≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2010.10.1 No.127 *10月の休館日について ・毎週月曜日(4日、18日、25日)は休館いたします。  ただし11日(祝・月)は開館、翌12日(火)が休館です。 ・29日(金)は月末休館とさせていただきます。 ■==■目 次■==■ 《トピックス》10月前半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書館員の気になる一冊 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》10月前半のイベント■ ◇10月2日(土)「医療・健康相談会」 13:00〜15:00 3階グループ研修室  無料、申込み不要、先着順。   ◇10月5日(火)・19日(火)「仕事無料相談会」 13:00〜17:00 2階エントランスホール  39歳以下対象、無料、申込み不要。   ◇10月17日(日)「法務無料相談会&知識セミナー」 第1部13:30〜14:30 知識セミナー  講師:行政書士 加来宗雄氏        「日常生活のトラブルとその解決方法〜内容証明、調停など」 第2部14:30〜17:00 無料相談会 1階交流ホール  無料、申込み不要、先着順。 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■館長連載「図書情報の文化史」素描編■    第127回 隠者文学(5)        ―『池亭記』―(5)                       館長 千田 稔  さて、次に進むことにしたい。京の外側、郊外のことについて書かれている 。中略の形で現代語訳すれば、おもしろみが薄まるので、今回は、訳文のみに して次回にコメントしたい。 また、鴨川べりや北野あたりは、ただ家だけが並んでいるだけではなく、田畑 もある。野菜作りの老人は、長年にわたって、畝を作り、老いた農夫は、河を せき止めて田に水をそそいできた。毎年、増水して堤が破壊する。河の堤防を 管理する役人は、その功績を認められるときもあれば、堤防が破れて手のうち ようがないときもある。洛陽城(平安京の左京)の人は、水害の被害にあって しまう。ひそかに、公文書を見ると、鴨川の西は、崇親院(居宅をもたない藤 原氏の子女を収容する施設)の田を耕すことのみ許し、それ以外はことごとく 、禁止した。水害があるという理由によるものである。それだけではなく、鴨 川べりと北野は、平安京の四つの郊外のうちの二つである。天皇が四つの季節 を迎える儀式をする場所で、遊猟をする土地でもある。この地で住み、耕作し たいと願う人がいても、役人は禁止するのである。庶民の遊楽というならば、 夏は納涼にでても、小鮎をとる岸辺もなく、秋には猟にでて、小鷹を臂(ひじ )にする野がない。京外は時々争って住み、京外は衰退し、坊とよばれる町の 区画の南面は荒れ果てて、長く伸びた麦の穂が垂れ下がっている。肥えた土地 を去って、やせた荒れ地に行く。これは、天がさせているのか、それとも、人 間のまちがいなのか。        (つづく) ■図書情報館からのお知らせ■ ☆申込み受付中 □図書館劇場5『平城京をめぐる群像』第4幕「孝謙(称徳)天皇と藤原仲麻 呂」   を11月27日(土)に1階交流ホールにて開催します。 講師:千田稔(当館館長)ほか 朗読:都築由美氏(アナウンサー) 参加申込み受付中です。参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2010.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場5第3幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と 明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。   □「図書館劇場友の会」の会員を募集しています。 図書館劇場5に、お申込みなくご参加いただけます。 また、イベント情報や会員限定「館長文化サロン」をご案内いたします。 会費については別途当館にお問い合わせください。 申込みは、2階貸出返却カウンターにて会費を添えて申込む(会員証は後日送 付)、あるいは FAX、メールにて申込みいただき、会費を下記にお振込いただ き、入金確認後に会員証を送付させていただきます。 なお、誠に恐縮ですが 、振込等にかかる手数料は、お申込みの方のご負担でお願いします。 (銀行振込) 南都銀行大宮支店 普通 0587502 古都物語実行委員会委員長 奈良県立図書情報館 館長 千田 稔 (郵便振替) 加入者名:古都物語実行委員会 口座番号:00940-2-280620 □「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)」第3回  今回は落語家桂文昇(ぶんしょう)さん、桂三ノ助(さんのすけ)さん、桂福 丸(ふくまる)さん、講談師の旭堂南陽(きょくどう なんよう)さんを迎え て開催します。 10月16日(土)13:30〜(受付・開場12:30) 1階交流ホールにて開催します。参加料1名1,000円   参加申込み受付中です。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第2回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 □国民読書年記念事業第1弾 電子書籍じゃ真似できない! 頑張れ書物の3D「書棚」 「あなたの書棚、公開しませんか!」 