≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H20.3.15  No.066 *3月の休館日について  毎週月曜日。28日(金)は月末休館日です。 ■==■目 次■==■ ◆ パソコンの利用手続きの変更について 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■パソコンの利用手続きの変更について■ 当館は、多様なメディアを融合的に活用して調査研究を進め、情報の創造、発 信に役立てていただけるよう、幅広い情報支援サービスをめざしております。 このため、図書、雑誌、電子資料などに加えて、館内でオンラインデータベー スやインターネット上の情報も利用できる環境を整え、フィルタリングなどの 安全対策を講じつつ、利用サポートに努めてまいりました。 しかしながら、社会的にも中学生以下の子どもがインターネット上の犯罪に巻 き込まれるなど、看過できない困難な問題がおこってきております。当館にお きましてもこうした状況を踏まえ、平成20年4月1日から、中学生以下の方にネ ットワークサービスをご利用いただく場合、安全面から保護者のご同意のうえ で利用していただくこととするなど、利用手続きを以下のとおり変更します。 ご理解、ご協力をお願いします。 1.館内のパソコン、持ち込みパソコンの利用には、利用者カードの登録が必 要になります。(利用者カードの登録には、氏名、生年月日、現住所の確認の できる公的証明書が必要です。) 2.中学生以下のパソコン利用、ネットワークサービスの登録には、保護者の 同意書が必要になります。 詳細は、館内掲示ほか、http://www.library.pref.nara.jp/guide/pc.htmlを ご覧ください。   (かわばた たくや ) ■図書情報館トピックス■ #企画展示(2階メインエントランスホール)   □「西洋人の日本観2 シーボルトの図書コレクションより」を開催して います。 明日16日(日)に記念講演会、19日(水)にドイツ マンドリン・ギター コンサートを開催します。講演会申込み受付中。      詳しくは、       http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_k.html#WE STERNER_02      をご覧ください。 #図書展示(3階ブリッジ)   □図書展示「もっと知りたい食の安全」を開催中です。パネル協力 県食 品・生活相談センター、30日(日)まで。    詳しくは、 http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_b.html#FOOD_2008    をご覧ください。 #戦争体験文庫 企画展『戦争と手紙』2「戦地からの手紙」を開催していま す。27日(木)まで。 詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html  をご覧ください。 #図書館劇場2第6幕「谷崎潤一郎と吉野」の参加申込み受付中。  詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater.html  をご覧ください。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」、「パソコンウ イークエンド倶楽部」、開催日時等詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/supporter/wedclub.html  をご覧ください。 #NHK奈良放送局では当館との共催で、奈良放送局が制作した「ドラマ 万 葉ラブストーリー」の上映会と意見交換会を開催します。 詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#NHK をご覧ください。 #奈良商工会議所と共催で、『経営無料相談会』を開催しています。  来年3月まで、毎月第1、第4土曜日の13:30〜16:00に3階グル ープ研修室で行います。今月2回目は22日です。事前申し込み優先。  詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#BUSINESSPLAN  をご覧ください。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/biz/index.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html セミナールーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予 約システムからインターネットにより予約することもできます。インターネッ トで予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システム の利用案内をご覧下さい。https://e-kotonara.jp/ ■これも図書情報館(48)■ 奈良は東大寺のお水取りが済むと春が来るといわれています。