プログラム:@事例発表:1人30〜50分程度        A参加者によるフリートーク □第3回 最終回 「自分の仕事」を考える3日間      「仕事」や「働き方」をテーマに全8名のゲストを招いてお話をうか がい、集まった参加者同士でも話し合える、フォーラム形式のトークセッショ ンを開催します。これから働こうとする「わたし」、働いている「わたし」を 見つめる3日間です。 2011年1月8日(土)〜10日(月祝)                   3日通し券2000円(先着200名)、1日券1000円(各日毎先 着100名)です。      なお、1月7日(金)の16:00〜19:45に1階交流ホールにてプレイベント「佐 藤初女さんのお話とわかちあい」を開催します。事前申込み不要、当日券500円 (ただしフォーラム参加者は無料)です。    ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(wsts@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」にて受付します。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.年代 4.電話番号、FAX番号 5.通し券、1日券の別 6.希望参加日 をご記入の上、お申込みください。定員になり次第締め切ります。ホテル日航 奈良宿泊プラン(3日間通し券付き)もご用意しております。 宿泊プラン詳細についてはホテル日航奈良へお願いします。 URL http://www.nikkonara.jp TEL 0742-35-8831(宿泊予約) E-mail info@nikkonara.jp ★ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆企画展示 □「時の集積として―奈良と私―竹股桂彫刻展」を開催しています。 21日(日)まで。 □「平成22年度第6回国の天然記念物「奈良のシカ」保護啓発ポスターコン クール入賞作品展」を開催しています。 28日(日)まで。 □「大安寺展―平城京の仏教研究センター」を開催します。 23日(火)〜28日(日)まで。 ☆図書展示 (3階ブリッジ) □図書展示「華麗なるファッション絵巻」を開催しています。  12月26日(日)まで。 (3階レファレンスカウンター横) □図書展示「秋の夜長に読みたい!−ミステリーの世界―」を開催しています 。  28日(日)まで。 (2階情報資料スペース) □図書展示「クラシックを楽しむ〜ロマン派を中心に〜」を開催しています。 28日(日)まで。 (3階ヤングアダルトコーナー) □図書展示「小論文を書くために」を開催しています。 ☆ビジネス・生活支援(セミナー・相談会等) □「創業・新事業展開相談会」を24日(水)10:00〜16:00 に3階グループ 研修室で開催します。会場にて専門家が相談を受け付けます。事前申し込みを 優先しますが、事前の相談申し込みが少ない場合は当日、会場にて随時相談を 受付けますので、お問い合わせ下さい。無料。   問合せ・事前申込み先 奈良県中小企業支援センター 〒630−8031 奈良市柏木町129-1 TEL 0742−36−8312/e-mail:keiei@nashien.or.jp □「法務無料相談会&知識セミナー」を28日(日)に1階交流ホールで開催 します。申込不要、入場無料、直接会場にお越しください。   第1部13:30〜15:00 知識セミナー 「知っておきたい遺言書の書き方のポイント」  講師:行政書士 三好重孝 氏 第2部15:00〜17:00 無料相談会 受付順。   ☆3階戦争体験文庫 □企画展「工廠〜国営兵器工場」を開催しています。  12月26日(日)まで。    詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧下さい。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧下さい。  ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ■図書館員の気になる一冊(25)■  『おおきな木』 シェル・シルヴァスタイン著 村上春樹訳  あすなろ書房 2010 (一般資料 933.7-シルハ) ほんだきんいちろう(本田錦一郎)訳  篠崎書林 1976(書庫 9-シ) 絵本『おおきな木』をご存じでしょうか。最近、村上春樹氏の翻訳で出版され ましたので、店頭で見かけた方も多いかと思います。  話は、一言で言えば、一本のりんごの木が、ひとりの男の子に限りなく与え 、自らをささげ続けるというお話です。リンゴの木は、実を与え、枝を与え、 最後には切り株になってしまいます。「それで木はしあわせに・・・なんてな れませんよね」と締めくくられています。ものやこころを与えるということの 意味を子どもだけではなく、大人にも考えさせる本です。  原題は『The Giving Tree』。くりかえし読み、読むたびに深く心に響いて くる絵本です。リズミカルな本田氏の訳は、声に出したときにそのすばらしさ に打たれます。そのひとつひとつのフレーズがいつまでも心に残ります。  ところで、この新版は、訳者である本田氏が亡くなり、出版元が継続して出 版を続けることができなくなったことから、村上春樹氏の訳で新たに別の出版 社から刊行されたものです。 村上氏は訳者あとがきで、「あなたはこの木に似ているかもしれません。あな たはこの少年に似ているかもしれません。それともひょっとして、両方に似て いるかもしれません。あなたは木であり、また少年であるかもしれません。あ なたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。それをあ えて言葉にする必要もありません。そのために物語というものがあるのです。 物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。」と記しています。 ちなみに、前出の締めくくりを、本田氏は、「きは それで うれしかった・・ ・だけど それは ほんとかな?」と訳しています。 ぜひ、どちらも手に取り、読み比べてみてください。 (みやけ かずえ) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ■図書情報館−職員だより(111)■  古文書講座雑感  図書情報館では、入門講座、専修講座、演習講座、実習講座、上級講座の5つ の古文書講座が行われています。各講座は、入門講座が、往来物などの版本で くずし字の世界にふれる講座。専修講座が、実質的な古文書入門講座として地 域の古文書を用いた講座。演習講座が、歴史の調べ方を学習する講座。実習講 座が、古文書の実物の扱い方について学ぶ講座となっています。 そして本年度から始まった上級講座では、古文書実習と歴史資料整理実習があ ります。歴史資料整理実習は、入門講座から実習講座まで4年間学んでこられ た受講生を対象に古文書の整理方法を習得するための講座で、18人が四つの 班に分かれて行っています。 何をしているかと言いますと、各班には古文書がいっぱい詰まった古文書箱が 置かれます。箱の中はいろんな文書がほこりとともに詰まっています。文書の 点数を確認し、調書に文書の内容を記入していく作業はなかなか進みません。 ゆっくり時間をかけて取り組んでいます。 読みにくいくずし字が多く、助言するスタッフも読めない文字があり、みんな 悪戦苦闘していますが、整理作業をしていると文書が作成された時代の雰囲気 がじかに感じられ、みなさん歴史資料整理実習を意欲的に取り組んでいただい ております。                               (大宮 守 友)   ■編集後記■  当館では現在、「時の集積―奈良と私―」竹股桂彫刻展をメインエントラン スホールと庭園で開催しています。「飛鳥から奈良へ ?国際彫刻展2010?」に も参加された竹股桂さんの作品を鑑賞しに是非ご来館ください。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図 書情報館通信」第130号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第131号は、12月1日(水)に配信する予定です。 =================================== === ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで解 除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! 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