≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2010.9.15 No.126 *9月の休館日について ・毎週月曜日(27日)は休館いたします。  ただし20日(祝・月)は開館、翌21日(火)が休館です。 ・16日(木)、17日(金)は全国図書館大会開催のため臨時休館と させていただきます。 ・30日(金)は月末休館とさせていただきます。 ■==■目 次■==■ 《トピックス》9月後半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書館員の気になる一冊 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》9月後半のイベント■   ◇9月22日(水)「創業・新事業展開相談会」 10:00〜16:00 3階グループ研修室  無料、事前予約申込み優先。  申込み・お問い合わせ   (財)奈良県中小企業支援センター 0742-36-8312     ◇9月18日(土)・25日(日)「子育て相談」 13:00〜16:00 2階授乳室奥  育児や発達など子育てに関する相談に応じます。  専門の相談員がいますので、お気軽にお声かけください。  お問い合わせ   (財)健やか奈良支援財団    奈良県子育て家庭サポートセンター 0744-29-0120 ◇9月18日(土)「シュロや折り紙でいろんなものを作ってみよう」 13:00〜15:00 2階授乳室奥  無料、時間内いつでもご自由にお越しください。  お問い合わせ   (財)健やか奈良支援財団    奈良県子育て家庭サポートセンター 0744-29-0120 ◇9月25日(土)「新しい読み語り〜アニマシオンde読み語り〜」 14:00〜 4〜5才の子どもとその保護者 15:00〜 小学校低学年の子どもとその保護者 2階授乳室奥  申込者優先制。  お問い合わせ   (財)健やか奈良支援財団    奈良県子育て家庭サポートセンター 0744-29-0120 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■館長連載「図書情報の文化史」素描編■    第126回 隠者文学(4)        ―『池亭記』―(4)                       館長 千田 稔  現代語訳を続けていく。  東京(とうけい・左京)の四条以北、乾(いぬい・北西)と艮(うしとら・ 北東)の二つの方は、貴賤に関係なく、多くの人々が集まって住んでいる。権 勢のある家は、豪壮なつくりを並べ、力のない家は、壁を隔てて、軒を接して いる。東隣に火災があれば、西隣は類焼を免れない。南側の家に盗賊が入れば 、北側の家は流れ矢をさけることはできない。南に住むものは貧しければ、北 に住むものは裕福というようになる。裕福なものは、必ずしも徳があるとはか ぎらないし、貧しいものは、恥じらいの心でいる。権勢のある家の近くに住ん でいて、いやしいものは、家屋が壊れても屋根も葺かず、垣根が破損しても修 築することもしない。楽しみがあっても、口を大きく開いて笑うこともしない 。哀しいことがあっても、大声で泣くこともしない。行動するにも、びくびく として、心が落ち着かない。たとえていうならば、小鳥や雀が鷹やハヤブサに 近づくようなものだ。・・・・・・・・・・。 この、左京・右京に空いた土地がないものか。人の心は何と頑迷なものか。  京都の住宅事情と人の心について書き綴っているのだ。どうしても、人は、 特定の場所に群がって住みたがる。そうなると、経済的にめぐまれた家と貧困 な家とが混在して、居住環境が乱れてしまう。それでも、人は簡単に別の場所 に居を移そうとしないで、居座ってしまう。そのような人間の精神的な怠惰を 著者は観察している。現代でも奈良の旧市街の人が使う、古語に由来する「う たて」(気に染まない、めんどう)な心理状態をいうのであろう。ちなみに、 奈良市より南の盆地のひとは、同じ意味で「おとろし」と言う。これも古語で 「おそろし」が転じたものだが、もともとは「ぞっとする」という意味である 。                                   ( つづく)   ■図書情報館からのお知らせ■ ☆申込み受付中 □図書館劇場5『平城京をめぐる群像』第3幕「聖武天皇と光明皇后」を 9月25日(土)に1階交流ホールにて開催します。 講師:千田稔(当館館長)、馬場基氏(奈良文化財研究所主任研究員) 朗読:都築由美氏(アナウンサー) 参加申込み受付中です。参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2010.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場5第3幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と 明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。   □「図書館劇場友の会」の会員を募集しています。 図書館劇場5に、お申込みなくご参加いただけます。 また、イベント情報や会員限定「館長文化サロン」をご案内いたします。 会費については別途当館にお問い合わせください。 申込みは、2階貸出返却カウンターにて会費を添えて申込む(会員証は後日送 付)、あるいは FAX、メールにて申込みいただき、会費を下記にお振込いただ き、入金確認後に会員証を送付させていただきます。 なお、誠に恐縮ですが 、振込等にかかる手数料は、お申込みの方のご負担でお願いします。 (銀行振込) 南都銀行大宮支店 普通 0587502 古都物語実行委員会委員長 奈良県立図書情報館 館長 千田 稔 (郵便振替) 加入者名:古都物語実行委員会 口座番号:00940-2-280620 □「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)」第3回  今回は落語家桂文昇(ぶんしょう)さん、桂三ノ助(さんのすけ)さん、桂福 丸(ふくまる)さん、講談師の旭堂南陽(きょくどう なんよう)さんを迎え て開催します。 10月16日(土)13:30〜(受付・開場12:30) 1階交流ホールにて開催します。参加料1名1,000円   参加申込み受付中です。