≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2009.9.15  No.102 *9月の休館日について  毎週月曜日。ただし、9月21日(祝・月)は開館、24日(木)は休館。 30日(水)は月末休館日です。 9月19日(土)〜9月23日(祝・水)は、開館しております。 ■==■目 次■==■ 《トピックス》9月後半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》9月後半のイベント■ ◇9月26日(土) 13:00〜16:00 1階 交流ホール 図書館劇場4『平城京をめぐる宮都マンダラ』第3幕 「難波京と難波津-離宮の成立と廃止」  申込み受付中です。 ◇9月27日(日) 13:00〜16:30 1階 交流ホール 同人ジョーカー「創作文芸朗読会」  無料。事前申込み不要です。当日直接会場にお越し下さい。 ☆詳しくは、「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧下さい。 ★イベント申込みのページはこちら http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ■館長連載「図書情報の文化史」素描編■ 第102回 源氏物語つまみ食い(20)                      館長 千田 稔  第26巻の「常夏(とこなつ)」をのぞいてみたい。内大臣(元頭中将)が 自分の娘が他人のもとで暮らしている夢をみた。源氏の養女になっている玉鬘 の夢であったはずだが、内大臣は「近江の君」とよばれた女性を探り出した。 この「近江の君」について、かなり軽蔑した表現が綴られている。以下、玉上 訳による。   ただひどい田舎の身分もない者のなかでご成人なさったので、物の言い方 も知らないのだ。・・・・・考えのない調子でおっしゃる言葉はごつごつして いて、なまりがあり、いい気になって威張りちらして乳母に抱かれて覚え込ん だやり方で、態度が実に下品なので、それで聞かれたものではないのであった 。けれども、全然お話にならないというのではなく、三十一文字の上句と下句 の意味の通じない歌を、早いこと何首も続けてお作りになったりする。 蔑視的な言葉を浴びせて、一人の女性像を作り上げている。明らかに差別的な 言葉を使ってまでも、「近江の君」という人物像を描いているのだ。というこ とは、『源氏物語』が書かれた時代の田舎に対する見方が、物語に投影されて いるのだろう。それは、この女性の名前を「近江の君」と名づけた意味でもあ る。つまり、近江は畿内ではなく、鄙(ひな)と分類される地域であった。都 と鄙の文化的地域格差を、紫式部はためらうことなく書きとどめたのだ。いか に理性的な女性であった紫式部でも、都の文化を相対化することはできなかっ た。「雅びやかな宮廷文学」と位置づけた瞬間「鄙びた空間」の存在に視線を やらねば、ならないのだ。             (つづき) ■図書情報館からのお知らせ■ ☆チケット申込み受付中 □図書館劇場4『平城京をめぐる宮都マンダラ』第3幕「難波京と難波津-海 のかなたへの憧れと不安」を9月26日(土)に1階交流ホールにて開催しま す。参加申込み受付中です。参加料(資料代)1名500円 ※当日受付にてお支払い下さい。 詳細については  http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2009.html をご覧下さい。 ○申込み方法 往復はがき、FAX(0742-34-2777)、メール(koen@library.pref.nara.jp) 当館のホームページ「申込みフォーム」、 電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンターにて受付いたします)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館劇場4第3幕参加希望」とご記入の上、お申込み下さい。 ※1通につき、2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と 明記下さい。) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 往復はがきでお申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必 ず記入して下さい。   □「図書館劇場友の会」の会員を募集しています。 図書館劇場4に、お申込みなくご参加いただけます。 また、イベント情報や会員限定「館長文化サロン」をご案内いたします。年会 費3,000円です。 (一旦納入された会費はご返金いたしかねます。) お申込みは、2階貸出返却カウンターにて会費を添えて申込む(会員証は後日 送付)、あるいは FAX、メールにてお申込みいただいて、会費を下記にお振込 いただき、入金確認後に会員証を送付させていただきます。 なお、誠に恐縮 ですが、振込等にかかる手数料は、お申込み者のご負担でお願いします。 (銀行振込) 南都銀行大宮支店 普通 0587502 古都物語実行委員会委員長 奈良県立図書情報館 館長 千田 稔 (郵便振替) 加入者名:古都物語実行委員会 口座番号:00940-2-280620 □図書館寄席「鹿乃芸亭(しかのうんてい)」好評!!第3回 奈良市出身の落語家桂文鹿(ぶんろく)さん、奈良市在住の笑福亭小つる(こ つる)さん、笑福亭喬楽(きょうらく)さんを迎えて開催します。  10月10日(土)13:30〜(受付・開場12:30)  1階交流ホールにて開催します。参加料1名1,000円  当日参加も受付けます。 ○お申込み方法 FAX(0742-34-2777)、電話(0742-34-2111)、来館(2F貸出・返却カウンターに て受付致します)。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「図書館寄席第3回参加希望」と、お申込み下さい。 ※2名までのお申込みです。(2名参加の場合は「2名参加」と明記下さい。 ) FAXでのお申込みの場合は、必ずFAX番号もお書き下さい。 ★ホームページ「申込みフォーム」はこちらから http://www.library.pref.nara.jp/event/event_moushikomi.html ☆イベント □「医療・健康相談会」を10月3日(土)13:00〜15:00 3階グループ研修室にて開催します。 「医療・健康情報コーナー」の本をいかしての済生会奈良病院、 瀬川院長による医療・健康相談を行います。 先着順。お一人20分程度でお願いいたします。    ☆企画展示 (2階メインエントランスホール)   □企画展示 「つなげよう 広げよう 人の和」を開催しています。  29日(火)まで。  