≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H19.6.15  No.048 *6月の休館日について  毎週月曜日。29日(金)は月末休館日です。30日(土)は開館していま す。 ■==■目 次■==■ 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■図書情報館トピックス■ #企画展示(2階メインエントランスホール) □河P監督の作品「殯(もがり)の森」が第60回カンヌ国際映画祭審査員特 別大賞グランプリを受賞したことを記念して、「河Pワールド展U」を開催し ています。映画の予告編(1分42秒)を大型液晶ビジョンで上映しています。 24日(日)まで。    詳しくは、     http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_k.html#PREKAW ASEWORLD    をご覧ください。 #図書展示(3階ブリッジ)   □「時」をテーマにした図書展示を開催しています。    詳しくは、      http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_b.html#TOKI    をご覧ください。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」  ITサポーターズが運営する利用者交流の場です。次回は、20日(水)で す。 詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/wedclub.html  をご覧ください。 #戦争体験文庫資料展示「軍隊と地域3 村と軍隊2−勤労・増産・金属回収 −」開催中。6月28日(木)まで。3階戦争体験文庫で。  詳しくは、 http://www.library.pref.nara.jp/sentai/kikaku.html をご覧ください。 #奈良商工会議所と共催で、『経営無料相談会』を開催しています。  来年3月まで、毎月第1、第3土曜日の13:30〜16:00に3階グル ープ研修室で行います。  詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#BUSINESSPLAN  をご覧ください。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/reference/biz/b-side.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html セミナールーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予 約システムからインターネットにより予約することもできます。インターネッ トで予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システム の利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/portal/jsp/index.jsp ■これも図書情報館(30)■ 去る2月と5月に利用者満足度調査(アンケート)を行いました。ご協力下さ った方もいらっしゃると思います。ありがとうございました。利用者の視点に 立って事業や業務を見直すという趣旨で実施しているものですが、満足度や重 要度のほかにも利用者の属性や利用実態も把握するようにしています。その結 果によると、当館の利用者は奈良市民が圧倒的に多く来館手段は自動車、自転 車、徒歩の順。年齢層は30歳代が一番多いが各年代ほぼまんべんなく分布。 平均滞在時間は約3時間、男女の比率は6:4で若干男性の方が多い、という ことがわかりました。また、半数以上の方が週1回以上利用しておられ、リピ ーターが多いことも実証されました。職業は会社員・公務員の方が一番多く、 「成熟したおとなの図書館」という館の性格の一端が結果にも反映されていま す。満足度では8割以上の方が満足、やや満足と回答してくださっていますが 、まだまだ100点満点ではありません。清掃や空調、職員の接遇といった基 本的なことがらをはじめ、資料、蔵書の充実やレファレンスの向上などサービ スの改善に向けた貴重なご意見もたくさんいただきました。できることには限 りがありますが、変化を恐れず、これからも日々進化し続ける図書情報館であ りたいと思っています。 (ふなうち ひろゆき) ■図書情報館−職員独り言(30)■ 河P監督が、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞されたニュースは、暗いニ ュースが多いなか、ひときわ輝いていたように思います。監督さん自身の受賞 のことばも印象的でしたが、ある人が、しみじみと、「河P監督は、奈良の文 化そのものだ。」と話されていたことが、強く印象に残っています。 ここで文化を論じるつもりはありませんが、改めて奈良の文化ということを考 えました。実は奈良にはたいへん多くの文化遺産がそこここにあります。しか し、それはあくまでも遺産であって、誤解を恐れずにいえば、文化そのもので はありません。文化とは、文字通り耕し、かたちづくられ、外に向けて発信さ れ、人々を触発する、ものだとすれば、奈良にこだわって、より普遍的な問い を表現し、問いかけた河瀬さんの作品は、奈良という彩りが添えられた文化そ のものといえるのではないかと思ったのです。 話は飛びますが、ヨーロッパでは、オペラの新演出があると、それがモーツァ ルトのものであれ、ワーグナーのものであれ、極めて現代的な彩りが観る人々 を触発したり、挑発したりします。音楽そのものは(解釈があるにしても)違 いないのですが、それが総合されると、そこに新たな何ものかが生まれるわけ です。オペラがヨーロッパの文化だといわれる所以です。 そんな風に考えていて、ふと図書情報館のことが思い浮かびました。奈良の情 報発信拠点として、過去の情報と今の情報と人々の想いが交流し、何ものかが 生み出され、発信され、触発される。そんな、文化が生まれる場所、図書情報 館のあるべき姿を想像しました。 そういえば、河瀬さんの『殯の森』の創作ノートの大半は、当館で執筆されま したし、「殯(もがり)」ということばを見い出した場所でもありました。 (いぬい そういちろう) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第48回 『日本霊異記』(2)                            館長 千田 稔 『日本霊異記』の説話の中に、はっと思うような事実が語られていることがあ る。私が、最初に『日本霊異記』を繙いた箇所は、上巻第一の「雷(いかづち )を捉(とら)ふる縁」である。まさに、冒頭の部分にあたる。 飛鳥の「雷の岡」の説明のあとに、分注として「古京の小治田(をはりた)の 宮の北に在り」と書かれている。飛鳥のあたりで「小治田の宮」といえば、推 古女帝の「小墾田宮」を指しているとみてよい。『日本霊異記』の著者は、雷 岡は、小墾田宮の北にあると記している。雷岡は、今日でも明らかであるので 、小墾田宮は、その南にあると理解できる。かつて、小墾田宮の所在地は、明 日香村豊浦で発掘された苑池遺構から「小墾田宮推定地」とよばれる遺跡があ った。ところが、『日本霊異記』の小治田宮を示す記事にはあわない。しばら くの間、『日本霊異記』の分注に疑問がなげかけられていたが、1987年に 雷岡東方遺跡で、推古朝から奈良時代そして平安時代にも存在していたと思わ れる遺構が発見された。遺構の井戸から平安時代のものであるが「小治田宮」 と墨書した多数の土器が出土した。このあたりが推古朝以来の小墾田宮である 可能性が高まった。その位置は具体的には雷岡の東南方にあたり、『日本霊異 記』の記述で説明できるのである。       (つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! http://www.pref.nara.jp/c_etc/mailmag.html ★「大仏さんのつぶより情報」 (広報広聴課) ★「まほろば*地域づくり情報」(交流政策課) ★「ボランティア情報誌Vio」(県民生活課) ★「健康21ファンクラブ通信」(健康増進課) ★「情報発見メルマガ編」   (中小企業支援センター) ★「E−夢 はっしん!」  (教育委員会) ★「代官山で愛ましょう!」  (奈良県代官山iスタジオ) ★「ならの農業と園芸」    (県農業総合センター) ★「子育てメールなら」    (県子育て家庭サポートセンター) ★「メルマガ・スマイル」   (県母子・スマイルセンター) ★「ワーク・ならネット」   (雇用労政課) ■編集後記■ なんだかんだ言っている間に夏です。今年は梅雨が短く、猛暑になるといわれ ています。肌を焼くようなじりじりした感触を思い浮かべるだけでぐったりし てしまいます。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第48号をご覧いただき、ありがとうございました。次回第 49号は、7月1日(日)に配信する予定です。皆様、ご愛読、よろしくお願 いいたします。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の  対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/help/r107.html 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□