≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 2008.4.15  No.068 *4月の休館日について  毎週月曜日。30日(水)は月末休館日です。 ■==■目 次■==■ 巻頭言 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■巻頭言■ 予兆と迎え入れること 副館長 尾登政司 この4月1日付けで図書情報館副館長となりました尾登政司です。どうぞ、よ ろしくお願いします。   いきなり、メルマガの巻頭言を仰せつかり、恐縮と逡巡の狭間にあります が、今回は、手前勝手ながら、私の人事異動からお話させていただいたいと思 います。今年3月まで、私にとって、近年にない読書ペースでありました。小 説が中心ではありますが、3月末までにほぼ2日に1冊のペースで読書を重ね ていました。その途中、氣付いたことは、そう言えば、前の異動の時もやたら と読書量が増えていたなあ、だから、今年は人事異動が期待できるかも。次の 異動に備えて、しっかり読書しておけよ、という啓示であるかも知れないと、 いつもながら都合良く思っていたのでした。しかも今回はかなりハイペース、 一体どこへ異動になるのだろうと、思っていましたが、本館への異動。この文 脈からは当然すぎる異動だったのでしょうか。こういうこともあるのだなあ、 と感心してしまいました。   ただ、想定外の部署への異動であったことは確かでありまして、だからと いって困った訳でもなんでもなくて、これが良かったんだと思っています。知 識として、また経験からしても、「やりたい仕事より与えられた仕事」がよい 。向こうからやってきたことを受け入れ、全力投球する。これがやっぱり大事 なのではないかと、本館での日々を迎え入れているところです。  最後となりましたが、メルマガをご愛読いただいている皆様に本館がますま す迎え入れていただけるよう、職員一丸となって取り組んでまいりますので、 今後ともよろしくお願いいたします。 (おのぼり まさし) ■図書情報館トピックス■ #企画展示(2階メインエントランスホール)   □本日より「地球儀の世界」展を開催しています。29日(火)まで。会 期中、地球儀製作イベントもあります。ただ今、参加申込み受付中です。     詳しくは、      http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_k.html#CHIK YUGI     をご覧ください。 #図書展示(3階ブリッジ)   □「薄木家文書の世界〜図書情報館所蔵文書の紹介〜」を開催しています 。29日(火)まで。     詳しくは、      http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_b.html#USUK IKE     をご覧ください。 #児童文学者の石井桃子さんが去る2日に亡くなられました。「追悼 石井桃 子さん」図書展示を行い、その業績をしのびます。20日(日)まで。2階セ ミナールーム前で開催。http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition _b.html#ISHII #奈良を代表する歌人、前登志夫さんが7日亡くなられました。「追悼 前登 志夫さん」図書展示を行い、その業績をしのびます。29日(火)まで。3階 ふるさとコーナー前で開催。http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibi tion_b.html#MAE #戦争体験文庫 企画展『戦争と手紙』3「戦地への手紙」を開催しています 。 詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html  をご覧ください。 #図書館劇場3第1幕「稲の来た道と卑弥呼の食卓」の参加申込み受付中です 。  詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater.html  をご覧ください。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」、「パソコンウ イークエンド倶楽部」、開催日時等詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/supporter/index.html  をご覧ください。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/biz/index.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html セミナールーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予 約システムからインターネットにより予約することもできます。インターネッ トで予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システム の利用案内をご覧下さい。https://e-kotonara.jp/ ■これも図書情報館(50)■ 今まで三階ブリッジでは、図書展示が行なわれてきましたが、今回はじめて古 文書の展示をしてみました。古文書は貴重な文化財なので、図書のように並べ ることはできません。ガラスケースに入れてガラス越しにみていただくことに なります。また、ケースに入らない絵図類はパネルにして展示しています。 最初の古文書展示は薄家文書にしました。題して「薄木家文書の世界」。25点 の薄家文書をケースに入れ、パネルで絵図を紹介しています。薄家文書は宇陀 郡稲戸村の薄木祐蔵(1844〜1919)一代の文書が中心です。明治14年(1881)に 式上・式下・宇陀・十市郡役所に奉職、郡役所の職務上の手控えや郡役所文書 を中心に、備忘録や日記風のメモが多くあります。 明治期に奈良公園の改良や文化財調査、あるいは宇陀郡域の道路改修などに活 躍した薄木祐蔵が収集した史料や手稿などは、地域の歴史を掘り起こす貴重な 史料です。また、祐蔵が書いた「松山町史」の手稿があり、郷土への愛着や歴 史への関心も強かったことがわかります。祐蔵が収集した「琉球人来朝行列之 図」「和宮様御東降之図」「御上洛御行烈図」などのほか、自ら筆写した絵図 もあります。 薄木家文書目録も置いていますので自由にお持ち帰りください。 (おおみや もりとも) ■図書情報館−職員独り言(50)■ 四月から、図書情報館に勤務することになりました。私事で恐縮ですが、幼い 頃から本が大好きだったので、たくさんの本に囲まれて働くという環境に、と てもワクワクしています。 ところで、この図書情報館には約50万冊もの蔵書がありますが、これを一日 一冊のペースで読破するとしても、実に1370年もかかることになります。 人が一生の間に読める本の数は、仮に百歳まで生きることができたとして、オ ギャーと生まれたその日から死の直前まで毎日一冊の本が読めたとしても、3 6,525冊にすぎません。どんなに本好きな人でも、現実的には3,000 冊ぐらいがせいぜいではないかと思います。 日々増えていく膨大な数の書籍、さらにそれを上回る膨大な電網上の知識や情 報の中から、自分が求めているものを的確に選択し有効に活用していくために は、余程敏感な感性や眼力が必要なのだと思います。 図書情報館が、ご利用してくださる皆様にとって、よりよく生きていくために 必要な知識や情報を早く正確に提供できる「情報中心」であり続けられるよう 、力を尽くしてまいりたいと思います。 (まつむら けんいち) ■連載「図書情報の文化史」素描編■  第68回 『文華秀麗集』(1)                      館長 千田 稔  桓武天皇が平安遷都をしたが、政治は必ずしも安定していなかった。疾風怒 濤のごとき飛鳥時代から奈良時代前半にかけてのエネルギーはもはやなかった 。桓武の後を継いだ平城(へいぜい)天皇は、弟の嵯峨天皇に譲位したにもか かわらず、上皇として平城宮に隠棲し、なおかつ、上皇がふたたび天皇位に復 する動きさえおこった。  とにかく嵯峨天皇は、異常な政局の鎮静化を計り、平安文化の幕をあけた。 文芸に関心をもった嵯峨天皇は、これまでにないタイプの天皇であった。権力 の座にあるものが、文芸に時間を割くことができたというのは、政治と社会に 大きな動乱がなかった証でもあるが、それは同時にひ弱な時代のイメージが浮 かぶ。 嵯峨天皇は、能筆家で、空海と橘逸勢(はやなり)と並んで三筆と称されたこ とはよく知られている。書もそうであろうが、この頃漢風文化へのあこがれが 強まった。勅撰の漢詩集『凌雲集』(りょううんしゅう)や『文華秀麗集』( ぶんかしゅうれいしゅう)が編纂された。(つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! 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