≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2010.3.1 No.113 *3月の休館日について  毎週月曜日。ただし、22日(月・祝)は開館、23日(火)は休館、31 日(水)は月末休館日です。 ☆メールマガジン読者の皆様に、簡単なアンケート調査を実施しています。  まだ回答いただいてない方は、是非ご協力をお願いいたします。  アンケートはこちらから   →https://www2.library.pref.nara.jp/mlq/mlq.html ■==■目 次■==■ 《トピックス》3月前半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書館員の気になる一冊 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》3月前半のイベント■ ◇3月2日(火)、9日(火)   13:00〜17:00  2階 メインエントランスホール 「仕事無料相談会」 事前申込み不要、無料。直接会場にお越し下さい。 ◇3月6日(土) 13:00〜15:00 3階 グループ研修室 「医療・健康相談会」 無料。先着順。当日直接会場にお越し下さい。 ◇3月13日(土)   13:30〜16:30  3階 グループ研修室 「経営無料相談会」 事前申込み優先。 ★その他のイベント申込みページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■館長連載「図書情報の文化史」素描編■ 第113回 『古今和歌集』(1)                      館長 千田 稔  『更級日記』よりも時代をさかのぼることになるが、『更級日記』で「歌枕 」にふれたので、その原点的な『古今和歌集』についてみていくことにしたい 。『古今和歌集』は、10世紀初頭、醍醐天皇の勅によってつくられた最初の 勅撰集である。  『万葉集』から『古今和歌集』に目を移すと、正直、私は目まいのようなも のに襲われ、やがて、心が狭められていくのではないかという感じになってい く。万葉歌の、おおらかな歌風と、実態は問わないとしても、眼前の自然に身 体ごとのめりこんでいく、あの印象は、『古今和歌集』に求めることはできな い。それが時代というものだろう。日本文化において、美意識が人々の関心を よぶようになる。それゆえ、美は意図的に創造される。それが芸術といえば、 そうであろう。だが、問うべきことは、創造の手法なのだ。  冒頭の春歌上乃歌が象徴的にこの和歌集の形をうたっている。   旧年(ふるとし)に春立ちける日、よめる                       在原元方 年の内に 春はきにけり ひとゝせを 去年(こぞ)とやいはむ  今年(ことし)とやいはむ 陰暦の一二月に、つまり元旦の前に立春がきたので、立春の今日の日から、去 年と言おうか、今年と言おうかという。心の戸惑いよりも、いかにも論理的・ 形式的な作風である。 (つづく) ■図書情報館からのお知らせ■ ☆申込み受付中 □図書館劇場4『平城京をめぐる宮都マンダラ』第6幕「長岡京−なぜ平城京 は廃都されたか」を3月27日(土)に1階交流ホールにて開催します。 参加申込み受付中です。参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2009.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場4第6幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と 明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。 □「鹿乃芸亭(しかのうんてい)」第5回 千秋楽! 奈良市出身の落語家桂文鹿(ぶんろく)さん、林家染弥さん、桂まめださんを 迎えて開催します。早川久子さんによる出囃子の生演奏もお楽しみ下さい。今 回は、千秋楽を祝い、お楽しみ抽選会も行われます。  3月20日(土)13:30〜(受付・開場12:30) 1階交流ホールにて開催します。参加料1名1,000円   参加申込み受付中です。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp)、 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第5回申込み」とご記入の上、お申込み下さい。 ★ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆エッセー募集中!  県立図書情報館創立100周年記念  「奈良・大和を愛したあなたへ」エッセー募集   県立図書情報館では、県立図書館創立100周年を記念し、「奈良・大和を 愛したあなたへ」というテーマで奈良にゆかりの著名人だけではなく、奈良・ 大和を愛した身近な人(場所など)に宛てた、ラブレター体裁のエッセーとそ れに付ける写真や動画作品を募集しています。 詳しくはこちら http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-344.html   ☆イベント   □「2010年国民読書年」企画 体験事例発表会    KATACHIセミナー〜図書情報館生涯学習発表会〜   開館から4年、利用者の方々のさまざまな「想いがかたちになった」体験 を発表します。 3月28日(日)13:30〜16:30(受付・開場12:30) 1階交流ホールにて開催します。参加無料、申込み不要(定員100名)です 。 ☆企画展示 (2階メインエントランスホール) □「我ら皆兄弟とならん-日本におけるドイツ人捕虜1914-1920」を開催します 。    2日(火)から30日(火)まで。    共催:OAGドイツ東洋文化研究協会  □なら再発見!まちがミュージアム「あなたのまちの世間遺産を探そう!」 作品展を開催します。   24日(水)から30日(火)まで。     □「古都奈良から宇宙へ〜未来・夢・希望〜パネル展」を開催してい ます。       主催:(財)日本宇宙少年団(YAC)大和まほろば分団 (3階ブリッジ) □「世界のブックデザイン2008−09」を開催しています。  7日(日)まで。   ☆図書展示 (3階ブリッジ) □図書展示「平城京の世界」を開催します。  9日(火)から4月30日(金)まで。 (3階レファレンスカウンター横) □図書展示「中国陝西省の歴史をたずねる」を開催します。   2日(火)から30日(火)まで。 (2階情報資料スペース) □図書展示「春からゆっくり健康づくり」を開催します。 2日(火)から30日(火)まで。 (3階ヤングアダルトコーナー) □図書展示「Let’s Enjoy Y.A. (ヤングアダルト) Books!」を開催していま す。 (3階ふるさとコーナー) ★「奈良にゆかりのある人と作品-文学編-」コーナーを設けました。 ★纏向遺跡の発掘で大注目!「邪馬台国関連図書」コーナーを設けました。 ☆ビジネス・生活支援(セミナー、相談会等) □済生会奈良病院 瀬川雅数院長による医療・健康相談会を 3月6日(土)13:00〜15:00に 3階グループ研修室で開催します。 事前申込不要、無料です。 □経営無料相談会を3月13日(土) 13:30〜16:30に3階グループ研修室で開催します。 事前申込み優先、無料です。 お問合せ・申込み先 地域力連携拠点 奈良商工会議所(担当:松本・西川) TEL 0742-26-6222(代表) □仕事無料相談会3月2日(火)、9日(火) 13:00〜17:00に2階エントランスホールで開催します。 39才以下の若者やその家族等が対象です。 事前申込み不要、無料です。 お問合せ先 奈良県経営者協会 TEL 0742−20−2210  ―――――――――――――――――――――――――― ●図書情報館イベントの詳細は、ココ!!● 「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧下さい。 ―――――――――――――――――――――――――― ☆3階戦争体験文庫 □企画展「戦争と食べもの4」を開催しています。     平成21年度の戦争体験文庫企画展示は、「戦争と食べもの」というテ ーマを設け、太平洋戦争期の食べものについて紹介しています。本年度4回目 の本展示は「代用食」と題し、戦時中の代用食の作り方に関する資料、家庭用 酒通帳など代用食の配給に関する資料、「コーンミールのおいしい食べ方を御 存知ですか」など戦後の代用食に関する資料などを取り上げておりますので、 ご覧下さい。  30日(火)まで。 詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧下さい。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧下さい。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ■□奈良税務署からのお知らせ□■ ☆確定申告会場(1階交流ホール)    ※不動産・株式の譲渡の相談は行っておりません。  ○開催日 平成22年2月10日(水)〜3月5日(金)   《土・日・祝は開催しておりません。》     なお、3月1日(月)は図書情報館の休館日となっていますが、 確定申告会場のみ1階南西入口から入れます。   ○開設時間 9時30分から16時(12時〜13時は除く)    《9時までは入館できません。》    ※混雑状況によっては、受付を早めに終了する場合があります。    