≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H18.7.1 No.025 ■==■目 次■==■ 図書情報館トピックス 情報BOX これも図書情報館 図書情報館−職員独り言 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■図書情報館トピックス■ #入館者30万人突破!  6月22日(木)に入館者数が、30万人に達しました。昨年11月3日の 開館から186日目となり、当初、年間入館者数を30万人と想定していまし たが、約5ヶ月はやい達成となりました。 30万人目の入館者は、姫路工業大学学生の玉置(たまき)紀子(のりこ)さん( 21歳/十津川村出身で奈良市在住、現在は姫路市内で下宿)です。玉置さん には、当館館長の千田稔より、花束のほか、館長のサイン入りの著書、ドイツ ワールドカップ記念写真展のカレンダーなどが記念品として贈呈されました。 #図書情報館ITサポーターズによる初心者向け講習会を開催します。  第1回講習会が好評だったため、追加開催します。  詳しくは、  http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/sub12/sub12.htm  をご覧ください。 #図書情報館ITサポーターズによる「パソコン水曜倶楽部」が始まります。   ITサポーターズが運営する利用者交流の場です。毎月第1・第3水曜日 の13:30〜16:30、2階セミナールームで開催します。事前申込みは 不要です。詳細は、   http://www.library.pref.nara.jp/newlib/supporter/wedclub.pdf  をご覧ください。 #企画展示(会場:2階メインエントランスホール)  「“体感”リニア親子試乗会」作品展を開催中です。  明日までです。ぜひご覧下さい。 共催:県観光交流局交流政策課 リニア中央エクスプレス建設促進奈良県期成同盟会 協力:JR東海 次回予告 7/4(火)から「五條・吉野魅惑体験フェスティバル」紹介展を開催します 。 #戦争体験文庫(3階専門資料スペース) 戦争体験文庫コーナーでは、『戦時下の国民生活 〜終章〜占領下の生活』を テーマに非図書資料を展示しています。 詳しくは    http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/exhibition/index.html#W ARTIME   をご覧ください。 ■情報BOX■ ○館長公開講座「図書館劇場」第2幕  「平城京は、わがふる里」と題し、7月22日(土)に開催します。  申込み受付中です。詳細は、下記ページをご覧ください。  http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/20060502.html ○ホームページのビジネス支援のページ「B−SIDE」、皆さんのビジネス や調査にお役立てください。また、ご意見、ご感想をお寄せください。   http://www.library.pref.nara.jp/reference/biz/b-side.html ○館の有料施設の予約を受付けています。詳細は、県立図書情報館ホームペー ジの有料施設利用案内のページをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/index.html セミナルーム及び交流ホールについては、県・市町村共同運営による施設予約 システムからインターネットにより予約することもできます。インターネット で予約を行うには事前の利用者登録が必要です。詳しくは施設予約システムの 利用案内をご覧下さい。 https://e-kotonara.jp/contents/shisetu/reserve_ref/index.htm ■これも図書情報館(7)■ ふるさとコーナーの資料から −奈良県行政文書−  図書情報館では特色のひとつとして、公共図書館としてはめずらしく公文書 館機能を併せ持っています。当館では歴史資料としてまた文化財資料として貴 重な奈良県の行政文書を約10,000点(簿冊)所蔵しています。そのうち約8,20 0点(簿冊)は独自のデータ項目を設けたデータシートにより目録化され、現 在データベース化されてホームページで資料を検索していただくことが可能に なっています。  当館で所蔵している奈良県行政文書は、旧県立奈良図書館時代に県から移管 されたもので、昭和30年代後半から引き続き移管されています。