図書情報館では、国民読書年記念事業第1弾として、あなたの書棚(コレクシ ョン)を館内に実現する、「あなたの書棚、公開しませんか!」を開催します 。 内田樹神戸女学院大学教授の最新刊『街場のメディア論』では、電子書籍と紙 媒体とを比較し、「・・・電子書籍の、紙媒体に対する最大の弱点は、電子書 籍は『書棚を空間的にかたちづくることができない』」(同書p.159)と述べ ています。図書情報館は、空間をかたちづくる紙媒体の良さを自分なりに表現 する場を提供します。専門スタッフである「司書」が選書し、日本十進分類法 に従って構成される図書情報館の書架とはひと味違った、自分が選んだ本を並 べて自分なりに構成した書棚をつくってみたいと思っている方を募集します。 ○申込み方法 応募用紙、リスト、説明文をメール、FAX、郵送で、当館「あなたの書棚」担 当まで。なお、2階カウンターへの持ち込みも可 郵送、FAX(0742-34-2777)、メール(info@library.pref.nara.jp)、来館(2F貸 出・ 返却カウンターにて受付します)。 「あなたの書棚」担当までお申込み下さい。 受付期間:平成22年9月7日(火)〜10月31日(日) □奈良県立図書情報館開館5周年記念 「西谷牧人・岩谷祐之デュオコンサート」 奈良県立図書情報館では、開館5周年を記念し、奈良県育ちで、東京交響楽団 主席チェロ奏者の西谷牧人(にしや まきと)さんと奈良県出身で、関西フィ ルハーモニー管弦楽団コンサートマスターの岩谷祐之(いわたに すけゆき) さんを迎え、チェロとヴァイオリンのデュオコンサートを開催します。 11月3日(水)@11: 00〜(開場10:00)A15: 00〜(開場14:00) 2階メインエントランスホールにて開催します。各回300名(申し込み多数 の場合は抽選)、無料。   参加申込み受付中です。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、来館(2F貸出・返却カウンター)にて 受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 4.参加人数:1通に付き2名様までのお申込みとします。(2名申込みの場 合は、必ず「2名参加」と明記のこと。) ※「西谷牧人・岩谷祐之デュオコンサート参加希望」とご記入の上、お申込み 下さい。 ※第1部、第2部いずれかのみの申込みとします。いずれかの明記がない、ま たは両方にお申込みの場合は、お申込みを無効とさせていただきます。  受付期間:平成22年10月26日(火)必着。 □平城遷都1300年 第5回 奈良・読書の旅     図書情報館では、2006年より、奈良にまつわる作品を著者と語る「 平城遷都1300 年 奈良・読書の旅」を開催しています。作家と読者をつなぎ、奈良を舞台に した作品 をより深く味わおうという企画です。 最終回、第5回は、作家の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんを迎え、帚木 さんの小説『国銅』をめぐってのトークセッションです。  11月6日(土)14:30〜16:30(開場13:30)      1階交流ホールにて開催します。定員300名、先着順、無料。  参加申込み受付中です。   ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、来館(2F貸出・返却カウンター)にて 受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 4.参加人数:1通に付き2名様までのお申込みとします。(2名申込みの場 合は、必ず「2名参加」と明記のこと。)       ※「読書の旅参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ★ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆イベント □「ぶつぶつぞうふくワークショップ」を3日(日)10:00〜17:00に 1階交流ホールで開催します。 申込制、参加費は小学3年生〜6年生児童とその家族2人1組または3人1組 で1000円、児童単独の場合はお一人500円、大人単独の場合はお一人1000円で す。電話、FAX、メール、ご来館にて受け付けています。当日参加もできます 。 お申込み・お問合せは奈良県立図書情報館までお願いします。 ☆企画展示 □「学ぼう医療 防ごう病気」を開催しています。 3日(日)まで。血圧・体脂肪測定など健康・栄養・薬の健康相談コーナーや アロママッサージ体験コーナーあります。 □「生き甲斐作りの作品展」を開催します。 5日(火)〜11日(月)まで。 □「LaQフェスタin奈良Vol.3」を開催します。 5日(火)〜17日(日)まで。 ☆図書展示 (3階ブリッジ) □図書展示「図書でめぐる奈良まほろば廻廊」を開催しています。  31日(日)まで。 (3階レファレンスカウンター横) □図書展示「食欲の秋に読みたい料理・食べ物の本」を開催します。  8日(金)〜28日(木)まで。 (2階情報資料スペース) □図書展示「土と遊ぶ花々(ガーデニング)から家庭菜園(フードニング)へ 」を開催しています。 28日(木)まで。 (3階ヤングアダルトコーナー) □図書展示「絵本がひらく自然への扉」を開催しています。 ☆ビジネス・生活支援(セミナー・相談会等) □「済生会奈良病院市民公開講座」を2日(土)に14:00〜16:00(受付:13:3 0〜)1階交流ホールで開催します。定員100名、申込不要、入場無料、直 接会場にお越しください。   