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第2回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ★ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆イベント □企画展示「全国図書館紹介ポスター展」を開催しています。 26日(日)まで。 □企画展示「子育ての今と昔〜みんなで子育てを楽しもう〜」を開催していま す。 26日(日)まで。 ☆図書展示 (3階ブリッジ) □図書展示「図書でめぐる奈良まほろば廻廊」を開催しています。  〜10月31日(日)まで。 (3階レファレンスカウンター横) □図書展示「池波正太郎 没後20年」を開催しています。  29日(水)まで。 (2階情報資料スペース) □図書展示「学校司書が読んだYA!」を開催しています。 31日(火)まで。 (3階ヤングアダルトコーナー) □図書展示「絵本がひらく自然への扉」を開催しています。 ☆ビジネス・生活支援(セミナー・相談会等) 「子育て相談」を18日(土)、25日(土)13:00〜16:00に 2階授乳室奥で開催します。 育児や発達など子育てに関する相談に応じます。専門の相談員がいますので お気軽にお声かけください。 お問い合わせ先 (財)健やか奈良支援財団     奈良県子育て家庭サポートセンター 0744-29-0120 「創業・新事業展開相談会」を22日(水)10:00〜16:00に 3階グループ研修室で開催します。 事前の相談申し込みが少ない場合は当日、会場にて随時相談を受付けますので 、お問い合わせ下さい。無料。 お申込み・お問合せ先 奈良県中小企業支援センター 〒630−8031 奈良市柏木町129-1 TEL 0742−36−8312 ☆3階戦争体験文庫 □企画展「進学先としての軍隊 〜陸軍士官学校、海軍兵学校」を開催してい ます。  9月29日(水)まで。    詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧下さい。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧下さい。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ■図書館員の気になる一冊(21)■  『小説仕事人 池波正太郎』  重金 敦之著 朝日新聞出版 2009年12月 1,500円+税  「鬼平犯科張」・「剣客商売」・「仕掛人・藤枝梅安」・「真田太平記」な どの代表作をはじめ、多数の時代小説・歴史小説を書いた池波正太郎。今年没 後20年目を迎えますが、今なお作品は読み継がれ、多くの読者を魅了し続け ています。まさに、昭和を代表する時代小説・歴史小説作家の一人といえるで しょう。  池波は大正12年1月、江戸情緒の残る浅草に生まれ、幼少期から青年期に かけてさまざまな人生経験と、株仲買の仕事から公務員まで多彩な職業を経験 しました。その経験の蓄積は、作品に色濃く反映されているといくつかの例を 示しながら紹介されています。  本書の著者は昭和39年の暮れから、池波とは作家と編集者という関係で交 流が始まり、長年にわたって、池波を見てきた人でもありました。人間池波正 太郎とはどんな人物であったのだろうか。作品解説とともに、長い交流の中か からその素顔と人物に迫っています。  本書のおすすめというより、小説家池波という本道からは外れますが、巻末 の第4章「人生を考える「食」の情景」は、食にたいして、ことさらこだわり 、大切にしてきた池波の姿がよく捉えられていて、興味深く読むことができま す。  『食卓の情景』という作品を引いて、著者は池波を、「「いわゆる食通」で はなく、「食べる楽しみを知った食通」だった池波正太郎の姿が浮かんでくる 。いいかえれば、「おいしいものをたくさん食べる」のではなく、「食べ物を おいしく食べる」術を知っていたといっていいだろうと」と書いています。ま さに、要を得た言葉と思います。  著者には他に『池波正太郎劇場』(新潮社新書)という作品もあります。こ の本も当館で所蔵していますので、あわせてご利用ください。   (すずき  はるお) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html ■図書情報館−職員だより(107)■   YA(ヤングアダルト)という言葉をご存知ですか? 図書館や出版界で「若い大人」というような意味で使われている言葉です。 12歳から19歳の中学生や高校生、いわゆる10代(Teen Age)を指しています 。 多感なこの時期にどのような本と出合うか、それはとても大きな役割を持つと 考えます。 当館3Fにも昨年から「YAコーナー」を設置しています。 今こちらでは、図書展示「絵本がひらく自然への扉」として、当館所蔵の科学 絵本を展示しています。 また、2F情報資料スペースでは、図書展示「学校司書が読んだYA!Specia l」として、YAに人気のある作家の作品やジュニアのための絵本を展示して います。 どちらも学校現場で中高生と毎日接している学校司書とのコラボレーション企 画です。 これからも、数多く出版される本のなかから、今の自分に合ったものを選びと るきっかけを提案していきたいと思っています。                              (みやけ か ずえ) ■編集後記■ 今週は第96回全国図書館大会奈良大会が開催されますので、16日(木)・17日 (金)は臨時で休館させていただきます。利用者の皆様にはご不便をおかけしま すが、御配慮下さいます様お願い申し上げます。   さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図 書情報館通信」第126号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第127号は、10月1日(金)に配信する予定です。 =================================== === ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 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