資料は明治 初期から昭和30年代までの簿冊が中心です。 内容は多岐にわたりますが、なかでも社寺関係(社寺明細帳・神社祭神調・社 寺一件など)の簿冊が多く、寺院や神社の来歴の調査や法人格の証明のためな ど閲覧請求も多くあります。そのほかには令達類・往復文書、旧幕関係、町村 関係(町村制・町村財産・町村吏員・社会議事など)・郡制関係、選挙関係、 農会・産業組合関係、銀行関係、鉄道関係、同業組合関係、国宝修理関係、御 陵・古墳関係、名所旧跡関係、教会関係、宗教法人関係などが比較的まとまっ ています。  利用の面から見てみますと、図書や雑誌といった一般の活字資料と歴史資料 としての公文書が一ヵ所になっていることにより、両方の資料の特性を生かし ながら資料を同じ場所で閲覧することにより、便利で充実した調査・研究が可 能になっています。またレファレンスにおいても一般の活字資料では解決でき なかった質問が、行政文書によって解決までこぎつけることができたと質問者 の方から感謝されています。 (すずき はるお) ■図書情報館−職員独り言(7)■ 芸草(うんそう)だより第3弾です。  芸草は花満開の時期が過ぎ、今は種がぷくぷくと育っています。昨年11月 の開館にむけて、われわれ職員は7月1日にこの新館に引っ越してきました。 ちょうど今から1年前のことです。引越しからまもなくして正面玄関前庭に芸 草を植えました。  夏−それも例年よりも暑い夏−に植えてしまったせいでしばらくは元気があ りませんでした。職員も開館にむけてのすさまじい準備をこなし、日々の疲れ が見えていた頃…。どうしても職員の姿と芸草の姿が重なり、早く元気になっ てもらおうと手をかけ精一杯お世話をしました。一ヶ月ほどで何とか元気にな り、少しずつ葉を増やしていく姿を見ながら開館を迎えることができました。  芸草は地中海沿岸の暖かい土地が原産で、寒さには弱いそうです。まだ当館 にきてまもない芸草はこの後、昨年のあの記録的な降雪量となった冬をむかえ ることになりました。特に霜に気をつけなければと、ある職員の知恵で寒ボタ ンの藁帽子のごとく寒さをしのぐ工夫がされました。  おかげでこの5月の連休には、初めての花がたくさんたくさん咲き、実もた くさんたくさん実りました。また芸草と図書情報館を重ねて、図書情報館を利 用してくださった方が、ここでたくさんの花をさかせ、たくさんの実を実らせ ていただければと願っています。 【芸草について調べた文献】 『原色牧野植物大図鑑 雄弁花単子葉植物編』(北隆館、1997、当館請求記号 470.38−19) 『原色園芸植物大図鑑』(北隆館、1991、当館請求記号627.033−ホンタ) 『ハーブ大百科』(誠文堂新光社、1997、当館請求記号617.6−11) ※図鑑などを調べるときは、「芸草」ではなかなか調べられません。「芸香」 「芸草」「芸香草」は漢名です。 和名:コヘンルウダ、英名:ルー(Rue)、ルタ(Ruta)から調べられます。 (たかつじ あゆみ) ■連載「図書情報の文化史」素描編■ 第25回 図書情報としての『古事記』と『日本書紀』(その11)                 館長 千 田  稔 前回にふれたように、百済の史書が引用されているが、今日、これらの書物が 韓国などに残存していないので、逸文といえども、『日本書紀』は貴重な史料 を伝えてるということができる。さらに『日本世記』や日本の外交使節の記録 『伊吉連博徳書』(いきむらじはかところのふみ)なども引用されている。ま た「一書」「一本」「旧本」「或本」の説も併記するなど、編纂にあたって客 観性をもたせようとした工夫がみられる。  完成した『日本書紀』がどのようにして、人々が読みはじめたかは、図書情 報という観点からも避けることのできない問題である。このことを論ずるとき にとりあけられるのが『日本書紀』を講義した博士たちの私記でよみ方、解釈 について記されている『日本紀私記』(にほんぎしき)であるが、序文や一部 が伝わるのみで、ほとんど散佚してしまっている。その中に『養老私記』(養 老五年、721)と称されるものがある。もし、これが養老年間の成立として 信用すべきならば、『日本書紀』が舎人親王によって撰上されたのが養老四年 であるから、翌年から講書が始まったことになる。岩波日本古典文学大系本の 解説で大野晋氏はそのことは否定できないと考証している。 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 読者登録はこちらから! 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