≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2010.5.1 No.117 *5月の休館日について ・毎週月曜日(10日、17日、24日、31日)は休館いたします。 ・ゴールデンウィーク中、5月1日(土)〜5月5日(祝・水)は、開館して おります。GW明けの6日(木)は休館いたします。 ・28日(金)は月末休館とさせていただきます。 ■==■目 次■==■ 《トピックス》5月前半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書館員の気になる一冊 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》5月前半のイベント■ ◇5月1日(土)  13:00〜15:00 3階 グループ研修室  「医療・健康相談会」 無料。申込み不要。先着順。 ◇5月8日(土) 13:00〜15:00(開場12:00) 1階 交流ホール 人造国際語である「エスペラント」をよりよく知るための講演会 「エスペラントをご存知ですか」 無料。申込み不要。直接会場にお越しください。 ◇5月9日(日)  14:00〜16:00(開場13:30)1階 交流ホール  横田丈実映画作品上映会「奈良を撮る」  上映作品:「大和川慕情」(2009年) 無料。申込み不要。直接会場にお越しください。   ◇5月16日(日) 13:30〜17:00(受付開始13:00)1階交流ホール 第2回「法務無料相談会&知識セミナー」 無料。申込み不要。直接会場にお越しください。 スケジュール 第1部 13:30〜15:00 知識セミナー 「相続で知っておきたいポイントと基礎知識」 第2部 15:00〜17:00 法務無料相談会 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■館長連載「図書情報の文化史」素描編■ 第117回『古今和歌集』(5)       ―仮名序について@―                      館長 千田 稔  『古今和歌集』の仮名序は、真名序とともに、以後の和歌集の序文の規範と され、わが国における文学論の基本的位置を占めるとも言われる。仮名序は紀 貫之による。  まず、歌の起原についてどのように述べられているのか、みておきたい。歌 は天地開闢(かいびゃく)よりあるという。「天浮橋(あめのうきはし)の下 にて、女神、男神と成り給へる事を、言へる歌なり」(古注)と記す。「古注 」は、『古今和歌集』成立後につけられたもので、序の本文に対する注釈のよ うなものである。女神イザナミ、男神イザナキが化生したときに歌があったと いうことだが、意味がとりにくい。  つづけて、世間では天上ではシタタルヒメ(下照姫)、地上ではスサノオノ ミコトの歌が最初であるという。この個所は『日本書紀』のスサノオの歌「や 雲たつ 出雲八重垣 妻ごめに・・・」シタテルヒメの「天なるや 弟織女( おとたちばな)の 頚(うな)がせる・・・」  「神の世」には、歌の文字が定まっていなかったが、「人の世」になって、 つまりスサノオの時代に三十一文字となったという。  この時代認識は、われわれには理解しがたい、つまり「神の世」とは、イザ ナキ・イザナミまでで、その後は「人の世」であるという。『日本書紀』の編 者もそのように考えていなかったと思うのだが、歌論においては、定型詩の出 現を「人の世」とみていたのだ。 (つづく) ■図書情報館からのお知らせ■ ☆申込み受付中 □図書館劇場5『平城京をめぐる群像』第1幕「藤原不比等と元明天皇」を5 月22日(土)に1階交流ホールにて開催します。 参加申込み受付中です。参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2010.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場5第1幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と 明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。  □「図書館劇場友の会」の会員を募集しています。 図書館劇場5に、お申込みなくご参加いただけます。 また、イベント情報や会員限定「館長文化サロン」をご案内いたします。年会 費3,000円です。 (一旦納入された会費はご返金いたしかねます。) 申込みは、2階貸出返却カウンターにて会費を添えて申込む(会員証は後日送 付)、あるいは FAX、メールにて申込みいただき、会費を下記にお振込いただ き、入金確認後に会員証を送付させていただきます。 なお、誠に恐縮ですが 、振込等にかかる手数料は、申込み者のご負担でお願いします。 (銀行振込) 南都銀行大宮支店 普通 0587502 古都物語実行委員会委員長 奈良県立図書情報館 館長 千田 稔 (郵便振替) 加入者名:古都物語実行委員会 口座番号:00940-2-280620 □「花鹿乃芸亭(はなしかのうんてい)」第1回  奈良市出身の落語家桂文鹿(ぶんろく)さん、桂三金(さんきん)さん、桂珍 念(ちんねん)さんを迎えて開催します。寺西美紀さんによる出囃子の生演奏 もお楽しみ下さい。  6月19日(土)13:30〜(受付・開場12:30) 1階交流ホールにて開催します。参加料1名1,000円   参加申込み受付中です。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第1回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ★ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html  ☆イベント   □エスペラント講演会『エスペラントをご存知ですか』を 5月1日(土)13:00〜15:00(開場12:00)に  1階 交流ホールで開催します。   エスペラントとは、民族の言語や文化の違いを越えて人々が意思疎通でき るようにすることを目的に、諸民族の平和な交流を願ってつくられた人造国際 語で、今回、エスペラントの成り立ちや意義、内容を知る講演会を開催します 。  主催:奈良エスペラント会 参加無料、申込み不要です。先着順。     □横田丈実映画作品上映会『奈良を撮る』を 5月9日(日)14:00〜16:00(開場13:30)に  1階 交流ホールで開催します。  第1回上映作品:「大和川慕情」(2009年 72分)      横田監督は、奈良を拠点にした映画製作や劇団いかるがの脚本・演出 家など、奈良にこだわり活動を続けておられます。奈良を舞台に製作された4 作品を4回にわたり上映します。 各回とも、横田監督のトークショーも行います。     参加無料、申込み不要です。      □イザベラ・バード奈良展記念講演会を 5月29日(土)13:30~15:00(開場12:30)に 1階 交流ホールで開催します。      演題:『イザベラ・バードの旅と写真』      講師:京都大学大学院教授 金坂清則 氏      参加無料、申込み不要です。      講演後、「イザベラ・バードの旅の世界奈良展」展示会場にて、金 坂教授による展示解説を行います。 ☆企画展示 (2階メインエントランスホール) □書家鈴木悠斎さんによる花札展示「せんとあしゅら1300年展」を開催し ています。   16日(日)まで。    □「古都奈良から宇宙へ」を開催しています。       主催:(財)日本宇宙少年団(YAC)大和まほろば分団 30日(日)まで。 □ツイン・タイム・トラベル「イザベラ・バードの旅の世界写真展」     18日(火)から6月13日(日)まで。   ☆図書展示 (3階ブリッジ) □図書展示「お茶の文化史」を開催しています。 6月29日(火)まで。 (2階情報資料スペース) □図書展示「おたんじょうびの本 −大切な一日で特別な一日−」を開催して います。 30日(日)まで。 (3階ヤングアダルトコーナー) □図書展示「学校司書が読んだYA!」を開催しています。 ☆ビジネス・生活支援(セミナー・相談会等) □第13回「医療・健康相談会」を 5月1日(土)13:00〜15:00に  3階グループ研修室で開催します。     済生会奈良病院、瀬川病院長による医療・健康相談を行います。 事前申込み不要、相談無料です。 13:00に3階グループ研修室前にて受付後、整理券を発行し、整理番号順に相 談していただきます。 会場近くには、「医療・健康情報コーナー」を設置していますので、ぜひご利 用ください。 □第2回「法務無料相談会&知識セミナー」を 5月16日(日)13:30〜17:00(受付開始13:00)に 1階交流ホールで開催します。 行政書士市民法務研究会によるセミナー・法務相談を行います。 第1部 13:30〜15:00 知識セミナー 「相続で知っておきたいポイントと基礎知識」 講師  行政書士 三好重孝氏 第2部 15:00〜17:00 法務無料相談会 事前申込み不要、無料です。相談会は整理券を発行し、整理番号順に相談して いただきます。 (問合わせ先) 行政書士 加来宗雄 氏 TEL 0742−33−6422 3階社会科学コーナー36番書架に「暮らしに役立つ法律情報コーナー」を設 けましたので、参考にしてください。 □仕事無料相談会が始まります。 毎月第1・第3火曜日の13:00〜17:00に        2階メインエントランス特設会場で開催します。       キャリア・カウンセラーによる相談会。        