≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H20.2.15  No.064 *2月の休館日について  毎週月曜日。29日(金)は月末休館日です。 ■==■目 次■==■ 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■図書情報館トピックス■ #企画展示(2階メインエントランスホール)   □ぼくの夢 高岡哲也 「書」作品展を開催しています。24日(日)ま で。    詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_TAKAOKA.html    をご覧ください。   □「「組漢字」タイポグラフィ 奈良を発信!」展を開催します。26日 (火)から。   □3月11日(火)より「西洋人の日本観2 シーボルトの図書コレクシ ョンより」を開催しますが、会期中、3月16日(日)に下記のとおり、記念 講演会を開催します。講演会申込み受付中。    日時:3月16日(日) 14:00?16:00 演題:「シーボルトの蔵書にみる江戸期の日本」         シーボルトは近世日本の社会・歴史・自然などあらゆる分野 にわたる総合的研究を一人の学者として行った最後の代表的ヨーロッパ人であ る。本講演では彼の蔵書にみられるヨーロッパの日本像の変遷及びシーボルト の日本観の特徴を追究する。    講師:ヴォルフガング・ミヒェル(九州大学大学院教授)    申込み:往復はがき、FAXまたはメールのほか、来館による申込みもで きます。(2階カウンターにて受け付けます。)@郵便番号 住所 A氏名 B連 絡先電話番号(FAXでのお申込みの場合は、FAX番号もお書きください。)を記 入し、「西洋人の日本観 講演会申込み」と明記してください。また、往復は がきで申込みの場合は、返信にも送付先の郵便番号、住所、氏名を必ず記入し てください。1通に付き、2名までのお申し込みとします。 申込み専用アドレス koen@library.pref.nara.jp #図書展示(3階ブリッジ)   □「日本とドイツの美しい本2006−第41回造本装禎コンクールとド イツの最も美しい本2006」展を開催しています。3月9日(日)まで。    詳しくは、    http://http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_k_2007.h tml#GERMANY    をご覧ください。 #戦争体験文庫 企画展『戦争と手紙』2「戦地からの手紙」を開催していま す。3月27日(木)まで。 詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html  をご覧ください。 #図書館劇場2第6幕「谷崎潤一郎と吉野」の参加申込み受付中。  詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater.html  をご覧ください。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」、今月は20日 です。「パソコンウイークエンド倶楽部」、今月2回目は24日(日)です。 詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/supporter/wedclub.html  をご覧ください。 #奈良商工会議所と共催で、『経営無料相談会』を開催しています。  来年3月まで、毎月第1、第4土曜日の13:30〜16:00に3階グル ープ研修室で行います。今月2回目は23日です。事前申し込み優先。  詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#BUSINESSPLAN  をご覧ください。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/biz/index.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html セミナールーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予 約システムからインターネットにより予約することもできます。インターネッ トで予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システム の利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/portal/jsp/index.jsp ■これも図書情報館(46)■ 図書情報館ではたくさんのイベントが開催されています。2月2日には奈良県警 察本部との共催で「サイバーセキュリティカレッジ in NARA」が開催されまし た。インターネット上のセキュリティ問題についての説明や事例紹介などが行 われたのですが、そのときに使用された説明用のパネルのできがよかったので 、一部をしばらくの間エントランスホールのセミナールーム寄りに展示してお くことになりました。 参加できなかった方、セキュリティに関心のある方、これからインターネット を利用しようと思っている方は来館の折には一度ご覧ください。 なお、このパネルの印刷は当館のオーサリングルームでおこないました。こち らもよろしくお願いします。 (やたがい ともゆき) ■図書情報館−職員独り言(46)■ 当館が所蔵する資料に「奈良県行政文書」(公文書)があります。これは、奈 良県の役所で執務上作成・蓄積された文書で、現在、明治期以降のもの約1万 点を所蔵しています。こんな文書にいったい何の価値があるんだろうと思われ る方も多いと思います。そもそもが県庁で廃棄処分になったものを当館で収集 ・保存しているものです。でも、見ようによっては「ゴミもお宝」。これら文 書の中に明治以来の奈良県の歩みが刻みこまれています。他府県では行政文書 を文化財指定しているところもあり、なかでも京都府と山口県の行政文書は国 指定の重要文化財となっています。 さて、前置きが長くなりましたが、今私は、行政文書を閲覧する方の検索の手 引きとなるよう、奈良県庁の組織変遷を調べています。行政では様々なことを 扱いますが、各年代でそれぞれの業務をどの部署が担当していたかがわかるよ うに一覧表を作っているわけです。その調査中、次のような文書を見つけまし た。昭和16年2月13日「奈良県庁青年奉公団結成」に関する文書です。昭和16年 といえば、太平洋戦争開戦の年。その綱領には、 「我等ハ尽忠ノ大義ニ則リ挺身以テ職分奉公ノ誠ヲ効サムコトヲ期ス」 と当時特有のいかめしい文体で奉公団の理念が記されています。続いて、「課 内ノ整頓」「反古利用」「葉隠輪講」など各課の取組み事項が列記されます。 ふむふむと目を通していた私ですが、某課の取組み事項をみて目が点になりま した。 「執務時間中ハ、ストーブニ寄ラザルコト」 ・・・ん? ・・・えっ?? これって役所の文書に書くことか?!しかもこのご時勢に!と思わずふきだし てしまいました。 でも、よく考えてみたら、冷え性の私は雪が散らつく特別寒い日には、館内で もコートをはおり膝掛けをしながら作業をしています。なんだか他人事とは思 えなくなってきました。やっぱり今も昔も奈良の冬は寒いんです・・・。 2月中旬。暦の上では春とはいえ、まだまだ寒い日が続きます。皆様どうぞ暖 かくしてお過ごしください。 最後に、今回はご紹介しませんでしたが、文化財の調査報告、鉄道敷設申請な ど奈良県行政文書には興味深い史料がたくさんあります。奈良県の歴史に興味 がある方、ぜひ一度ご覧になってください。そこに何かがみつかれば、文書の 「お宝」度はさらにUPです! (とつか じゅんこ) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第64回 『三教指帰』(14)                            館長 千田 稔 道教の神髄に関わる部分について空海は、次のように記述している。 「心に任せてのびのびと寝そべり、気のむくままに昇りつ降りつする。淡泊で 無欲、ひっそりとして声なき”道”の根源的な真理と一体となり、天地ととも に悠久の寿命を保ち、日月とともにその生愉楽も永遠である。」この中で「淡 泊で無欲・・・」の一節の典拠は下記のようなものを福永光司氏はあげている 。やはり『抱朴子』の極言篇に「淡泊の志」という用語があり、また『抱朴子 』明本篇に「道家の宝とする所のものは無欲なり」と記す。あるいは『老子』 第一章に「常に欲無くして其の妙を観る」ともある。  「天地とともに・・・」の部分は『楚辞』(漢の劉向が楚という南方の国の 屈原という詩人とその末流の詩を集めたもの)の「渉江」に「天地と与(とも )にして寿を同じくし、日月と与にして光を同じくす」という表現に似る。  日本の弥生時代から古墳時代にかけての習俗に『楚辞』に記されていること がヒントとなることがある。日本の考古学研究では、もっと『楚辞』に注目す べきではないかと、私は思う。老子の思想に関して、最近、加島祥造氏の『求 めない』(小学館、2007)がよく読まれているという。(つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! http://www.pref.nara.jp/c_etc/mailmag.html ★「大仏さんのつぶより情報」 (広報広聴課) ★「まほろば*地域づくり情報」(交流政策課) ★「ボランティア情報誌Vio」(県民生活課) ★「健康21ファンクラブ通信」(健康増進課) ★「情報発見メルマガ編」   (中小企業支援センター) ★「E−夢 はっしん!」  (教育委員会) ★「代官山で愛ましょう!」  (奈良県代官山iスタジオ) ★「ならの農業と園芸」    (県農業総合センター) ★「子育てメールなら」    (県子育て家庭サポートセンター) ★「メルマガ・スマイル」   (県母子・スマイルセンター) ★「ワーク・ならネット」   (雇用労政課) ■編集後記■ 何年ぶりかの大雪。奈良市内も10センチの積雪。しかし、冬の雪ではなく、 春の雪だったようでべた雪でした。あちらこちらに雪ダルマがつくられていま したが、ダルマのかわりに犬というのもありました。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第64号をご覧いただき、ありがとうございました。次回第 65号は、3月1日(土)に配信する予定です。皆様、ご愛読、よろしくお願 いいたします。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎トラブル等の対処については、「読者 まぐまぐ! ヘルプ」のページをご覧 下 さい。 http://help.mag2.com/read/ 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□