第1部 「足のしびれを学ぼうー腰部脊柱管狭窄症―」           済生会奈良病院 竹嶋俊近(整形外科)手術科部長   第2部 「脳を上手に使おう」           しんのクリニック 院長 神野 進先生 ☆3階戦争体験文庫 □企画展「工廠〜国営兵器工場」を開催します。  8日(金)〜12月26日(日)まで。    詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧下さい。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧下さい。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ■図書館員の気になる一冊(22)■  『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』 堀川貴司著 発行所:勉誠出版 定 価:1800円(税別) 発行日:2010年3月 むかし書誌学の本といえば、難しい名称がたくさん並んでとっつきにくい印象 が強かった。書誌学は古典籍を扱う学問だが、現在は洋装本が中心で和綴じの 本はなじみが薄いので余計にそう思ったのであろう。 しかし、本書は今までの書誌学の本に比べて大変読みやすく、分かりやすい入 門書となっている。これは、著者が大学で書誌学関係の授業と司書課程の科目 をもとにしたもので、現代の学生たちの視線を意識しながら書かれた本だから であろう。たとえば、古典籍を読むときは、筆記具は消すことのできないもの は使用せず、鉛筆がよいことや、机から持ち上げないこと、両手で扱うこと、 めくるときは、文字のない余白部分をつまむことなど、はじめて手にとるとき の注意を懇切に説明している。また、関連する情報を集め、これまでの研究の 蓄積を調べるためのデータベースを紹介しており、広く人文科学の研究の入門 にもなる内容である。 第一部古典籍を見る(実践編)、第二部古典籍を知る(知識編)、第三部古典 籍を読む(応用編)の三部構成で、「モノ」としての書物に目を向けることで 、人びとの織り成してきた「知」のネットワークを浮かびあがらせる方法を教 えてくれる。 著者は、まだまだ埋もれている各地の古典籍の調査や書物の歴史の学習を通じ て、自分もまた未来へとそれを受け継いでいくのだという感覚を身につけて欲 しいという。図書情報館で和古書の出納に携わっている者として是非熟読した い本の一冊である。                                 (大宮 守友) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ■図書情報館−職員だより(108)■    今日から10月、この夏が強烈に暑かったので涼しくなるのか心配でしたが 、朝晩は肌寒い位になりました。月並みですが、芸術の秋でございます。奈良 発の知育ブロックLaQの作品鑑賞などはいかがでしょうか? この知育ブロックLaQ(ヨシリツ株式会社)は、主に書店で販売されており店 頭で見かけられた方も多いと思います。最近では9月25日の読売新聞夕刊に 紹介されていました。記事によりますと、今では国内のみならず海外へも輸出 するほどのヒット商品で、昨年度の売り上げは9億円!とのこと。その人気ブ ロックを使った、普段あまりお目にかかれない作品を展示する「LaQエキシビ ジョン」を今年も奈良県立図書情報館にて開催します。今回は平城遷都130 0年を記念して奈良にちなんだ作品が多数登場します。 7つの基本パーツを使うと平面や立体のみならず曲面もつくれ、アイデアを自 在に表現できるところが大人にもうけ、作品コンテスト「LaQ芸術祭」も開催 されているこのブロック、指先を使って、また立体を想像しながらの制作は脳 の活性化に繋がりそうです。芸術の秋、作る前に作品の鑑賞からはじめません か?ご来館をお待ちしております。 ※『LaQエキシビジョン(LaQフェスタin奈良 Vol.3)』   10月5日(火)〜17日(日)2階エントランスホール     11日(月・祝)は開館、12日(火)は休館です。ご注意ください。 ※ヨシリツ株式会社 LaQ ホームページ http://www.laq.co.jp/                               (ひがし  なおこ) ■編集後記■  随分と涼しくなり過ごしやすくなってまいりました。皆様、体調は崩されて いませんか?季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。  館内の図書展示も「土と遊ぶ花々(ガーデニング)から家庭菜園(フードニ ング)へ」などの秋らしい企画に変更していきます。次号では「奈良の柿」、 秋の味覚の企画をご紹介できると思います。お楽しみに。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図 書情報館通信」第127号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第128号は、10月15日(金)に配信する予定です。 =================================== === ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/  「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで解 除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧  下さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 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