≫奈良県立図書情報館メールマガジン≪ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「Lib Info NARA −奈良県立図書情報館通信」 H17.8.15 No.004 開館まで80日 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ■==■目 次■==■ 巻頭言 おすすめ新着情報 図書情報館あれこれ 図書情報館 こんな使い方 連載「図書情報の文化史」 編集後記 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【巻頭言】 −コミュニケーションを大切に     奈良県立図書情報館グループコーディネーター 稲 本 昌 治 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  待望の図書情報館開館まであと2ヶ月余りとなってきました。平成7年3月 に県立図書館整備基本構想が策定されてから10年の歳月が流れ、ついに11 月オープンします。その記念すべき時に、私自身まだ2年目ですがこの情報館 で仕事ができることを非常にうれしく思います。  私がこの仕事をするまで持っていた図書館のイメージは、「静かに本が読め るところ、いろんな雑誌や新聞が自由に読めるところ、気に入った本を貸して もらえるところ」というようなものでした。しかし、図書館は、本の貸出しや 閲覧だけでなく、自分が調べたいことや探している過去の新聞記事等について 、質問や相談を受け、参考となる資料を提示するようなサービスがあります。 これは一般的に「レファレンス」と言われるもので、図書館サービスの重要な 要素の一つです。また、自分が探している本が図書館にない場合、郵送費用は かかりますが他の図書館から取り寄せてもらえるようなサービスもあります。 図書館の便利なサービスで皆さん方も知らないようなものがあるかもしれませ ん。いろいろな質問を図書館にしていただき、図書館の人とコミュニケーショ ンを図ってください。  この人と人のつながりについて、大事だなぁと改めて感じさせられたことが 先日ありました。家族旅行でホテルに泊まっていたときのことですが、子供同 士でふざけているときに、2歳になる子供の肘の関節が脱臼し、時間は夜9時 過ぎでよく知らない場所でのことでした。ホテルのフロントへ電話をすると、 すぐに治療できる病院を調べ、タクシーを手配し、無事病院で治療していただ きました。ホテルのチェックアウトの際には、大丈夫ですかと声をかけていた だき、人の温か味が感じられた瞬間でした。  図書情報館では、多数のパソコン等情報機器が入ります。また、建物の面積 も今までの3倍程度に増えます。その中で、利用者と職員とのコミュニケーシ ョンを図っていくことは非常に難しいことですが、この図書情報館をまた利用 したいと思っていただけるような温か味のある情報館を目指していきたいと思 います。皆様のご協力よろしくお願いします。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【おすすめ新着情報】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 県立図書情報館の開館に先立ち、館の有料施設の予約受付を開始しました。   詳細は、県立図書館ホームページの有料施設利用案内のページをご覧くだ さい。 http://www.library.pref.nara.jp/guide/index.html ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【図書情報館あれこれ(4)】 −ビジネス支援ってなに? ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 11月の開館まであと3ヶ月足らず。館内では開館にむけた準備作業に追われ る日が続いています。ところで、新しく開館する図書情報館がもつ機能のひと つとして、ビジネス・行政支援活動があります。公共図書館のビジネス・行政 支援活動って何?と思われるかもしれません。あるいはビジネスと公共図書館 とはそぐわない印象を持たれるかもしれません。  公共図書館のビジネス支援サービスは、仕事を持つ方、新しく仕事を始めた いと考えている方、仕事について考えている若い人々、また行政などの機関・ 団体の仕事にたずさわる方などが、さまざまな局面において必要とする資料や 情報を提供し、課題を解決するためのサポートをおこなうものです。 図書情報館では、これまでに蓄積した図書資料を中心とした情報ストックに加 え、デシタル資料や、Web情報、各種のオンラインデータベースなどのフロー の情報を、インターネット端末から総合的に検索、調査することができます。 また関連機関とのネットワークをとおして、より広がりをもった情報提供を行 うことをめざしています。 Web情報や官公庁をはじめとする各種の団体などから出される新鮮なビジネス 関連情報だけでなく、図書情報館が旧館から引き継いだ蔵書の中にも、新しい アイデアや仕事のヒントがあるかもしれません。 ※「奈良県立図書情報館 On the Web」もご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/newlib/index.html ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【図書情報館こんな使い方(4)】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ すばらしいアイデアが誕生するには、ほんの一瞬のひらめきと、何時間にも及 ぶ労力とを伴います。