≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 謹 賀 新 年 2010.1.1 No.109 *1月の休館日について  毎週月曜日。ただし、1月4日(月)までは年始休館です。開館は1月5日 (火)になります。なお、1月11日(月)は開館、12日(火)は休館、2 9日(金)は月末休館になります。 ☆メールマガジン読者の皆様に、簡単なアンケート調査を実施します。☆ より良い内容にするために、ご協力をお願いいたします。  アンケートはこちらから   → ■==■目 次■==■ 《トピックス》1月前半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書館員の気になる一冊 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》1月前半のイベント■ ◇1月8日(金)   18:00〜19:30  1階 交流ホール 「自分の仕事」を考える3日間プレイベント「ムラアカリの旅・報告会」 事前申込み不要、当日券500円。(フォーラム参加者は無料です。) 直接会場にお越し下さい。 ◇1月9日(土)〜11日(月・祝) 9:30〜19:00(最終日は16:00まで)1階 交流ホール 「自分の仕事」を考える3日間 「仕事」や「働き方」をテーマにフォーラム形式のトークセッション を開きます。 参加申込み受付中。(残席わずかです。) ◇1月9日(土)   12:00〜18:00  2階 メインエントランスホール ならジョブカフェ「シゴト応援フェア」 事前申込み不要、無料。直接会場にお越し下さい。 ★イベント申込みのページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■館長連載「図書情報の文化史」素描編■ 第109回 『更級日記』―文芸の風景と実景―(1)                      館長 千田 稔  『更級日記』の道中記は、先に成立した『伊勢物語』を参照している部分が ある。東海道の歌枕を『伊勢物語』の東下りでとりあげているのを、『更級日 記』では、逆の順路でたどっている。  実は、東海道について、『伊勢物語』でとりあげられた地名が、後の道中記 に影響を及ぼしていることについて、山本光正氏は『東海道の創造力』(臨川 書店、2008年)において指摘されている。道中記は紀行であるが、そこには、 本来作者の自由自在な風景の表現があってもよいと、思いがちであるが、それ は、現代の人間のさかしらであって、近代以前の文芸には、パターン化した土 地の語り方があった。歌枕もその一つである。ヨーロッパからもたらされた近 代の風景論が、それまでの鋳型にはめられたような名所的景色を批判すること は、近代という枠組みにおいては、まことにたやすいことであった。しかし、 鋳型にはめられて、固定化した表現のなされる歌枕は、別の意味で評価されて よい。歌よみは、その場所にでむいたこともなく、その土地をよむ。その時の よみ手には、可能なかぎりのイメージが目の当たりに浮かんだはずである。文 芸におけるイメージを呼び起こす力は、近代以前の方が強かったともいえる。  しかし、歌枕の土地を実際にたずねたときの印象はどうであろうか。『更級 日記』の作者は、『伊勢物語』を読んでいたとおもわれる。『伊勢物語』は東 下りであるから、最後にたどりつく「すみだ河」であるが、『更級日記』では 、旅の初めのころに出会う歌枕の地である。歌枕と実景との間の落差について 考えてみたい。 (つづく) ■図書情報館からのお知らせ■ ☆申込み受付中 □図書館劇場4『平城京をめぐる宮都マンダラ』第5幕「保良宮(ほらのみや )と由義宮(ゆげのみや)−平城京衰退の予兆」を1月23日(土)に1階交 流ホールにて開催します。 参加申込み受付中です。参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2009.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、電話(0742-34-2111)、 来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場4第5幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と 明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。 □「鹿乃芸亭(しかのうんてい)」第5回 奈良市出身の落語家桂文鹿(ぶんろく)さん他を迎えて開催します。  3月20日(土)13:30〜(受付・開場12:30)  1階交流ホールにて開催します。