≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H18.9.15  No.030 *9月18日(月)は開館しています。19日(火)は休館です。  また、月末休館日は、29日(金)です。 ■==■目 次■==■ 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■図書情報館トピックス■ #企画展示 □9/12(火)より、2階メインエントランスホールで、他館との交流展示 「土屋秀禾(つちや しゅうか)が描いた絵巻−佐竹本三十六歌仙」展を開催 しています(〜9/24(日))。  共催 秋田県立図書館  詳細は、   http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/exhibition/index.html#EMA KI  をご覧ください。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」  ITサポーターズが運営する利用者交流の場です。毎月第1・第3水曜日の 13:30〜16:30、2階セミナールームで開催しています。20日は、 3階グループ研修室で開催します。事前申込みは不要です。詳細は、   http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/wedclub.pdf  をご覧ください。 #図書展示(会場:3階ブリッジ) □今日から図書展示「色魅本〜iromihon〜」を開催しています。  図書のタイトルに赤・青・黄・緑がついているものをランダムに集めて展示 しています。 9/28(木)まで。 #戦争体験文庫(会場:3階専門資料スペース)  資料展示「戦争と教育1」を開催しています。  9/30(土)まで。詳細は、 http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/exhibition/index.html#WARTIME   をご覧ください。 ■情報BOX■ ○新着図書情報  月に1度更新します。下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/search/newarrival/index.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/reference/biz/b-side.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/index.html セミナルーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予約 システムからインターネットにより予約することもできます。インターネット で予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システムの 利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/contents/shisetu/reserve_ref/index.htm ■これも図書情報館(12)■ 図書情報館にまんがはほとんど置いていない。しかし、まんがについての評論 は所蔵している。たとえば今やまんが論の古典となりつつある、藤本由香里『 私の居場所はどこにあるの? 少女マンガが映す心のかたち』(学陽書房、19 98年3月)[ID:111020563]。本書は1970年代から現代に至る代表的な少女ま んがを紹介しつつ、その背後にある女性の価値観の変化、女性が浸ってきた幻 想の体系を指摘している。この本を読んだ時、まんが好きな私は、自分の読書 傾向が完全に分析されてしまったようで愕然としたが、同時に爽快な気持を味 わった。著者は編集者にして評論家。著書の印象ではハイテンションな人柄を 想像していたが、ある講演でご本人を拝見したところ、小柄でてきぱきしたパ ワフルな方だった。 当館所蔵の藤本由香里の著書・編集本は以下のとおり。まんがに詳しい方もそ うでない方も、楽しめる内容である。 ○著書 ・「分身―少女マンガの中の「もう一人の私」」(宮原浩二郎, 荻野昌弘編『 マンガの社会学』世界思想社、2001.11)[ID:121010503] ・「日本マンガ学会」ができるまで--情報の共有へ向けて(『ユリイカ』38巻 1号通巻515号、書肆ユリイカ、2006年1月)[ID: 311130365] ・「少女マンガに、もう純愛はない」(『木野評論』No.36、京都精華短期大 学、2005年3月) [ID:311119512] ・「アンダー・ザ・スキン」作品評−肌一枚隔てた,内側に息づく少女の“痛 み” (『キネマ旬報』1285号 通巻2099号、キネマ旬報社、1999年6月)[ID:31 1008507] ○藤本由香里編集 ・竹宮惠子著『竹宮惠子のマンガ教室』(筑摩書房、2001年6月) [ID: 161065337] 遙洋子著『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(筑摩書房、2000年1月) [ID: 111030730] (くしやま まゆら) ■図書情報館−職員独り言(12)■ 当館は旧奈良図書館と橿原図書館の蔵書を引き継いでいますが、建物や組織は 一新されました。私は、旧館では郷土資料室担当でしたので、書庫の出納やコ ピーの精算、文献の紹介のすべてにわたって利用者に応対していました。だか ら、利用者とはかなり面識があり、奈良地域の研究論文を執筆された研究者は 気軽に抜刷やコピーを置いていかれました。これは、今では2000件を越える論 文抜刷り・コピーのコレクションになっています。 しかし、情報館は、3Fフロアの一角にふるさとコーナーがあり、利用者は書 庫の出納、コピーの申込みなどそれぞれのカウンターに行かれるので、顔を合 わせない場合もあります。以前から面識のある方は、引き続いて抜刷りやコピ ーをご寄贈していただいていますが、新規の利用者の研究論文などの抜刷・コ ピーのご寄贈が減少するのではないかと危惧しています。 このコレクションをこれからも充実していくためには、論文抜刷目録を、ホー ムページ上で公開し、奈良地域の論文抜刷り・コピーの寄贈を呼びかける方法 を取る必要があると思っています。 しかし、データを公開するまでは、もうしばらく時間が必要なので、とりあえ ず、この場を借りて地域の研究論文の寄贈のお願いをします。 (おおみや もりとも) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第30回 『万葉集』の周辺(その5) 館長 千 田  稔 仲麻呂の専横は、藤原良継によっても反旗が翻されるが、家持はこれにも関係 あるとして、今度は、薩摩守に左遷される。最後は、陸奥国多賀城で没したと 推定されているが、死後20日余りたって、長岡京の造営の責任者藤原種継を 殺害に関与したとして除名処分を受ける。しかし、桓武天皇崩御に際して、遺 詔によって元の従三位に復された。  波乱万丈の人生というにふさわしい。大伴一族の名誉にかけた執念であろう 。家持の族(やから)に喩(さと)す歌と題する長歌にその心情が歌われてい る。   ・・・子孫(うみのこ)の いや継ぎ継ぎに 見る人の 語りつぎてて 聞く 人の 鏡にせむを あたらしき 清きその名そ おぼろかに 心思ひて 虚言 (むなこと)も 祖(おや)の名断つな 大伴の 氏と名に負へる 大夫(ま すらを)の伴(巻20−4465)   子孫らは長く、見る人が語り継ぎ、耳にする人の模範となるすばらしく、 清らかな名前であるから、おろそかに思って、いいかげんに祖先の名前を絶つ ことはあってはならぬ。大伴の名を負っているますらおたちよ。  名門の名をもつ者の悲痛な叫びに私は聞こえる。(つづく) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! http://www.pref.nara.jp/c_etc/mailmag.html  ★「大仏さんのつぶより情報」 (広報広聴課) ★「まほろば*地域づくり情報」(交流政策課)  ★「ボランティア情報誌Vio」(県民生活課)  ★「健康21ファンクラブ通信」(健康増進課)  ★「情報発見メルマガ編」   (中小企業支援センター)  ★「E−夢 はっしん!」  (教育委員会)  ★「代官山で愛ましょう!」  (奈良県代官山iスタジオ)  ★「ならの農業と園芸」    (県農業総合センター)  ★「子育てメールなら」    (県子育て家庭サポートセンター)  ★「メルマガ・スマイル」   (県母子・スマイルセンター) ■編集後記■  暑い夏もいつの間にか秋。はやいもので、このメールマガジンも30号とな りました。入館者も40万人を超え、この11月には開館1周年を迎えます。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第30号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第31号は、10月1日(日)に配信する予定です。皆様、ご愛読、よろ しくお願いいたします。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の  対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/help/r107.html 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□