≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2008.10.15  No.080 *10月の休館日について  毎週月曜日。31日(金)は月末休館日です。 ■==■目 次■==■ 《トピックス》10月後半のイベント 館長連載「図書情報の文化史」 図書情報館からのお知らせ 図書情報館−職員だより 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《トピックス》10月後半のイベント■ ◇10月18日(土)午後2時〜3時30分  「済生会奈良病院市民公開講座-生活習慣と病気」今井照彦副院長 血圧測定、体脂肪測定、健康相談コーナーもあります。  ◇10月26日(日)午後1時30分〜4時  創業・経営革新セミナー「これからの事業化と事業改革への着眼」   講師:株式会社NMR流通総研 中小企業診断士 石川 聖子さん   ◇10月29日(水)午後2時〜4時  『特許情報講習会』 特許情報活用支援アドバイザーがデータベース「特許電子図書館」 の活用方法を伝授 ☆詳しくは、「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧ください。 館長連載「図書情報の文化史」素描編■ 第80回 『徒然草』(3)                      館長 千田 稔  さて、二番目として、光田氏は、三七段をもってきます。 朝夕、隔てなく馴れたる人の、ともある時、我に心おき、ひきつくろへるさま に見ゆるこそ、「今更、かくやは」 「朝夕、隔てなく馴(な)れたる人」とは、兼好と女が日常生活を共にしてい るということであって、夫婦ではないかもしれないが、いわゆる同棲関係にあ ったことをいうものなのでしょう。「ともある時」とは、「ちょっとした時」 と解してよいであろう。「我に心おき・・・・」の部分は「他人行儀のように 遠慮しているような様子に見えるが、『今更、どうして』」というような現代 語訳をあてておくことにしたい。  この箇所について光田氏は「女の側で、この二人の間がいつまでも続かない かもしれない、という覚悟ができているのではないかと思います」と、説明す る。そして「二人が出会ったときの緊張感というものを、ときどきこの女はそ ういう形で思い出しているのではないかと思うのです」とも述べる。  このくだりの理解は、読み手の人生経験によってさまざまである。兼好の立 場にたてば、女との間に、さざ波のように揺れ動く不安の表現であると、私は 想像するが、いかがなものか。                (つづく) ■図書情報館からのお知らせ■ ☆イベント (1階交流ホール) □図書館劇場3第4幕「奈良は美味いものばかり-茶と茶がゆと茶道-」を11 月22日(土)に開催します。当館2階カウンター、メール、ファックス、電 話にて参加申込み受付中です。  当日は会場にて、茶がゆを販売します。(11:30〜12:30)    講演内容は、以下の通りです。  1 千田 稔  (当館館長)   演題「茶のきた道」 2 朗読:都築 由美氏(アナウンサー)     井上 靖著『本覚坊遺文』より   3 お茶の入れ方ミニ講座     山原 俊昭氏(日本茶インストラクター)   4 冨岡 典子氏(近畿大学農学部講師)     演題「茶がゆは1300年の食遺産」  詳細については、 http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2008.html      をご覧ください。 ★★★動画案内もご覧ください。(下記URL)★★★       rtsp://m0 3.library.pref.nara.jp/event/librarytheater_2008_03.wmv (メディアプレーヤーのバージョン9以降で動作確認できています。) □第3回 「平城遷都1300年 奈良読書の旅」を11月16日(日)に開 催します。講師に芥川賞作家 辻原 登氏、ゲストに奈良大学文学部教授 上 野 誠氏を迎えます。 当館2階カウンター、メール、ファックス、電話にて参加申込み受付中です。  参加費無料、定員300名、先着順です。 □「済生会奈良病院市民公開講座」を10月18日(土)に開催します。入場 無料。参加申込み不要です。 (2階エントランスホール) □「西谷牧人チェロリサイタル」を11月24日(月・祝)に開催します。ラ フマニノフ外3曲を東京交響楽団の主席チェロ、西谷 牧人氏とラフマニノフ 国際ピアノコンクール受賞者 奈良田 朋子氏を迎えてのコンサートです。当 館2階カウンター、メール、ファックス、電話にて参加申込み受付中です。 ☆参加募集 □「劇的☆めくるめく図書館〜 なら ノ れきし デ たわむれ ロ 〜」キャス ト&スタッフを募集中です。開館3周年を記念し、また平城遷都1300年を目前 に控え、古都物語第3弾として芝居で奈良を表現します。図書情報館が一日劇 場になります。奈良県出身、劇団「カムカムミニキーナ」主宰 松村 武氏が 作品監修・総合指導を行います。募集期間は10月31日(金)まで。 詳細については, 古都物語第3弾「劇的☆めくるめく図書館〜 なら ノ れきしデ たわむれ ロ 〜」開催!!ブログ、 http://kotomonogatari.seesaa.net/ をご覧ください。 □読書週間10月27日(月)〜11月9日(日)期間中、県内公共図書館と 共同でスタンプラリーなどのイベントを開催します。   詳細は、ブログにて発表します。 ☆企画展示 (2階メインエントランスホール) □「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)と女性のチャレンジ支援 パネル展」を開催しています。26日(日)まで。 □「学ぼう医療・防ごう病気-これだけは知っておきたい病気の知識-」 パネル展を開催しています。26日(日)まで。 □「NGO 夢のなる樹2000年とインド・インドネシア・チベット-こん にちは ナマステ」展を開催します。28日(火)から9日(日)まで。 ☆図書展示 (3階ブリッジ)   □図書展示「大峯の世界」展を開催しています。30日(木)まで。 (2階セミナー室前)   □図書展示「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和」展を開催し ています。30日(木)まで。 ☆ビジネス支援(セミナー、相談会) □奈良商工会議所と共催で、『経営無料相談会』を開催しています。   