≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H19.2.15  No.040 *2月の休館日  毎週月曜日です。また、28日(水)は月末休館日です。 ■==■目 次■==■ 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■図書情報館トピックス■ #イベント  □図書館劇場「名残の平城京」第6幕 千秋楽 3月24日(土)開催。   今年度最終回。第1部は、正倉院復元楽器演奏集団「天平楽府」の野外コ ンサート。特別ゲストは、宇陀郡御杖村を拠点に活躍されている、和太鼓奏者 の神奈川 馬匠さんです。第2部は、講演と朗読。申し込み受付中です。   詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater.html   をご覧ください。  □「働くこと」を考える2日間、開催! トークセッションは、申し込み受付中です。詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#TALK_2007_01 をご覧ください。  □「平城遷都1300年 奈良・読書の旅」    読売新聞大阪本社との共催で、奈良にまつわる作品を著者と語る「平城 遷都1300年 奈良・読書の旅」第1回、申し込み受付中です。   ※締め切り 2月20日(必着)   詳しくは、    http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#NARA_READING_01   をご覧ください。  □『創業・経営革新無料相談会』を下記のとおり開催しています。   この相談会は、これから起業をしようと考えておられる方や、事業者の方 で経営の向上に取り組むビジネスプラン(経営革新計画)を作成される方を対 象に、専門家(奈良商工会議所シニアアドバイザー)がアドバイスを行います 。   日 時 毎月第1・第4土曜日(平成18年12月〜平成19年3月)           2月24日、3月3日24日 13:30−16:00 会 場 3階グループ研修室 詳しくは、 http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#BUSINESSPLAN    をご覧ください。 #企画展示(会場は、2階メインエントランスホール)   □「所得税から住民税への税源移譲に係る特別展」を開催しています。3 月15日(木)まで。ただし、期間中、他の企画展示等で会場を変更する期間 があります。詳しくは、      http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_k.html#TAX     をご覧ください。     セミナールーム前で、図書展示「図書情報館で税を考える」も開催中 です。あわせてご覧ください。      http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_b.html#TAX   □「河瀬ワールド展−奈良が生んだ稀代の映画監督河瀬直美の魅力に迫る 」を開催しています。24日(土)まで。 詳しくは、      http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_k.html#KAWA SEWORLD     をご覧ください。   □「日本とドイツの美しい本2005 「第40回記念造本装幀コンクール 」と「ドイツの最も美しい本2005」を開催しています。3月4日(日)まで。     詳しくは、      http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_k.html#GERM ANY     をご覧ください。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」  ITサポーターズが運営する利用者交流の場です。毎月第1・第3水曜日の 13:30〜16:30、2階セミナールームで開催しています。事前申込み は不要です。今月2回目は、21日(水)に開催。 詳細は、   http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/wedclub.html  をご覧ください。 #戦争体験文庫資料展示「軍隊と地域A 村と軍隊−村役場/在郷軍人会−」  本日より3月29日(木)まで。3階戦争体験文庫で。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/reference/biz/b-side.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html セミナルーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予約 システムからインターネットにより予約することもできます。インターネット で予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システムの 利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/portal/jsp/index.jsp ■これも図書情報館(22)■    当館は古文書の保存・利用にも力を入れています。