≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H19.1.15  No.038 *1月の休館日  15日(月)、22日(月)、29日(月) また、31日(水)は月末休館日です。 ■==■目 次■==■ ◆ 巻頭言 図書情報館トピックス(動画配信があります。) 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■巻頭言■ 昨年十月から古文書入門講座を開催しております。一月十九日は六回目の講座 をおこなうことになっています。 現在、私たちは活字の世界に暮らしており、毛筆の社会と縁が切れてしまいま した。常用漢字・現代かなづかいで育ち、毛筆の経験もほとんどなく、ワープ ロで字を書く現代の人々にとって、古文書は取っ付きにくいものです。 そこで、本講座では、古文書入門の前段として、まず寺子屋式の初等教育課程 に準じて学ぶことにしました。 寺子屋で学ぶ漢字・文章は、楷書体から始まるのではなくて、草書体などにく ずした漢字の文章でした。寺子屋に入門しますと、「かな」の読み書きから始 まります。当時の「かな」は一音一字に限りませんから覚えるのは大変だった でしょうが、庶民向けの読み物は、すべて漢字に振り仮名がついていますから 、覚えてしまえば庶民は支障なく暮らせました。その次の段階が草書体の漢字 の読み書きでした。 寺子屋での学習方法を取り入れた本講座も、「変体かな」入門編が終わり、「 往来物」を読んでいます。その後、「かな」をたよりに『奈良名所図会』など の奈良のガイドブックを読む予定です。くずし字に慣れていただくと、江戸時 代の古文書へすんなりとは入っていけると思います。 (おおみや もりとも) ■図書情報館トピックス■ #図書情報館ITサポーター募集!   館の横を流れる佐保川から、ITサポーターの情報発信が始まります。あな たのスキルを図書情報館で活かしてみませんか?    詳しくは、http://www.library.pref.nara.jp/topics/itsupporter2007 .html をご覧ください。  「ITサポーターからのメッセージ」を動画配信します。 Windwsの方は下記URLからご覧ください。 メディアプレーヤーのバージョン9以降で動作確認できています。 mms://m03.library.pref.nara.jp/mailmagazine/200701sp.wmv Macintoshの方は下記URLからご覧ください。 メーラーやブラウザから直接見ることができない場合はQuickTimePlayerを起 動し、メニューの「ファイル」→「URLを開く」にURLを直接入力してください 。 動作確認環境:PowerMacG5、MacOS X、QuickTimePlayer7.1.3 rtsp://m01.library.pref.nara.jp/contents/real/200701sp.mov #イベント  □平成18年度「情報ワークショップ」を開催します。ただいま、申し込み 受付中です。詳細は、    http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#ITWORKSHOP   ご覧ください。  □館長公開講座 図書館劇場第5幕「東大寺炎上」を開催します。ただいま 申し込み受付中です。詳しくは、   http://www.library.pref.nara.jp/event/librarytheater.html   をご覧ください。  □『創業・経営革新無料相談会』を下記のとおり開催しています。   この相談会は、これから起業をしようと考えておられる方や、事業者の方 で経営の向上に取り組むビジネスプラン(経営革新計画)を作成される方を対 象に、専門家(奈良商工会議所シニアアドバイザー)がアドバイスを行います 。   日 時 毎月第1・第4土曜日(平成18年12月〜平成19年3月)           1月27日、2月3日・24日、3月3日24日 13:30−16:00 会 場 3階グループ研修室 詳しくは、 http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#BUSINESSPLAN    をご覧ください。 #企画展示(会場は、2階メインエントランスホール)   □明日、16日(火)より、奈良テレビ放送「BRILLIANT Ne w OSK 〜New OSK 世界館公演の軌跡」展を開催します。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」  ITサポーターズが運営する利用者交流の場です。毎月第1・第3水曜日の 13:30〜16:30、2階セミナールームで開催しています。事前申込み は不要です。今月第2回目は、17日(水)に開催。 詳細は、   http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/wedclub.html  をご覧ください。 #図書展示 □図書展示「古文書に親しむ」(会場:3階ブリッジ)    古文書入門講座開催期間中にあわせて古文書を学ぶためのテキスト類、 古文書解読のための辞書、寺子屋の教科書(往来物)をはじめ、古文書・古記 録の影印・写真版を展示します。   明日、16日(火)より開催します。 □「軍隊と地域 1 -戦地・占領地での軍隊 ビラと軍票-」(戦争体験文庫) を 開催しています。1月30日(火)まで。  http://www.library.pref.nara.jp/event/exhibition_b.html#W_2006_05 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/reference/biz/b-side.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/use_guide01.html セミナルーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予約 システムからインターネットにより予約することもできます。