来年3月まで、毎月第2、第4土曜日の13:30〜16:00に3階グ ループ研修室で行います。今月は25日(土)です。事前申し込み優先、無料 です。    □創業・経営革新セミナー 「これからの事業化と事業改革への着眼」 状況が変わる・事業手法を変える を10月26日(日)に開催します。 奈良商工会議所にて参加申込み受付中です。参加費無料です。 お問い合わせ、お申し込みは、下記へ http://www.nara-cci.or.jp/top.cgi TEL 0742−26−6222 FAX 0742−22−1180 □奈良知的所有権センター共催で、『特許情報講習会』を開催します。  1回目は10月29日(水)14:00〜16:00 2階セミナールームで行います。 奈良県知的所有権センターにて参加申込み受付中です。 参加費無料です。 お問い合わせ、お申し込みは、奈良県知的所有権センターへ TEL 0742−33−0863    FAX 0742−34−6215 □やまとネットショップ成幸塾 第2回セミナー 「気合いで売るな!仕組みで売れ!バックヤードシステムの活用法」を11月 12日(水)に開催します。 下記URLにて参加申込み受付中です。 NPO法人チャレンジ企業支援隊 http://www.npo-gms.com/postmail_yamato2/postmail.html お問い合わせは、 TEL0743−73−1676 ―――――――――――――――――――――――――― ●図書情報館イベントの詳細は、ココ!!● 「奈良県立図書情報館イベント情報ブログ」 http://eventinformation.blog116.fc2.com/ をご覧ください。 ―――――――――――――――――――――――――― ☆3階戦争体験文庫 □企画展「子どもたちが見た戦争」を開催しています。 詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html    をご覧ください。 ☆図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」、「パソコン ウイークエンド倶楽部」、開催日時等詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html    をご覧ください。   ☆新着図書情報    月に1度更新します。下記ページをご覧ください。    http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ☆館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。   http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html     図書情報館−職員だより(61)■ 図書情報館は明治期に創設された旧館時代から現在まで、100年にわたって収 集されてきたさまざまな資料があります。江戸期から明治期にかけての刊本、 写本、稿本などの資料群は貴重資料として扱っており、通常の書庫とは別に貴 重書庫と呼ばれる専用の書庫に収められています。そうした古い資料のなかに 時々おもしろいものを見つけることがあります。例えば茶室の起絵図(おこし えず)。「起図絵(おこしずえ)」ともよばれていますが、台紙に平面図を描 き、それに建物の壁面の内外を描いた図を貼り付け、それを起こして建てるこ とによって、建物の立体的な組み立てが理解できるように工夫された図面のこ とです。小さな空間に複雑な構造を持つ茶室などの建築がわかりやすく再現さ れており、江戸初期ごろから活用されたということです。 当館が所蔵する起絵図は10点。明確な作成時期はわかりませんが、およそ江 戸期のものと思われます。そのひとつ「不白好 蓮華庵」と書かれた起絵図が あります。厚い和紙の台紙を開き、小さく畳まれた和紙をひとつひとつ起こし ていくと複雑に仕切られた三畳の茶室が立ち現れます。江戸期の茶人で江戸千 家流の流祖として知られる川上不白(かわかみ ふはく)の茶室である蓮華庵 を写したものです。“道庵囲い”とよばれる造りや、床の横の利休像を安置す る空間、床柱の大きな古柱など、茶室の特徴を一目でとらえることができます 。 このほか「又隠建絵図並木口絵図」「一畳半中板入建絵図」「宗全好 三畳鋪 」「理休一畳半建絵図」など、いずれも茶室の意匠や仕様、寸法が細部わたっ て丹念に書き込まれ、茶室という小さな空間に込めた茶人の思い入れが伝わっ てくるものです。 *起絵図の目録データのタイトルは「茶室構造十種」となっています。 (いのうえ はるみ) 編集後記■ さわやかな天気が続いています。スポーツなど身体を動かすのも気持ちよい季 節です。晴天のもと軽く散歩するのも楽しく、健康のためにもよいものですね 。 5日(日)まで開催していた脳卒中患者の会の「生甲斐作りの作品展」では、 主宰藤岡泰三をさんはじめとして、障害を抱えている方や、そのお世話をされ ている介護の家族の方のお話を聞く機会がありました。あらためて健康の有難 さ、病気予防に対する知識の必要性を感じました。 さて当館では、10月15日(水)から26日(日)の期間、2階エントラン スホールで済生会奈良病院と共催で病気予防や医療知識を深めていただくため の展示をします。10月18日(土)には、今井照彦副院長が「済生会奈良病 院市民公開講座」で生活習慣と病気に関する講演をされます。当日は、血圧・ 体脂肪測定、健康・栄養・薬についての健康相談コーナーも設けます。 お立ち寄りになって、医療知識を深め、健康について考えてみませんか? さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第80号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第81号は、11月1日(土)に配信する予定です。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧 下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1324.htm ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp 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