≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H17.10.15 No.008 開館まで20日 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ■==■目 次■==■ 巻頭言 おすすめ情報 図書情報館あれこれ 図書情報館 こんな使い方 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【巻頭言】  情報のナビゲーターとして                   奈良県立図書情報館グループコーディ ネーター 稲本 昌治 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 現代社会は、コンピュータ技術や通信技術の進歩、特にインターネットの普及 により、ありとあらゆる情報に満ちあふれ、ともするとその情報に押し流され かねない状況にあります。自分が必要とする情報をいかに正確に、素速く手に 入れることができ、手に入れた情報をどのように整理・活用していくのか、裏 を返せば、必要でないものをいかにうまく切り捨てられるか、ということでも あります。  あるデータ整理に関するセミナーで聞いたことがあるのですが、仕事で一番 無駄な時間は書類・データなどを探している時間だそうです。そして、探す書 類・データなどは30秒以内で取り出すことができなければ、それはもはや管 理されたものとは言えず、無いに等しいとまで言われていました。書類整理が 下手な私にとっては、非常に耳が痛い話でした。特に、書類でもデータでも、 いつか必要になるかもしれないと、つい手元に残す癖が悪いのかと反省をした ものです。  通常、図書館では、私とは対照的な書類(情報)整理を得意とする司書職員 が、日々整理された図書、雑誌、新聞などの中から、利用者の求めに応じて資 料や情報を探し出したり、資料に関する相談に応じたりするサービスがありま す。これは、一般的にレファレンスと呼ばれているもので、図書情報館におい ても、図書館が本来行うべきサービスの重要な機能の一つであると考えていま す。このため、図書情報館職員は、様々な研修や実践を積み重ね、情報へのナ ビゲーター役として、求めに応じて迅速かつ正確にお答えし、皆様に喜んでい ただけるよう努めたいと考えています。  図書情報館開館後は、皆様から職員に対して、ご質問・ご相談をどしどしし ていただくことを期待しております。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【おすすめ情報】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 県立図書情報館ホームページに、開館記念イベントインフォメーションTを掲 載しました。イベント内容、参加申し込み等の詳細を載せています。   http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/openning.html 県立図書情報館の開館に先立ち、館の有料施設の予約を受付けています。   詳細は、県立図書情報館ホームページの有料施設利用案内のページをご覧 ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/index.html 10月23日(日)13:00〜16:00は館の事前一般開放日です。詳細 は、県立図書情報館ホームページの県立図書情報館事前一般開放のページをご 覧ください。お申し込みは必要ありません。なお、本の貸し出し、情報機器等 のご利用はできません。 http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/preview.html 図書情報館利用者カード事前登録を受付中です。詳細は、下記ページをご覧く ださい。    http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/card.html ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【図書情報館あれこれ(8)】 図書情報館資料に見る「不易流行」 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  図書情報館は、旧奈良図書館と旧橿原図書館が蓄積した図書、雑誌、新聞、 古文書、絵図、公文書などの資料をベースに、図書情報館発足に当たって新た に収集した図書、雑誌、新聞を加えてスタートします。開館時の資料数は、図 書45万冊、雑誌は2060誌、新聞は33紙となります。これらの活字資料 の他に、視聴覚資料、電子資料、Web情報、オンラインデータベースの情報も 加わり、情報化時代に相応しい多様な資料情報を皆さまに提供します。  県立館では、奈良県に関わる地域の資料だけでなく、その他の分野の資料に ついても、一部を除き受入資料は永年保存を原則として来ました。ですから、 図書情報館が旧館から引き継いだ資料を、戦前・戦中・戦後と仔細に見ていく と受入した時代の社会や出版の流行だけでなく、当時の図書館界の様子も垣間 見ることが出来ます。  60年代半ば以降公立図書館界は、図書館が住民にとってより身近なものに なるように、さまざまなサービスや努力を重ねて来ました。その過程の中で、 市町村を中心に図書館数も増加し、住民ニーズを踏まえ収集資料もアカデミッ ク偏重からよりはば広いものとなり、市民生活に不可欠な施設として認知され るまでになりました。  こうした中で県立館も、各時代の図書館思潮を受け止めながら反応し変化を 遂げて来ました。しかし、それぞれの時代を通して各分野の「基本図書」とい われるものは、収書の基本ととらえ変わることなく受入続けて来ました。表現 が適切ではないかも分かりませんが、図書情報館資料には、各時代の出版物の 「不易」と「流行」が凝縮されていると言えるのではないかと思います。  図書情報館が提供する資料には、新旧を問わず全て目録情報が備わっていま す。館内の検索端末からだけでなく、ご自宅のインターネットからも検索可能 です。また、職員がお探しの資料情報を探すお手伝いもします。図書情報館が 引き継いだ100年近くにもわたる知の集積、そして今後も新たに収集し続け 次の時代へと継承していく資料情報にアクセスいただき調査研究、課題解決は じめ様々な角度からご利用ご活用いただきますようお願いします。 ※「奈良県立図書情報館 On the Web」もご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/newlib/index.html ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【図書情報館こんな使い方(8)】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 図書情報館の重要なサービスのひとつにレファレンス(調査・相談)サービス があります。レファレンスサービスは、調べたい資料や必要な情報を探すお手 伝いをすることです。 図書資料などを使って調査事項の回答の探し方をサポートしたり、参考となる 資料の提示や、資料の利用方法についてアドバイスするといった従来のツール に加え、情報機器の充実によりさまざまなアプローチが可能になりました。ど のようにして資料にたどり着くか、どのように利用者の方々に満足していただ くか。より的確な対応ができるよう館員も技量を高める必要性を考えると、開 館が近づくにつれ緊張感が増します。 図書情報館には2階・3階にレファレンス専用カウンターが設けられています 。日ごろ、ふと疑問に思うこと、あるいは調べてみたいと思ったことなどがあ りましたら、館員に声をかけていただきレファレンスサービスをご利用くださ い。また、レファレンスサービスの依頼は電話・手紙・Eメール等での質問も お受けしておりますので、ご利用ください。 今夏、韓国の人気俳優ヨン様と夜空を見上げている女の子が「月が色々な形に 変わるのはなぜ?」とつぶやくお茶のコマーシャルをよく目にしました。数十 秒の放映のなかで「なぜ?」に対する答えはありませんでした。レファレンス の未回答のようで気にかかります。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【連載「図書情報の文化史」(8)素描編】   図書寮について(その3)   館長 千 田  稔 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 図書寮では、紙、筆・墨を供給することも任務であることについては、先に記 したが、実際、図書寮には、それぞれについて製作する技術者をかかえていた 。筆については造筆手(ぞうひつしゅ)10人がいた。平安時代の史料ではあ るが『延喜式(えんぎしき)』(巻13)には、製作数の基準が、季節の日の 長さによって定められていた。長功(陰暦の4月〜7月の日の長い期間)には 、兎の毛と狸の毛の筆をそれぞれ11管、鹿の毛の筆は30管とある。日の長 さが短くになるにつれて、製作数が減らされることになっていた。  しかし、宮内の工房だけでは、不足するので、地方からの貢納によって、ま かなった。これも『延喜式』(巻23)によると、もっとも多いのは遠江国の 年間1000管、つづいて常陸国300管とある。図書寮から月々支給される 筆の数で、多いのは、太政官(だじょかん・国政の最高機関)で、15管、左 弁官20管、右弁官12管であった。弁官は、太政官の一機構で、太政官の管 轄のもとにあった役所や地方の国の行政運営の指揮にあたった。(つづく) ******************************************************************* 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ******************************************************************* 読者登録はこちらから! 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