参加料1名1,000円   参加申込み受付中です。 □「自分の仕事」を考える3日間 「仕事」や「働き方」をテーマに全8名のゲストを招いてお話をうかがい、集 まった参加者同士も話し合える、フォーラム形式のトークセッションを開きま す。ファシリテーター(聞き手)に、リビングワールド代表/働き方研究家の 西村佳哲氏を迎えます。また、1月9日(土)には、ならジョブカフェ「シゴ ト応援フェア」を12:00〜18:00 に2階メインエントランスホールで開催します。事前申込み不要、参加無料で す。 1月9日(土)〜11日(月・祝)  3日通し券2,000円(先着50名)、1日券1,000円(各日毎先着 100名)です。  ※残席わずかです。ご希望の際はお急ぎ下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(wsts@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.年代 4.電話番号、FAX番号 5.3日通し券/1日券(参加希望日)をご記入の上、お申し込み下さい。イ ベント開催中はホテル日航奈良の宿泊プランもご利用いただけます。 ※FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。 なお、1月8日(金)の18:00〜19:30に1階交流ホールにて「自分の 仕事」を考える3日間プレイベント「ムラアカリの旅・報告会」を開 催します。事前申込み不要、当日券500円(ただし、フォーラム参 加者は無料)です。 宿泊プラン詳細についてはホテル日航奈良ホームページ、 http://www.nikkonara.jp/guestroom/plan_shosai.html#sigoto をご覧ください。 ★ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆企画展示 (2階メインエントランスホール) □「自分の仕事」を考える3日間プレ企画展を開催します。 ?「自分の仕事」を考える3日間開催に伴い、ゲスト8名とファシリテーターの 仕事・考え方を紹介する、パネル展示を行います。 11日(月)まで。 □「癒し空間探訪 原画と宿スケッチ展」を開催します。 ?13日(水)から24日(日)まで。 □「男も家事いっぱいパネル展」を開催します。    19日(火)から24日(日)まで。 主催:奈良県男女協働参画課 □図書情報館ITサポーターズ紹介展「みんなで創る奈良マップ」を開催します 。  ITサポーターズ製作の、いろいろな奈良マップコンテンツを紹介。 26日(火)から31日(日)まで。   ☆図書展示 (3階ブリッジ) □図書展示「世界を旅する本 −発見と出会いの一冊−」を開催しています。   2月7日(日)まで。 (3階レファレンスカウンター横) □図書展示「遷都1300年を振り返り、日本と東アジアの未来を構想する 〜弥勒プロジェクトの担い手たち」を開催しています。   31日(日)まで。 (2階情報資料スペース) □図書展示「仕事・働き方を考える200冊」を開催します。 31日(日)まで。 (3階ヤングアダルトコーナー) □図書展示「Let’s Enjoy Y.A. (ヤングアダルト) Books!」を開催していま す。 ☆ビジネス支援(セミナー、相談会等) □経営無料相談会を1月9日(土) 13:30〜16:30に3階グループ研修室で開催します。 事前申込み優先、無料です。 お問合せ・申込み先 地域力連携拠点 奈良商工会議所(担当:松本・西川) TEL 0742-26-6222(代表) □仕事無料相談会を1月19日(火)、1月26日(火) 13:00〜17:00に2階エントランスホールで開催します。 39才以下の若者やその家族等が対象です。 事前申込み不要、無料です。 お問合せ先 奈良県経営者協会 TEL 0742−20−2210  ―――――――――――――――――――――――――― ●図書情報館イベントの詳細は、ココ!!● 「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧下さい。 ―――――――――――――――――――――――――― ☆3階戦争体験文庫 □企画展「戦争と食べもの4」を開催しています。     平成21年度の戦争体験文庫企画展示は、「戦争と食べもの」というテ ーマを設け、太平洋戦争期の食べものについて紹介しています。本年度4回目 の本展示は「代用食」と題し、戦時中の代用食の作り方に関する資料、家庭用 酒通帳など代用食の配給に関する資料、「コーンミールのおいしい食べ方を御 存知ですか」など戦後の代用食に関する資料などを取り上げておりますので、 ご覧下さい。  3月30日(火)まで。 詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧下さい。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧下さい。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html ■図書館員の気になる一冊(4)■ 『47都道府県・伝統食百科』 成瀬宇平著 丸善 2009発行 (当館請求記号 383.81-ナルセ) お正月といえば、お雑煮、お雑煮と言えば、お雑煮の餅にきな粉をつけて食 べるのが奈良県民、とテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で紹介されてい ましたが、お正月というのは伝統的な料理を意識し、そしていただく機会でも あります。  今回ご紹介するのは、お節料理をはじめ、我が国の年中行事や通過儀礼に欠 かせない伝統食について書かれた『47都道府県・伝統食百科』です。本書は 地域の特性や歴史的背景にも触れながらコンパクトにまとめ解説しています。 特に、第2部では、都道府県ごとに「知っておきたい伝統食」「祭事(ハレの 日 )の伝統食」「特産物」などが事例をもって紹介されており、今日まで伝承さ れ てきた日本各地の食文化を知ることで、今一度、自分のふるさとや住んでいる 地域の伝統食に目を向けてみるのは如何でしょうか。  私も、事始めに、なぜお雑煮の餅にきな粉をつけるのか、文献にあたってみ たいと思っています。                       (おまつ けんいち) 過去の気になる一冊はこちらからご覧下さい。 http://www.library.pref.nara.jp/reference/kininaru.html     図書情報館−職員だより(90)■    我が家は毎年、コタツで家族と猫で寝正月です。家でゆっくり過ごすのはお 正月の楽しみですが、いささか手持ち無沙汰でもあります。  私が子供の頃、祖父、祖母宅に連れられて従兄弟たちとよく正月遊びをした 思い出があります。最近あまり見かけなくなりましたが、戸外では、凧揚げ、 羽根突き、独楽まわし。室内では、双六や福笑い、カルタ取りなどをして、お 正月があっという間に過ぎたものです。  カルタ遊びも、今ではトランプなどが主流なのかもしれませんが、いろはカ ルタ、百人一首、花札や株札のようなものまでいろいろなものがありました。 図柄も美しいものが多く、見ているだけでも楽しいものです。 中でも、いろはカルタは、鋭い風刺もあり、先人が伝えようとした教訓、知恵 が生きていて、なかなか面白いものです。いろはカルタの内容は、上方(京、 大阪など)や江戸、尾張などで異なっていて、上方カルタは天明期に作成され 一番古く、江戸カルタは別名「犬棒カルタ」とも呼ばれて、文化期に作成され 、戦後になって句の差し替えが多く行われているとのことです。 新しく採用されたものでは、英語のことわざを邦訳したものもあり、例をあげ ると、「一石二鳥」は「To kill two birds with one stone」を、「艱難汝を 玉にす」は「Adversity makes a man wise.」を、「失敗は成功の基」は「Fai lure makes success.」を訳したようです。(岩波いろはかるた辞典より) また、群馬しか使われていない「上毛カルタ」、それ以外にも「津軽弁カルタ 」などの方言カルタもあり、今まで知らなかったものも、たくさんあるようで す。 当館でも、日本文化が生んだ、カルタの美しさ、楽しさを知っていただく企画 を予定しています。ご期待下さい。                        (くぼ よしか) 編集後記■ 明けましておめでとうございます。 今年は奈良にとっては記念すべき年、平城遷都から1300年目を迎えました 。 西暦710年に平城遷都したというのを、学生の時、「なんと(南都)見事な 平城京」と語呂合わせで記憶したのを覚えています。 30年近く経った今でも年号がパッと浮かぶのは、学生時代に語呂合わせで覚 えたおかげです。受験生の皆さんは、お正月も勉強に励まれていることと思い ます。体調に気を付けて頑張ってください。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図書情報館通信」第109号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第110号は、1月15日(木)に配信する予定です。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧 下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□