事前申込み不要。概ね、39歳以下または、家族でも可 ☆3階戦争体験文庫 □企画展「海軍志願兵」を開催しています。     6月29日(火)まで。 詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧下さい。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧下さい。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ■図書館員の気になる一冊(12)■ 『気持ちにそぐう言葉たち』 金田一秀穂著 清流出版 2009  気のおけない仲間と交わすくだけた言葉や、少し堅い書き言葉など私たちが 日々何気なく使っている「ことば」。何十万とある日本語のなかには擬態語、 擬音語と呼ばれるものがあります。これは人の微妙な感覚や心情を表わすこと のできる重宝な言葉なのです。 本書はそんな「でき合いの言葉では言えない、隙間を埋めるための言葉」であ る擬態語を集めたものです。例えば、「うかうか」と「うっかり」、「ぴったり」と 「しっくり」。一見似たような字面ですが、それぞれが含む意味の範囲やニュア ンスはちょっと違うようです。そのような言葉について、テレビでもおなじみ の金田一先生がわかりやすくユーモアを交えて解説しています。 気持ちと言葉の絶妙なはまり具合になるほど!と唸ってしまう、そんな言葉を 発見できる一冊です。 (とくやま さおり) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html 図書情報館−職員だより(98)■ 春らしくない寒さも過ぎ、過ごしやすい日が増えてきましたが皆さんいかがお 過ごしでしょうか。この時期は入学や入社など、新しい生活を始められる方が 多いかと思います。かく言う私もその一人です。 しかしながら、最近はそうした新しいことに対して、子供の頃ほど新鮮さや驚 きを感じなくなってきました。勿論これは、似たような経験が増えたことによ って目新しさが無くなった、という事もあると思いますが、それだけではなく 、実は年齢を重ねたこと自体も一つの要因であると聞いたことがあります。例 えば、小学校に入学したての、ピカピカの新1年生になった6歳の子どもにとっ ては、1年は自らの人生の6分の1の時間であり、それは非常に長い時間に感じ られます。一方24歳の私にとっては、1年はこれまで過ごしてきた私の人生の 24分の1の時間に過ぎず、6歳のお子さんの4分の1程度にしか感じられない、と いうことになります。こう聞くと、確かに自分が6歳の頃よりも1年が過ぎるの がとても早くなっているように感じます。 ですが私は、たとえ1年の割合が自分の人生の中で少なくなっていくとしても 、その1年がもたらしてくれる新鮮さや驚きは決して少なくならないと思いま す。なぜなら、18年前6歳だった私がピカピカの小学校新1年生だったように、 今の私もピカピカの24歳新1年生だからです。今年24歳になった私には、6歳の 私には見えなかったことがたくさんあると思います。昔読んだことのある本で あっても、今の私が読めばおそらく違った感想を持ち、時にはまったく異なる 解釈をするかも知れません。そんな風に考えれば、年を重ねるのも案外悪くな いかも知れませんね。 皆さんも、時には昔読まれた本にもう一度目を通して、過去の自分との違いを 見出してみてはいかがでしょうか。                          (おばた かずや) 編集後記■ みなさま、河内のマサヤンこと鈴木悠斎さんをご存知ですか。鈴木さんは、都 市の歴史、文化、名所風景に駄洒落を加えて、ユーモアあふれる創作花札を制 作していることで有名な書家です。鈴木さんが制作する花札は、畳半分ほどの 大きさのふすま紙に描かれ、見応え十分です。このたび、これらの創作花札が 当館に寄贈されたことを記念して、「せんとあしゅらの1300年展」を開催 し、創作花札約50点を展示しています。『おもろうてためになる』をモット ーに制作された巨大花札―ぜひこの機会にお楽しみください。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図書情報館通信」第117号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第118号は、5月15日(土)に配信する予定です。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧 下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 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