≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2009.3.1  No.089 *3月の休館日について  毎週月曜日。ただし、31日(火)は月末休館日です。  *「劇的☆めくるめく図書館」による臨時休館(2月28日)により   ご利用者の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、盛況のうち無事終了しま した。ご理解、ご協力ありがとうございました。 ■==■目 次■==■ 《トピックス》3月前半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 奈良税務署からのお知らせ 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》3月前半のイベント■ ◇3月1日(日)、14日(土) 午後2時〜4時 2階デジタルスタジオ やまとネットショップ成幸塾特別個別指導コース『デジカメ体験講座』 (個別指導。デジタルカメラ、USBメモリ持参可) ◇3月6日(金) 午後5時〜午後6時  国際図書館連盟(IFLA)会長来館 ◇3月7日(土) 午後1時〜午後3時 3階グループ研修室  第1回 健康相談会 共催:済生会奈良病院 ◇3月10日(火) 午後2時〜3時30分 2階エントランスホール  農業大学校より平成21年度研修生募集案内とサイネリアの販売  4号鉢 100鉢限定 一個250円 売切れ次第終了 ◇3月11日(水) 午後2時〜午後5時 1階交流ホール 「やまとネットショップ成幸塾」   第6回「売れるページのキャッチコピーとページ構成」 当日参加も受付けます。 ◇3月14日(土) 午後1時30分〜4時 3階グループ研修室 「経営無料相談会」   ☆詳しくは、「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧ください。 館長連載「図書情報の文化史」素描編■ 第89回 源氏物語つまみ食い(7)                      館長 千田 稔 「夕顔」巻に、私にとって気がかりの文章がある。源氏が夕顔を誘って外泊す るくだりである。玉上訳は「未経験のご外泊とて『おきなが川』(永久に語り あう)と誓言なさるよりほかは何もない」とある箇所。私が、知りたいのは、 「おきなが川」の「おきなか」の意味である。「おきなが」は「息長」と表記 するのが普通である。よく知られているように、日本古代に、「息長氏」とい う豪族がいて、もともとの本拠は、近江国坂田郡あたりだった。現在の米原周 辺である。実際、現地に「息長川」という川が流れているのだが、この「息長 」の意味を知ることが、私の懸案であった。たまたま、「夕顔」の巻を読んで いて出会ったのだが、その典拠は、『万葉集』の「にほ鳥の 息長川は 絶え ぬとも 君に語らむ 言(こと)尽きめやも[古新未だ詳らかならず]」( 巻 20―4458)によることは、諸書が指摘するところである。「にほ鳥」は、カイ ツブリで、「おき」にかかる枕詞。歌の大意は、「息長川の水が絶えても、あ なたに語りたい言葉は尽きることがあろうか」である。  そこで、にほ鳥、つまりカイツブリは、長く水に潜ることができるので「息 が長い」ということから「息長」という言葉が生れたと考えてよいであろう。 ところが、「夕顔」では、「永久」に続くという意味合いで使われている。前 者ならば、息長氏は潜水漁撈を得意とした集団ととれるし、後者ならば、「不 老不死」のような永遠の生命を営む意味が、氏族名に託されていると、とるこ ともできる。次回にさらに考えてみたい。 (つづく) ■図書情報館からのお知らせ■ ☆チケット申し込み受付中 □図書館劇場3『奈良は美味いものばかり』第六幕「花より団子-花見の食べ 物」を3月28日(土)に開催します。当館2階カウンター、メール、ファッ クス、電話にて参加申込み受付中です。  第1部 落語   桂 文鹿 氏 講演会  喜多 誠一郎 氏(萬御菓子誂處 樫舎主人) 千田  稔   (当館館長)     詳細については、 http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2008.html      をご覧ください。 ☆イベント □国際図書館連盟(IFLA)会長クラウディア・ルクス博士が3月6日(金)午 後5時に来館されます。東京ドイツ文化センター図書館長 クリステル・マー ンケ氏とともに、当館の展示等を視察されます。 □第1回「健康相談会」を3月7日(土)午後1時〜午後3時 3階グループ研修室にて「医療・健康情報コーナー」の本をいかしての済生会 奈良病院、瀬川病院長による健康相談を行います。 □農業大学校より、平成21年度の研修生募集案内(シニアファーマー養成講 座、アタックファーマー養成講座)とサイネリアの即売会を、3月10日(火 )午後2時〜3時30分に2階エントランスホールで行います。    4号鉢、100鉢限定。 一個250円で売切れ次第終了です。 ☆企画展示 (2階メインエントランスホール) □「ドイツ環境保全展」を開催しています。  ドイツだけでなく、どこの国でも誰でもできる環境保全の例をパネル等で わかりやすくご紹介します。8日(日)まで。 共催:奈良日独協会      □「西洋人の日本観V-OAGドイツ東洋文化研究協会の業績」を開催 します。        当館では、平成18年度から国際交流企画展として、「西洋人 の日本観」を開催してきました。今年度は、明治初期からの出版物と歴史を通 してOAGの日独の知的、文化的交流に果たした役割を明らかにするとともに、 ドイツ人の日本観を紹介します。10日(火)から29日(日)まで。         なお、3月22日(日)午後2時から午後4時(開場:午後 1時)に上智大学国際教養学部准教授サーラ・スヴェン氏を講師に迎え、「OA Gの歴史と在日ドイツ人の日本観」をテーマに記念講演会を開催します。先着 200名。無料。       申込方法        往復はがき、FAXまたはメールのほか、来館による申し込み( 2階カウンターにて)もできます。 1.郵便番号、住所 2.お名前(ふりがな) 3.電話番号、FAX番号 「西洋人記念講演会申込み」とをご記入の上、お申し込み下さい。       共催:OAGドイツ東洋文化研究協会       後援:ドイツ連邦共和国総領事館       文化庁「関西元気文化圏」参加登録事業 ☆図書展示 (3階ブリッジ) □企画展「世界のブックデザイン2007-08」を開催しています。 8日(日)まで。  後援:チェコ共和国文化省  □図書展示「蔵書のなかの文房四宝」を開催します。 10日(火)から4月29日(水)まで。  (2階セミナー室前)  □図書展示「西洋人のみた幕末明治のニッポン」を開催しています。 29日(日)まで。 ☆ビジネス支援(セミナー、相談会) □奈良商工会議所と共催で、『経営無料相談会』を開催しています。  今月は14日(土)と28日(土)に3階グループ研修室で行います。事前 申し込み優先、無料です。 問合せ、申込み 奈良商工会議所 0746−26−6222(代表) □やまとネットショップ成幸塾 第6回セミナー 「売れるページのキャッチコピーとページ構成」を3月11日(水)に開催し ます。 当日参加も受付けます。 下記URLにて参加申込み受付中です。 NPO法人チャレンジ企業支援隊 http://www.npo-gms.com/postmail_yamato2/postmail.html お問い合わせは、 TEL0743−73−1676 □やまとネットショップ成幸塾特別個別指導コース『デジカメ体験講座』を開 講しています。 プロの写真家が「売れる写真はこう撮れ」と題して、実習講義します。 第4回 3月1日(日)14:00〜16:00   「フィチャーカットの撮り方」  第5回 3月14日(土)14:00〜16:00   目的にあわせた画像補正 第6回 3月28日(土)14:00〜16:00   CG合成その他 (個別指導。デジタルカメラ、USBメモリ持参可) 下記URLにて参加申込み受付中です。 NPO法人チャレンジ企業支援隊 http://www.npo-gms.com/postmail_yamato3/postmail.html お問い合わせは、 TEL0743−73−1676 ―――――――――――――――――――――――――― ●図書情報館イベントの詳細は、ココ!!● 「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧ください。 ―――――――――――――――――――――――――― ☆3階戦争体験文庫 □企画展「子どもたちが見た戦争」を開催しています。 詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html     をご覧ください。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」、「パソコン ウイークエンド倶楽部」、開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧ください。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧ください。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html     ■□奈良税務署からのお知らせ□■  ☆確定申告会場(1階交流ホール)    ※不動産・株式の譲渡の相談は行っておりません。  ○開催日 平成21年2月10日(火)〜3月6日(金)   《土・日・祝は開催しておりません。》     なお、2月16日(月)、23日(月)、27日(金)、3月2日( 月)    は図書情報館の休館日となっていますが、確定申告会場のみ1階南西入 口から入れます。   ○開設時間 9時30分から16時(12時〜13時は除く)    《9時までは入館できません。》    ※混雑状況によっては、受付を早めに終了する場合があります。    詳細については、奈良税務署 http://www.nta.go.jp/osaka/kakutei/annai/73.htm お問い合わせは、 TEL0742−26−1201 まで 図書情報館−職員だより(70)■ 「一回性」ということ  昨日、開館3周年の記念イベントして館内全域を使ったユニークな芝居が上 演され、お陰様で、成功裡に終わった。「図書館」が文字通り「劇場」となっ たわけである。  演劇に関しては、お恥ずかしい話、小生は全くの門外漢。実際の劇場に足を 運んだ経験は、これまで2回しかない。  学生時代に、同じ下宿の先輩から文学座の「我が輩は猫である」の公演チケ ットが余ったのを譲り受け、京都会館で観たのが、最初。漱石役を演じた俳優 の名前はおろか、粗筋でさえ、今となっては全く覚えていない。ただ、気むず かし屋で神経質な漱石と、それとは対照的に大らかで呑気者の妻との夫婦仲を 物寂しいトーンで表現されていた、とだけ記憶している。兎に角、「観劇とは 、何とも難しい代物だなあ・・・」というのが正直な印象だった。  2回目に観たのは、5年ほど前のこと。東京の紀伊國屋サザンシアターで公 演された「ニュルンベルグ裁判」。先日、NHKの衛星映画劇場で放映された映 画「ニュルンベルグ裁判」をご覧になった読者もおいでだろうが、その映画を 演劇仕立てにしたものである。  第2次世界大戦で敗戦したドイツのニュルンベルクという町で開かれた連合 軍によるナチスドイツの幹部の戦争責任を追及する裁判を扱った公判劇なのだ が、この時ばかりは、さすがに劇に門外漢の小生も、演技の迫力に圧倒され、 感動を禁じ得なかった。  「映画では味わえないものが、演劇には、ある!」そんな気がした。上手く 表現できないが、それは、失敗は許されないという緊張感ではなかろうか。映 画ならNGがきくが、舞台では当然のことながら、それが許されない。「一回性 」ということ!演じる側も一回きりなら、観る方も一回きり。一言たりとも台 詞を聞き逃すまいと、五感を研ぎ澄まし、舞台に見入る。詰まるところ、主客 ともに同じ空間で、同じ緊張感を共有するのが演劇の魅力の一つなのだろう。  世の中、便利になった。好きな音楽もインターネットで簡単にダウンロード して、いつでも好きな時間に鑑賞できるし、観たいテレビ番組があれば、録画 予約していつでも繰り返し再生して観ることができる。  しかしながら、「一回性」という境地に身を置くことにより、観劇のみなら ず、音楽鑑賞にせよ、絵画鑑賞にせよ、はたまた読書にせよ、作品を本当に理 解することが出来るのではあるまいか。 昨日、当館で上演された劇を観ながら、ふと、そんな思いが脳裏をよぎった。                        (よしおか ふみお) 編集後記■   少しずつ、寒さが緩んできました。身も心も少しほぐれる気がします。 心がほぐれるといえば、やはり「笑い」でしょうか。「笑い」は、健康にも良 いそうですね。 ところで「笑い」の文化の代表といえば、落語があります。今、落語が空前の ブームだそうですが、不景気な世の中私たちは落語にひと時の心のほぐれを求 めているのかもしれません。そもそも落語の始まりは、仏教の布教のため、興 味を引くストーリーで説教をしようと工夫されたものだそうです。古典落語の 原型は、桃山時代の「醒酔笑(せいすいしょう)」という面白くサゲ(オチの こと)のついた説教集に原話があるようです。オチのある話は昔から、好まれ ていたのですね。 3月28日の図書館劇場の千秋楽には、落語と館長公開講座「花見の食べ物」 をお楽しみいただきます。是非、ご参加下さい。お待ちしています。  さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県 立図書情報館通信」第89号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第90号は、3月15日(日)に配信する予定です。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧 下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□