主催:奈良県立図書情報館につどう会   〜関連イベント〜  ◎日本で唯一の墨方彫刻師中村雅峯氏による墨方彫刻実演    20日(日)、22日(祝・火)、23日(祝・水)、27日(日) ◎アジアお茶めぐりカフェ(一部有料) 期間中の、土日祝13:00〜15:00にOPENします。  〜体験ワークショップ〜(有料:材料費) ◎押し花体験  各日10:00〜16:00 15日(火)、17日(木)、23日(祝・水)、27日(日) ◎ウール手芸体験 各日10:00〜16:00 23日(祝・水)、27日(日) ◎フェルト小物作り体験 23日(祝・水) 10:00〜12:00   ☆図書展示 (3階ブリッジ) □図書展示「正倉院展関連展示−天平の輝き-」を開催しています。  10月29日(木)まで。 (3階レファレンスカウンター横) □図書展示「美しい仏に出会う−仏像巡礼-」を開催しています。  29日(火)まで。 (2階情報資料スペース)  □図書展示「防災の知恵と安全な家」を開催しています。 29日(火)まで。 ★新設コーナー!(3階ヤングアダルトコーナー) □図書展示「翻訳という仕事」を開催しています。 ☆ビジネス支援等(セミナー、相談会) □やまとネットショップ成幸塾 「売れる写真のとり方(デジカメ講座)」 を10月17日(土)14:00〜16:00に開催します。 メール、ファックスにて申込み受付中です。 ○申込み先 NPO法人チャレンジ企業支援隊 http://www.npo-gms.com/postmail_yamato2/postmail.html TEL&FAX 0743−73−1676  □「経営無料相談会」を10月10日(土)13:30〜16:00 に3階グループ研修室で開催します。事前申込み優先、無料です。 問合せ・事前申込み先 奈良商工会議所 TEL 0742−26−6222  □仕事無料相談会を10月6日(火)、20日(火) 13:00〜17:00に2階エントランスホールで開催します。 39才以下の若者やその家族等が対象です。 事前申込み不要、無料です。 お問合せ先 奈良県経営者協会 TEL 0742−20−2210  ―――――――――――――――――――――――――― ●図書情報館イベントの詳細は、ココ!!● 「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧下さい。 ―――――――――――――――――――――――――― ☆3階戦争体験文庫 □□企画展「戦争と食べもの2」を開催しています。  第18回目の本展示は「野菜」です。  29日(火)まで。 詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧下さい。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「ITサポートデイ」、 開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧下さい。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧下さい。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧下さい。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html     図書情報館−職員だより(82)■ 先日、金沢21世紀美術館の館長さんとお話しする機会がありました。ご存知 の方も多いと思いますが、この美術館は、年間150万人もの人が来館するお そらく全国で最も集客力のある文化施設のひとつです。もちろん、海外の有名 な美術品をもってくれば、それなりに人はやってくるのですが、ここは、現代 アートを中心とした美術館で、とっつきにくい感はぬぐえないのですが、地元 金沢市民をはじめ、観光客も大勢訪れています。お話をして印象深かったのは 、基本的なスタンスのひとつとして、アートと社会を繋ぐ舞台としての美術館 ということでした。社会とともにあるアート、あるいは人間形成への貢献とし てのアートの可能性があるというわけです。そのひとつに2007年から始ま った金沢若者夢チャレンジ・アートプログラムがあります。美術館が若者に芸 術活動参画の機会を提供し、人間形成へ貢献することを目的としたプログラム で、若者がアーティストとの芸術活動を通して成長する、長期プロジェクト型 展覧会を展開されています。 http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=31&d=5  芸術活動というと、作品そのものにすぐ目が行ってしまうのですが、そこに は、展覧会を開催するための企画力やマネジメントなど、社会的なスキルの必 要な場面が多々あります。アートが社会にコミットメントするということでし ょうか。  そんなお話を聞いていて、改めて図書館施設のもつ潜在力というか可能性に ついて考えさせられました。美術館のような専門性はありませんが、それゆえ に広範な知や情報や人が集まり交流する場として、図書情報館がどんな舞台に なれるか、ということです。  図書情報館の秋‐来月11日には「西谷牧人・伊東裕チェロデュオコンサー ト」を開催します。また、さまざまな舞台を提供します。ご期待下さい。 (いぬい そういちろう) 編集後記■  図書館というと「本を読む」というイメージですが、当館では「書く」とい うことをされている方も多くいらっしゃいます。 3階グループ研修室で、文芸を気軽に楽しもうという活動をされている「ジョ ーカー」という同人が、2ヶ月に1回程度の合評会を開かれています。「街を 歩いていてふと感じたこと」、「生きていると実感したこと」、「何気ない花 を見て感動したこと」、そんな日常に潜む伝えたいことを文章にして、お互い に読み合うという活動です。 「物語を書いたことのない私が・・・最初に童話を書いてみた、そして身近な 題材でエッセイが書けた、今では長編小説を書いている・・・そんな私がいる こと自体、不思議な気がします。」と同人のメンバーの葛西さんは、語ってい ます。 今回同人「ジョーカー」は、メンバーを増やしていきたいと、当館で一般の方 々に、創作作品を作者自らが朗読発表するイベントを開催します。 「書くこと」興味がありながらきっかけがなかった方、「創作文芸朗読会」に 是非お立ち寄りになって、気軽にメンバーに声をかけてみて下さい。きっと「 書くこと」への扉が開けることと思います。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第102号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第103号は、10月1日(木)に配信する予定です。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧 下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□