詳細については、奈良税務署 http://www.nta.go.jp/osaka/kakutei/annai/73.htm お問い合わせは、 TEL0742−26−1201 まで ■図書館員の気になる一冊(8)■ 『大名行列を解剖する 江戸の人材派遣』 歴史文化ライブラリー282 根岸茂夫著 発行所:株式会社 吉川弘文館  発行日:2009年11月 江戸幕府は軍事政権であったが、武力を発動させることなく250年に及ぶ平和 な時代を作りだした。武士たちは機会をとらえては権威を見せつけることによ り支配者であることを示した。その具体的なかたちが軍事パレードの大名行列 であった。 55万5000石の紀州徳川家の江戸城登城を例にとると、総勢280人だが、藩主に 拝謁できるのは、35人に過ぎず、全体の18%程度である。また32%は陪臣であ り、全体の65%が小者・中間といった奉公人で武家より下の身分である。多け れば約四分の三にあたる200人以上、少なくとも60%近い160人は人宿などから 派遣された渡り奉公人か日用取だったのである。 このように、大名行列の内情は、メンバーの大半が「渡り者」と呼ばれる派遣 社員・アルバイトで、武士ではない人々によって支えられていた。彼らの「が さつ」な行動は幕府を怒らせたり、困らせたりしたが、彼らは仲間同士で組織 を作り上げ、現場の「元締」が出現して、主人の家来に祝儀金・割増金などを ねだったり、部屋の中で頼母子講をつくって掛け金を強引に徴収したりするな どさまざまな手段で稼ぎまくっていた。 著者が大名行列に注目するのは近世武家社会の構造そのものが行列であり、多 様な特徴が集約されており、その変質の中に近世社会のさまざまな動向が特徴 的に見られるからであるという。 読んでいて面白いだけでなく、大名行列から江戸時代の武士とは、権威とは、 あるいは社会の発展とは何かという難しい問いへの筋の通った卓見が展開され ている。                       (おおみや もりとも) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html 図書情報館−職員だより(94)■ 近頃、随分暖かい日が続いています。もう、4月上旬の気温だとニュースで流 れていました。 3月1日からは、東大寺二月堂の修二会(お水取り)が行われます。夜になり 、松明が暗闇の中を走り抜けていく情景は、その飛び散る火の粉がとてもダイ ナミックで、荘厳な雰囲気に満ち満ちています。一度は見てみたい奈良の伝統 行事のひとつです。 先日、図書情報館へ随分遠くの方から、お水取りについて教えて欲しいとお電 話を頂戴しました。どうやら、お水取りについて詳しくは知らないけれど見に 来られるようで、時間や松明の数などをお伝えしました。今年は、平城遷都1 300年祭の大イベントがあります。お水取りだけでなく、これから秘仏公開 や今年ならではのイベントが目白押しです。 お水取りの終わりとともに、奈良にも春がすぐにやって来ます。図書情報館の 前の佐保川沿いの桜も、また華やかにほころびることでしょう。 図書情報館前でも、平城遷都1300年祭ののぼりがはためき、春を待つ心と 、イベントの賑わいを思う心で、私たちの心も膨らんでいます。皆さんも、ぜ ひ、この機会に奈良を思う存分堪能してください。図書情報館は、そのお手伝 いが出来ると思います。                       (まつむら じゅんこ) 編集後記■ 最近我が家の愛猫が3日ほど行方不明になりました。交通事故にでも遭ったの ではないかと心配しましたが、何事もなく帰ってきました。 このことがあって、これが家族や自分が、突然何かの事故にあって亡くなって しまったらどうなるのだろうと考えてしまいました。 万が一の時のために、家族に遺言を残しておこうとお考えの方もいらっしゃる と思います。残された家族のために、自分の意思を伝えたいと考えながらも、 どうしたら良いのかわからない方もいらっしゃるかもしれませんね。 そんな身近な法律問題の解決へのお手伝いを図書情報館でもさせていただける よう、ただいま、交通事故や遺産相続、不動産関係など法律問題別に本を手に 取っていただけるよう、書架の構成変更を検討するとともに、専門家の方によ る無料相談会の開催を企画しています。是非ご活用いただければと思います。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図書情報館通信」第113号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第114号は、3月15日(月)に配信する予定です。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧 下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□