貴重書庫には、寄託された 古文書もあります。その中でも「庁中漫録」は近世の大和の研究史料として大 変貴重なものです。 「庁中漫録」は、奈良奉行所の与力玉井定時およびその子孫の著述や写本など 全78巻あります。このうちの大部分が、定時の著述・筆写になります。定時は 、通称与左衛門、以長斎と号し、奈良奉行所与力井関六大夫の長男として正保 3年(1646)生まれ、宝永4年(1707)に隠居、享保5年(1720)75歳で没しま した。定時は、執務記録のほか、与力在任中あるいは隠居後に、大和国内の在 町在郷の神官・僧侶・町年寄・庄屋や他藩士から記録・由緒書などを借覧して 筆写しました。このうち、「大和名勝志」全16巻、「大和国著聞記」全3巻、 「里程大和州著聞記」全1巻は、大和・南都に関する地誌です。なかでも、「 大和名勝志」は、単なる名所案内記ではありません。随所に寺社等で臨写した 縁起・由緒書だけでなく、朱印状や大和武士の系譜、城主などについても詳し く記しています。諸書を博覧した出色のものです。また、「大和国著聞記」の なかには、大和で最も古い郷帳があります。「庁中漫録」は写真版でいつでも みられますので、是非ご利用ください。 (おおみや もりとも) ■図書情報館−職員独り言(22)■ 「人生は、出会いによって決まる」と語ったのは、ドイツ系ユダヤ人宗教哲学 者マルティン・ブーバーであるが、出会いとは、別段、人と人との出会いに限 らないだろう。「良き本との出会いも、また然り。」ではなかろうか。  昨年秋、或る会合で、大学図書館関係者が、「年々、貸出冊数が減少してき ているが、これは大学教師が講義で学生に本を読むことを勧めなくなってきて いるせいではないか。」と嘆いておられた。小生自身はこの点、恵まれていた と思っている。講義のノートはロクに取らなかったが、指導教授の「お薦め本 」だけは、きちんとノートに書き込んで、全て読んでいった。いや、読まない ことには、ゼミでの話題に付いていけないという「空気」が漂っていたから、 というのが真相に近い。尤も、実社会には何の役にも立たない、正に「虚学の 学」の本ばかりであったが。 昨年秋、その「お勧め本」の或る一冊と再会できた。ワイマール期に活躍した 法哲学者の自伝記で、指導教授が学徒出陣の際、背嚢に入れて心の慰めのため に肌身離されなかったという、先生にとっても思い出深い本でもある。大学図 書館で借りて以来、実に20数年振りの再会であった。 当時、既に絶版になっていたこの本を読み終えて、いざカウンターで返却する 際、愛しい人との離別のような、ほろ苦い想いをしたことは、今でもはっきり 記憶している。 「もう、ひょっとすると、永遠に会えないかも知れないね。さようなら。」 しかし、気に入った本は、やはり自分の手元に置いておきたいものである。そ の後、未練がましく自転車を漕いで街中の古本屋さんを転々訪ね回って探して みたのだが、徒労に終わり、ついぞ見つけだせないまま卒業した。 ところが、世の中、便利になったものである。汗をかきながら自転車で街中を 漕ぎ回らなくとも、インターネットで簡単に古書籍が購入できるようになった わけであるから。 昨年の11月のある日、ふと、その本のことが気になりだした。そこで、思わ すキーボードを叩いて検索してみると、半ば入手不可能と諦めていたその本が 売りに出ていたのである。万感の思いで直ちに購入手続を執ったことはいうま でもない。数日後、拙宅に届いた。梱包を解いた時、本が小生に向かって、こ んな風に語ってきたような気がする。 「また会えたね。ところで、君はあれから、どう過ごしてきたんだい?」 (よしおか ふみお) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第40回 『風土記』という地理情報(4) 館長 千田 稔   そして、天平11年に郷里制を廃止し、郷だけを残し、郡の下に郷がある という行政組織となった。その理由は、行政上の簡素化によるらしい。だから 、天平5年に成立した『出雲国風土記』は、郷里制が生きていた時代の産物で ある。   総記につづいて、各郡の記述がある。最初は意宇郡である。この場合も、 まず郡の総記があり、その後に郷の記載がある。『出雲国風土記』の郷に関す る記述の特色は、各郷が所属郡の行政中心地である郡家(こおりのみやけ・ぐ んが)から、どの方向に、どれぐらいの距離の位置にあるかを記している点で ある。現存の他の国の風土記には、みられない方法である。例えば、意宇郡の 冒頭にあげられている母理(もり)郷については、「郡家の東南のかた卅九里 一百九十歩なり」とある。1里は約636メートルで、1里=300歩である 。風土記には郡家の所在地については記されていないので、この距離がどの程 度正確かわからないが、「一百九十歩」まで、詳しく書かれていることから、 実地に測定した可能性がある。   郷の説明の後に駅(主要道にあって、馬の乗り継ぎのする施設)、神戸( 神社に奉仕する集団)について記述される。つづいて、寺院、神社、山、植物 、川、浜、嶋について叙述し、最後に郡の範囲を隣接郡との境界の関係で示し て、意宇郡の条の編纂責任の人名を並べている。以上が『出雲国風土記』のお およその体裁である。(つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! 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