≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H18.10.15  No.032 *今月の月末休館日は、31日(火)です。 ■==■目 次■==■ 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■図書情報館トピックス■ #企画展示 10/3(火)より、2階メインエントランスホールで、「蔵書恵贈記念米山 俊直氏回顧展」を開催します(〜10/15(日))。   旧都祁村出身の文化人類学者で今年3月に他界された故米山俊直氏(京都 大学名誉教授)の蔵書8千冊が、県立図書情報館に寄贈されることになりまし た。 図書情報館では、地域文化の探究に情熱をかけた米山俊直氏の生涯とその業績 を写真や著書により辿ります。 #記念トークショー 「友人・門下生たちが語る文化人類学者 米山俊直氏の 世界」開催について     「蔵書恵贈記念米山俊直氏回顧展」の期間中に、回顧展を記念したト ークショーを開催します。お申込み受付中です。    1 日 時  10月14日(土) 13:30〜15:30   2 会 場  1階交流ホール   3 講 師  末原 達郎(京都大学教授)、松田素二(京都大学教授) 、          鵜飼 正樹(京都文教大学助教授)          司会:高橋 徹(ジャーナリスト)    4 申込み  往復ハガキ、FAX、メールで 締め切り10/10(当日消印有効)          申込み専用アドレス koen@library.pref.nara.jp #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」  ITサポーターズが運営する利用者交流の場です。毎月第1・第3水曜日の 13:30〜16:30、2階セミナールームで開催しています。今月は4日 、18日に開催します。事前申込みは不要です。詳細は、   http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/wedclub.pdf  をご覧ください。 #図書展示(会場:3階ブリッジ) □図書展示「月を観る」を開催しています。    月(中秋の名月)に関する民俗学、科学、文学などの図書を展示していま す。    10/29(日)まで。 #戦争体験文庫(会場:3階専門資料スペース)  本日より資料展示「戦争と教育2−学童疎開」を開催しています。  11/29(水)まで。詳細は、 http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/exhibition/index.html#MOON    をご覧ください。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○図書情報館では、ビジネス・行政支援の一環として、奈良県知的所有権セン ターとの共催により『特許無料相談会』を開催します。  詳しくは、http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/patent20061005.ht mlをご覧ください。 ○図書情報館では、ビジネス・行政支援の一環として、奈良県中小企業支援セ ンターとの共催により『IT研修』を開催します。  詳しくは、http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/it-training2006.h tmlをご覧ください。 ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/reference/biz/b-side.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/index.html セミナルーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予約 システムからインターネットにより予約することもできます。インターネット で予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システムの 利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/contents/shisetu/reserve_ref/index.htm ■これも図書情報館(14)■ ■図書情報館−職員独り言(14)■ 図書情報館に入館した人数は45万人を超えた。大変な盛況である。しかし、来 館者の内どのくらいの人が、歴史的に価値のある行政文書や古文書の保存に取 り組んでいる施設であることをご存知だろうか。まだまだ、知らない人のほう が多いだろう。それは、図書情報館のPR不足でもある。 現代社会では、家の立替や世代の交代のときに、古文書が処分されたり、売り 払われたりして散逸することが多い。地域の史料は地域の人々によって保存し なければ失われるばかりである。奈良の史料が流失することを防ぐためには、 類縁機関との協力が欠かせない。情報館はその中核的な施設であることを知っ てもらうために、もっと広報活動に力を入れる必要があると思う。 古文書が郷土の歴史を明らかにする上でかけがえのない歴史資料であり、 国 民共有の貴重な文化遺産であることを、多くの人に知ってもらう努力が必要だ ろう。そういう意味では、今回の古文書入門講座(9回)の開催は、当館の公 文書館機能を知ってもらうよい機会だと思う。幸い78人もの応募者があり、古 文書への関心が高いことがわかる。江戸時代の出版物に触れながら、地域の歴 史にも関心を持ってもらうとともに、当館への理解を深めていただく機会にし たい。 (おおみや もりとも) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第32回 『万葉集』の周辺(その7)      館長 千 田  稔 和辻は、『万葉集』から、奈良時代の動きを嗅ぎ取ろうとするのであるが、そ れは、彼独特の、直感力による図書情報の解読なのだ。天平時代は、文化の絶 頂期にあり、昇りきろうとする強力な緊張感はないという。しかし、天平時代 の前半においては、いかにも絶頂らしい感情の満潮、豊満な落ち着きと、欠く るところのない調和とがみられると指摘する。やがて文化の力が緩みだす動き となり、その傾向は天平時代の後半に著しくなると、説く。そのことを示唆す る数首の歌があげられているが、その中の一首。 来むと言ふも 来ぬ時あるを 来じと言ふを 来むとは待たじ 来じと言ふも のを(巻4−527)  作者は、大伴郎女(おおとものいらつめ)。天平時代の一流の歌人で、家持 にも影響を与えたといわれる。『万葉集』に90首近い歌が収められている。 その中から1首を取り上げて、とやかくいうのは、どうかと思うが、上の歌は いかにも技巧を駆使しているのがわかる。歌意は、おおよそ次のようである、 来るといっても、来ないときがあるのに、来ないといっているのだから、来る だろうと期待することはない。来ないといっているのだから。やがて、仏教彫 刻にも技巧が目立ち、頽廃の兆しが読み取れると、和辻は言う。 (つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! http://www.pref.nara.jp/c_etc/mailmag.html  ★「大仏さんのつぶより情報」 (広報広聴課) ★「まほろば*地域づくり情報」(交流政策課)  ★「ボランティア情報誌Vio」(県民生活課)  ★「健康21ファンクラブ通信」(健康増進課)  ★「情報発見メルマガ編」   (中小企業支援センター)  ★「E−夢 はっしん!」  (教育委員会)  ★「代官山で愛ましょう!」  (奈良県代官山iスタジオ)  ★「ならの農業と園芸」    (県農業総合センター)  ★「子育てメールなら」    (県子育て家庭サポートセンター)  ★「メルマガ・スマイル」   (県母子・スマイルセンター) ■編集後記■  秋も深まり、朝夕は肌寒い日もあります。中秋の名月も間近です。県内のあ ちこちで、観月会が行われます。この時期になると、井伏鱒二の詩、「今宵は 中秋の名月 初恋を偲ぶ夜 われら万障繰り合わせよしの屋で濁り酒をのむ」 (「厄除け詩集」より)という一説が浮かびます。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第31号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第32号は、10月15日(日)に配信する予定です。皆様、ご愛読、よ ろしくお願いいたします。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の  対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/help/r107.html 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□