≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H18.10.15  No.032 おかげさまで、図書情報館は、11月3日に、開館1周年を迎えます。 *今月の月末休館日は、31日(火)です。 ■==■目 次■==■ 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■図書情報館トピックス■ #開館1周年記念トークセッション   コンピュータで禅体験! 自分のつくった山水画のなかを旅しながら、コ ンピュータと対話し、禅の世界を体験するゼネティック・コンピュータ。   「書を捨てよ、街に出よう」は昔の話? 書物でできた街に出てみたら新 たな知の旅がはじまる!   図書情報館では、開館1周年を記念し、編集工学研究所所長の松岡正剛氏 とメディアアーティストで京都大学特任教授の土佐尚子氏を迎え、両氏が中心 となって研究された「ゼネティック・コンピュータ(禅コンピュータ)」と現 在研究プロジェクトが進行中の「電子図書街」について、そのデモンストレー ションも交え、トークセッションを開催します。   現在、お申し込み受付中です。詳しくは、下記ページをご覧ください。   http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/first-anniversary.html #企画展示 2階メインエントランスホールで、「蔵書恵贈記念米山俊直氏回顧展」を開催 しています(本日最終日)。   旧都祁村出身の文化人類学者で今年3月に他界された故米山俊直氏(京都 大学名誉教授)の蔵書8千冊が、県立図書情報館に寄贈されることになりまし た。 図書情報館では、地域文化の探究に情熱をかけた米山俊直氏の生涯とその業績 を写真や著書により辿ります。  □17日(火)より、県内企業パネル展示「奈良の元気企業、その製品と技   術!」展を2階メインエントランスホールで開催します。29日(日)ま   で。   共催 奈良県中小企業支援センター #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」  ITサポーターズが運営する利用者交流の場です。毎月第1・第3水曜日の 13:30〜16:30、2階セミナールームで開催しています。今月2回目 は、18日に開催します。事前申込みは不要です。詳細は、   http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/wedclub.pdf  をご覧ください。 #第10回の「簡単パソコン教室」を28日に開催します。   内容、お申込みなど詳細は、    http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/easypc.html  をご覧ください。 #図書展示(会場:3階ブリッジ) □図書展示「月を観る」を開催しています。    月(中秋の名月)に関する民俗学、科学、文学などの図書を展示していま す。    10/29(日)まで。 #戦争体験文庫(会場:3階専門資料スペース)  本日より資料展示「戦争と教育2−学童疎開」を開催しています。  11/29(水)まで。詳細は、 http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/exhibition/index.html#MOON    をご覧ください。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○図書情報館では、ビジネス・行政支援の一環として、奈良県中小企業支援セ ンターとの共催により中小企業者、個人事業主の方々を対象に『IT研修』を 開催しています。次回12月は「ホームページデザイン研修」です。 内容、お申込みなど詳細は、 http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/it-training2006.html をご覧ください。 ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/reference/biz/b-side.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/index.html セミナルーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予約 システムからインターネットにより予約することもできます。インターネット で予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システムの 利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/contents/shisetu/reserve_ref/index.htm ■これも図書情報館(14)■ 図書情報館は館種を超えた図書館や、さまざまな外部機関と相互に連携協力し ながら、情報提供や利用サービスの拡大、充実を図っていますが、県内の関係 機関との連携、協力はビジネス行政活動支援サービスをおこなううえでのポイ ントのひとつです。 連携については、県内の商工団体や公的機関、県の行政部局の担当者の方を訪 問して、直接図書情報館のビジネス行政支援サービスについて説明をさせてい ただいています。担当者とお会いしてお話していくなかで、連携が相互の事業 にどのように生かせるか、連携による相乗効果や、またこうした関連機関のど の窓口でどのような特化された支援が行われているか、といったことについて も確認をすることができます。 そのなかから、IT研修や講習会、相談会などビジネス行政活動支援につながる いくつかの共催事業行が始まりました。また地域に関する資料、データとして 行政資料は欠かせないものですが、奈良県各課が刊行している行政資料につい ても県行政資料センターをはじめ各課の協力を得ながら、収集の作業をすすめ ています。春先から始めて半年、人のネットワークも拡がりつつあります。  ホームページのB-SIDEもぜひご覧ください。                       (いのうえ はるみ) ■図書情報館−職員独り言(14)■ 図書情報館に入館した人数は45万人を超えた。大変な盛況である。しかし、来 館者の内どのくらいの人が、歴史的に価値のある行政文書や古文書の保存に取 り組んでいる施設であることをご存知だろうか。まだまだ、知らない人のほう が多いだろう。それは、図書情報館のPR不足でもある。 現代社会では、家の立替や世代の交代のときに、古文書が処分されたり、売り 払われたりして散逸することが多い。地域の史料は地域の人々によって保存し なければ失われるばかりである。奈良の史料が流失することを防ぐためには、 類縁機関との協力が欠かせない。情報館はその中核的な施設であることを知っ てもらうために、もっと広報活動に力を入れる必要があると思う。 古文書が郷土の歴史を明らかにする上でかけがえのない歴史資料であり、 国 民共有の貴重な文化遺産であることを、多くの人に知ってもらう努力が必要だ ろう。そういう意味では、今回の古文書入門講座(9回)の開催は、当館の公 文書館機能を知ってもらうよい機会だと思う。幸い78人もの応募者があり、古 文書への関心が高いことがわかる。江戸時代の出版物に触れながら、地域の歴 史にも関心を持ってもらうとともに、当館への理解を深めていただく機会にし たい。 (おおみや もりとも) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第32回 『万葉集』の周辺(その7)      館長 千 田  稔 和辻は、『万葉集』から、奈良時代の動きを嗅ぎ取ろうとするのであるが、そ れは、彼独特の、直感力による図書情報の解読なのだ。天平時代は、文化の絶 頂期にあり、昇りきろうとする強力な緊張感はないという。しかし、天平時代 の前半においては、いかにも絶頂らしい感情の満潮、豊満な落ち着きと、欠く るところのない調和とがみられると指摘する。やがて文化の力が緩みだす動き となり、その傾向は天平時代の後半に著しくなると、説く。そのことを示唆す る数首の歌があげられているが、その中の一首。 来むと言ふも 来ぬ時あるを 来じと言ふを 来むとは待たじ 来じと言ふも のを(巻4−527)  作者は、大伴郎女(おおとものいらつめ)。天平時代の一流の歌人で、家持 にも影響を与えたといわれる。『万葉集』に90首近い歌が収められている。 その中から1首を取り上げて、とやかくいうのは、どうかと思うが、上の歌は いかにも技巧を駆使しているのがわかる。歌意は、おおよそ次のようである、 来るといっても、来ないときがあるのに、来ないといっているのだから、来る だろうと期待することはない。来ないといっているのだから。やがて、仏教彫 刻にも技巧が目立ち、頽廃の兆しが読み取れると、和辻は言う。 (つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! 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