インターネット で予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システムの 利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/portal/jsp/index.jsp ■これも図書情報館(20)■ ことし、当館は二度目のお正月を迎え、数え年の二歳となりました。 利用サービスの面からは、みなさまの貴重なご意見、ご提案を、どのように満 足度の高いサービスにつなげていくか、少し余裕を持って考えられる段階にな ったように思います。 三階西側のカウンターにそって3台ほどのブックトラックに「本日の返却図書 」が置かれているのをご存知でしょうか。これは「返却された本をもっと早く 手にとれるように」とのご指摘から生まれました。 二十万冊の開架図書から探し出され、あるいは心に留まり、選ばれた、読まれ たてほやほやの本が並ぶ、もっともいきいきした展示書架になっています。 このブックトラックは、人がいま何に関心を持ち、何を必要とし、何をおもし ろいと思っているか、書物が介在して創り出される一種の「知の交流」を担っ ています。長い年月をかけて書物を集積してきた図書館ならではの、長いスパ ンをもった交流といえるでしょう。 翌朝、開館前に職員がこれらの本を所定の書架に戻します。それは、利用する 視点で館の蔵書を知る大切な機会の一つとなっています。                           (はなき けいこ) ■図書情報館−職員独り言(20)■ 昨年の12月23日、そして今月8日に奈良商工会議所シニアアドバイザーセ ンターとの共催で「創業・経営革新無料相談会」を当館3階のグループ研修室 3で開催しました。 この相談会は起業をしようと考えておられる方や、事業者の方で経営の向上に 取り組むビジネスプラン(経営革新計画)を作成される方を対象に、専門家( 奈良商工会議所シニアアドバイザー)がアドバイスを行います。皆様にとって は、当館で専門家への相談と法律・経営関係の図書・雑誌・オンラインデータ ベースが利用できることになります。今後、3月までの毎月第1・第4土曜日( 1月27日、2月3日と24日、3月3日と24日)にも開催します。商工会議所と公立 図書館との定期的な連携事業は今回が奈良県内で最初の試みとなります。 当館の蓄積された資料・情報を仕事や日常生活の課題を解決するために効果的 に利用していただけるよう今後とも県内の諸機関と連携していきたいと考えて おります。 (おまつ けんいち) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第38回 『風土記』という地理情報(2) 館長 千田 稔  ほぼ、完本に近い形で現存している、奈良時代の風土記は、常陸国、出雲国 、播磨国、豊後国、肥前国の五カ国である。これらの中で、正しい意味で完本 といえるのは、『出雲国風土記』である。そこで、『出雲国風土記』から、み ていくことにしたい。  完本ではあるが、問題点がある。それは、巻末に「天平五年二月卅日 勘造 」とある記載である。前回、ふれたように、『風土記』の作成を政府が命じた のは、和銅6年(713)である。現存する『出雲国風土記』の伝本には上に みたように「天平五年」(733)に勘造(筆録編纂)したとあるので、官命 から20年も経て完成したとするのか、それとも、原本の改訂版なのか、明確 な判断はつかない。いま一つの問題点は、「二月卅日」とあるが、『続日本紀 』によると、天平5年の2月は小の月で、旧暦は29日までなので、疑問とさ れ、一時期、偽書説も提起されたことがある。ところが、「二月卅日」の日付 の正倉院文書があるので、暦日の混乱があるとしても、正倉院文書に従うと、 風土記の日付を疑う必要はないという。  書誌学的な観点から、『出雲国風土記』を検討すると、数々の検討課題があ るが、むしろ、全体像をとらえて、この風土記の情報性をとりあげたい。(つ づく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! http://www.pref.nara.jp/c_etc/mailmag.html  ★「大仏さんのつぶより情報」 (広報広聴課) ★「まほろば*地域づくり情報」(交流政策課)  ★「ボランティア情報誌Vio」(県民生活課)  ★「健康21ファンクラブ通信」(健康増進課)  ★「情報発見メルマガ編」   (中小企業支援センター)  ★「E−夢 はっしん!」  (教育委員会)  ★「代官山で愛ましょう!」  (奈良県代官山iスタジオ)  ★「ならの農業と園芸」    (県農業総合センター)  ★「子育てメールなら」    (県子育て家庭サポートセンター)  ★「メルマガ・スマイル」   (県母子・スマイルセンター) ■編集後記■    今日は松の内、はやいものですね。    松の内というのはお正月の「松飾り」をつけておく期間をいうそうです 。ところが、最近では1月の7日までのことをいうようです。しかし、本来は 小正月の15日までを「松の内」といいます。1日は大正月ですね。そもそも 「松の内」とは新年に際し歳神様を迎えるために道しるべとして門ごとに門松 が置かれますが、この松飾りのある期間のことを「松の内」といいます。ちょ うど七草粥を食べるのが7日なので、どうも7日でお正月は終わりという風潮 です。何ともあわただしいことですね。神様もおちおちお屠蘇気分に浸ってお れないということでしょうか。同じ1年、ゆっくりはじめて、ゆっくり終わり たいものですが。 動画でメルマガ、第2回を配信しました。当初、2、3回に1度は、と大きな ことを言っておりましたが、なかなかうまく行かないまま、年を越してしまい ました。申し訳ありません。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第38号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第39号は、2月1日(木)に配信する予定です。皆様、ご愛読、よろし くお願いいたします。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の  対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/help/r107.html 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□