しかし、ひらめきと努力とだけでは、どんなにすばらし いアイデアでもそれをかたちにすることはできません。思いをかたちにして、 はっきりと、正確に、ひとに伝えるためには、それを具体的に表現できるツー ルが必要です。 県立図書情報館に設置している情報機器を使えば、効率よく思いをかたちにす ることができます。映像や音声を編集・加工するためのデジタルスタジオや高 機能なコンピュータと周辺機器、画像・動画・音声といったさまざまなメディ アを編集できるソフトを用意し、少し高度なことから気軽な操作まで、スキル や目的にあわせて様々な作品の制作や編集が楽しめるオーサリングルームやア トリエを設置しています。 部屋のまわりには、情報系の雑誌と芸術系の雑誌とをまとめて排架しています 。そこには、先人たちが、思いをかたちにした、膨大な資料があります。 県立図書情報館で、あなたの思いをかたちにしてみませんか。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【連載「図書情報の文化史」(4)素描編】 まずは「芸亭(うんてい)」から(その4)   館長 千 田  稔 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ そこで、話の行き着くところは、「芸亭(うんてい)」は、平城京のどこにあ ったのか、ということである。つまり、石上宅嗣(いそのかみのやかつぐ)の 旧宅、阿寺(あしゅくじ)の所在地を探すことになる。これについては、先学 の考証がある。それによると、鎌倉時代初期のの釈実叡による「建久御巡礼記 」(けんきゅうごじゅんれいき)という、さほど知られていない書物のなかの 法華寺条に「この寺の鳥居の東南、いくばくも去らず、田中に松一本生るとこ ろ、これ、昔の阿寺の跡なり」とある。ということは、法華時の東南すぐのと ころに「芸亭(うんてい)」があったということになる。そのあたりの小字で 、「堂ノ前」という地名があるので、それが、阿寺というお堂の前を意味して いるのではないかと推定されている。  平城京の条坊制によると左京二条三坊にあたり、その近くの一条三坊からは 庭園遺構や礎石が発掘されていて阿寺跡の有力な推定地とされている。奈良市 立一条高校の東側に「芸亭(うんてい)」を顕彰する標柱が建てられている。 (つづく) ******************************************************************* 【 県庁各課等のメールマガジン 】 ◇ 読者登録をお願いします!◇ ******************************************************************* 読者登録はこちらから! http://www.pref.nara.jp/c_etc/mailmag.html  ★「大仏さんのつぶより情報」 (広報広聴課) ★「まほろば*地域づくり情報」(地域政策課)  ★「ボランティア情報誌Vio」(県民生活課)  ★「健康21ファンクラブ通信」(健康増進課)  ★「E−夢 はっしん!」  (教育委員会)    「なら出会いセンター通信」(なら出会いセンター)の読者登録はこちら!  http://www.naradeai.pref.nara.jp/ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【編集後記】 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  暑い日が続きますが、元気にお過ごしでしょうか。 今日は60回目の終戦記念日です。図書情報館では、戦争中の生活体験を風化 させないため、当時の資料や手記などの記録資料の寄贈を呼びかけた結果 、 5万点あまりの資料が寄せられました。開館後は、専門資料スペースでご覧い ただくことができます。 さて、県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA−奈良県立 図書情報館通信」第4号をご覧いただき、ありがとうございました。 次回第5号は、9月1日(木)に配信する予定です。皆様、ご愛読、よろしく お願いいたします。 =================================== ◎このメールマガジンへのご感想、ご意見などは、下記メールアドレスまでお 願いします。 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。  http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信  が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/ ◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の  対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/faq/mua.htm 当マガジンの解除は、こちらへ。 http://www.library.pref.nara.jp/netservice/mailmagazine.html =================================== ■□===========================■□ 発行:奈良県立図書情報館 〒630-8135 奈良市大安寺西1丁目1000番地 TEL 0742-34-2111(代表) FAX 0742-34-2777 http://www.library.pref.nara.jp e-mail info@library.pref.nara.jp ■□===========================■□