≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H17.10.1 No.007 開館まで34日 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ■==■目 次■==■ 巻頭言 おすすめ情報 図書情報館あれこれ 図書情報館 こんな使い方 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【巻 頭 言】 書物を選ぶこと               奈良県立図書情報館司書監 富 山 久 代 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 図書館の歴史は古い。紀元前3世紀頃の創立といわれ、一説によると70万冊 の蔵書を誇っていたというアレクサンドリア図書館があまりにも有名であるが 、すでに紀元前6世紀にはアテナイの僭主ペイシストラトスにより公共図書館 が作られていた。紀元前2世紀のギリシャの歴史家ポリュビオスは、「良い図 書館と文書館を持っている都市に住みさえすれば、一書をものするなどむつか しいことではない」と書いているそうだ。 では、今から2000年以上も前の時代に、どれほどの書物の蓄積があったの か。アレクサンドリア図書館70万冊の蔵書とはいっても、パピルスや羊皮紙 に書かれた巻物の本は、現代の印刷された図書に換算すれば、おそらくは10 分の1以下となるだろう。翻って今日、日本だけでも毎年10万点を超える本 が出版されている。2000年前の人々は、数少ない書物の奥に向かって、一 つ一つの言葉を確認しつつ進むことができた。しかし、我々はもはやすべての 書物を読むことができない。書物の表層をなでていくだけでも、膨大な時間を 要する。かつての図書館は書物を探索し、蓄積することが使命であったが、今 や書物を選ぶこと、つまりは書物の奥へ至る道筋を案内していくことが大きな 役割のひとつになってきている。図書館の使命は重い。 参考図書:「古代アレクサンドリア図書館」モスタファ・エル=アバディ著  中公新書(請求記号 010.24-1;161046639) ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【おすすめ情報】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 県立図書情報館の開館に先立ち、館の有料施設の予約を受付けています。   詳細は、県立図書情報館ホームページの有料施設利用案内のページをご覧 ください。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/index.html 開館に先立ち、県民の皆様対象の内覧会および館の一般開放を行います。詳細 は、県立図書情報館ホームページの内覧会参加者募集のページおよび県立図書 情報館事前一般開放のページをご覧ください。 内覧会のお申し込みは、10月18日(土)申し込み締め切りです(消印有効 )。多くの皆様のお申し込みをお待ちしております。 http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/preview.html 図書情報館利用者カード事前登録を受付中です。詳細は、下記ページをご覧く ださい。    http://www.library.pref.nara.jp/oshirase/card.html ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【図書情報館あれこれ(7)】 図書情報館の情報機器について ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  すでにパンフレットやホームページでもお知らせしていますが、当館には多 くの情報機器が導入されます。現在開館に向けて導入作業の真っ最中です。関 心のある方も多いと思いますが、開館まで今しばらくお待ちください。 当館には閲覧座席用のPC52台をはじめ、オーサリングルーム、アトリエ、 セミナールーム、AVブース、LLルーム(語学演習室)、対面読書室、点字 ・音声出力室、デジタルスタジオに情報機器が導入されます。 機能の詳細については導入作業が完了していないためお知らせすることができ ませんが、部屋の利用目的に応じた機能があります。たとえばデジタルスタジ オではビデオ撮影、オーサリングルームでは動画編集など。デジタルスタジオ で撮影した素材をオーサリングルームで編集、ということも可能です。なお、 館の設備には有料のものもあるので、ご利用の際にはご注意ください。 ※「奈良県立図書情報館 On the Web」もご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/newlib/index.html ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【図書情報館こんな使い方(7)】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  実は図書情報館は、雑誌が結構充実しております。 活きのいい情報かつ信頼のできる情報というと、やはり雑誌ということになる と思います。図書はやはり出版に時間がかかりますし、雑誌などで連載された 記事を元に図書になるものもあります。インターネット情報もすばやいのです が、図書の内容や雑誌の内容がもとにされていることもありますし、インター ネット掲載と同時に雑誌が発行されている場合も少なくありません。また「活 字になる」ことで情報内容の信頼性は上といえるでしょう。(すべてに当ては まることではありません。ご了承願います。) 以下に、開架(部屋に出しているもの)雑誌のタイトル数を記します。 ※開架には出しきれず書庫に入っているものもあります。 ・一般的なもの@   1,450誌 ・奈良県関係@     450誌 ・ITなど情報関係@      60誌 ・洋雑誌@          80誌 ・参考(索引など)@     4誌 ・戦争体験文庫@     310誌 3Fの一般雑誌架の北側にはちょっとおしゃれなイスを置いたコーナーがあり ます。大和青垣を望みながら、雑誌を楽しんでください。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【連載「図書情報の文化史」(7)素描編】   図書寮について(その2)   館長 千 田  稔 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 図書寮は中務省(ちゅうむしょう)という役所に属していたことについては、 先に触れた。かつて、藤原京跡から「中務」と墨書された木簡など、多数の中 務省関連の木簡が出土した。出土した場所は、藤原宮跡の南三百メートルのと ころである。この出土地で問題となった事は、中務省という役所が、藤原の外 にあったという事であるが、図書寮の位置はわからなかった。平安京の場合は 、「内裏図」があるので、それを参照すると、中務省は内裏のほぼ南にあるの に対して、図書寮は内裏の西北に位置している。  平城京の時代の天平宝字2年(758)に、藤原仲麻呂は、「図書寮は典籍 を管理して内裏に奉仕する役割なので、改めて内史局とする」と、おのれの権 力にまかせて、中国風に改名した。改名のことは、さておくとして、図書寮は 内裏つまり、天皇のための書籍を管理していたことがわかる。(つづく) ******************************************************************* 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ******************************************************************* 読者登録はこちらから! http://www.pref.nara.jp/c_etc/mailmag.html  ★「大仏さんのつぶより情報」 (広報広聴課) ★「まほろば*地域づくり情報」(地域政策課)  ★「ボランティア情報誌Vio」(県民生活課)  ★「健康21ファンクラブ通信」(健康増進課)  ★「E−夢 はっしん!」  (教育委員会)  ★奈良県代官山iスタジオ「代官山で愛ましょう!」    「なら出会いセンター通信」(なら出会いセンター)の読者登録はこちら!  http://www.naradeai.pref.nara.jp/ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【編集後記】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 開館までひと月あまりになり、あわただしさが増すばかりです。新しくつくっ てよかったですね、という一言が聞けるよう、職員一同、がんばっています。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第7号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第8号は、10月15日(土)に配信する予定です。皆様、ご愛読、よろ しくお願いいたします。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の  対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/help/r107.html 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□