図書情報館では、8月3日に亡くなられた作家、阿川弘之氏を偲び、図書展示 「追悼 阿川弘之氏 逝く」 を開催します。
阿川氏は大正9(1920)年広島市生まれ。昭和17(1942)年海軍に入隊し、中国で終戦をむかえます。復員後の昭和21(1946)年、復員の体験を描いた短編『年年歳歳』で志賀直哉に認められ文壇デビューし、志賀直哉に師事します。その後昭和41(1966)年『山本五十六』で新潮社文学賞、昭和62(1987)年『井上成美』で日本文学大賞、平成5(1993)年『志賀直哉』で野間文芸賞を受賞されるなど多数の賞を受けておられるほか、平成11(1999)年には文化勲章を授与されています。
他の代表作として『春の城』『雲の墓標』『米内光政』『食味風々録』『葭の髄から』など、戦争を題材にした小説やエッセーなど数多くの作品を残されました。その文体は端正で格調高いと評価を受けており、一目を置かれた存在であったといいます。
また乗り物好きであり、絵本『きかんしゃやえもん』の著者や乗り物の絵本の訳者としても知られています。
展示では、日本を代表する作家の一人である阿川氏の著作を中心に、所蔵資料から紹介します。
日時
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会場
3階 レファレンスカウンター横
展示内容
著作『春の城』『山本五十六』ほか小説・随筆など、図書約100冊
展示図書リスト
様子