この季節になる とレファレンスカウンターにも、「お水取りのときに造られる“のりこぼし” について書かれているものがありますか」「お水取りの声明について」「達陀 松明の作り方、作成過程が分かる資料は」といった、お水取りに関する質問が 寄せられます。 お水取りは一般には二月堂の舞台に次々と上がるお松明で知られていますが、 2月20日から様々な行法が1カ月近く続く大法会です。例年2月23日には 花ごしらえといって、二月堂の内陣の仏前に供えられる造花の椿が作られます が、この椿は良弁僧正像をお祀りしている開山堂の庭に咲く良弁椿を模したも ので、僧の糊細工の糊が紙にこぼれたように、赤い花びらに白い斑のある花な ので“糊こぼし”の名がつけられています。黄色の花芯に紅と白の仙花紙で作 られる椿は目にも鮮やかで、お水取りの松明とともに春のまえぶれを印象づけ るものです。 この紅白の椿の造形について、椿の研究家である渡邊武氏は、椿の花を暗い灯 火の内陣で最も効果的に見せるための創作と考えていたところ、松山の旧家に ある狩野永徳筆の椿屏風に「一枚がわり」というお水取りの椿そのままの椿が 描かれているのを発見して、お水取りの花作りが天平時代から続いていたとす れば奈良時代にこうした品種があったのか、あるいは桃山時代から江戸時代の 初期に優れた園芸家が、椿の造形に引かれ作出したものとも考えられる、と興 味深い一文を書かれています。 またこの季節になると奈良の和菓子屋では、この椿を模した和菓子が売り出さ れますが、「修二会椿」「参籠椿」「御堂椿」「良弁椿」「二月堂椿」「糊こ ぼし」などそれぞれお水取りにちなむ銘があり、これもこの季節の楽しみのひ とつです。 当館の展示でもお水取りの椿や和菓子を図書資料とともに展示できればおもし ろいのではないかと、イメージを描いているところです。 参考: 渡邊武著「お水取りと椿」 (『茶道雑誌』61巻3号 1997年3月)                           (いのうえ はるみ ) ■図書情報館−職員独り言(48)■ 台湾の図書館をちらっと見てきました。大安森林公園に面して11階建ての空に 聳える建物でした。36の分館を持つ図書館の総館としての活発な活動が感じら れました。玄関にブックポストの返却口が二つあり、一方は総館、一方は分館 。どこで借りてもどこでも返せる対応がされていると見えました。 B1が児童室。児童室は中央のカウンターの右翼に4−6歳のためのエリア、左翼 に7−12歳の子どものためのエリアを配置されていました。それはそれはよく 本が読まれていて、絵本といわず、百科事典といわずかつての日本の図書館の ように本が分厚く膨らんで並んでいました。何人もの小さい子どもたちがお父 さんたちに、本を読んでもらっていました。 靴を脱いで上がるところに小さい靴が上を向いたり横を向いたり・・・。かな り広いスペースがいろんな年齢の子どもたちで賑わっていました。カウンター のすぐ後ろに端末が数台並び、ゲームをしている子どもや検索をしている子ど もや、親子の姿もありました。 B2が「小小世界児童外文図書館」と案内があり、外国の子どもの本のフロアに なっていて回り階段を下りていくと、白木製の簡素でセンスのよい林のような 雰囲気のエリアでCALDECOTTmedalの絵本が掲示されていました。 http://www.tpml.edu.tw/TaipeiPublicLibrary/ ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第66回 『三教指帰』(16)                            館長 千田 稔 さらに次の文。「(仏のすむ国土では)生滅変化を超えて常住であり、?虚( えいきょ)増減を超えて不滅である」。「?虚」とは月の満ち欠けが元の意味 で、栄えることと衰えること。このくだりは、『華厳経』では、「真如は妄を 離れて恒に寂静なり。生無く滅無くして普く周遍す。諸仏の境界も亦た然り。 体性平等にして増減せず」とある。「真如」とは、あるがままにあることをい う。  そして、仮名乞児の教えを聞いた亀毛先生らは、儒教、道教を批判していう 。「かの周公、孔子の儒教や老子の道教などは、なんと一面的で浅薄なもので あることか。今からのちは、わが身の皮膚を剥ぎとって紙とし、骨を折りとっ て筆を作り、血を刺しとって絵具にかえ・・・」と。『華厳経』巻四十には「 毘盧舎那(びるしゃな)如来・・・皮を剥いで紙と為し、骨を折って筆となし 、血を刺して墨と為し、経典を書写して積むこと須弥の如し。法を重んずるが 為めの故に身命を惜しまず」という。  空海が、延暦7年(788)頃、すでに都が長岡京に遷った直後の平城京の 故地に来た。故地といえども、まだ都の余熱はあった。そして、およそ10年 後に『三教指帰』を書き上げた。東大寺で『華厳経』を修得したのであろう。 (つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! 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