図書情報館では、1月21日に亡くなられた作家、陳舜臣氏を偲び、図書展示 「追悼 陳舜臣氏 逝く」 を開催します。
陳舜臣氏は大正13(1924)年神戸市生まれ。昭和36(1961)年『枯草の根』にて第7回江戸川乱歩賞を受賞して文壇にデビューします。昭和44(1969)年には『青玉獅子香炉』で直木賞を受賞し、その後も昭和51(1976)年に『敦煌の旅』で大佛次郎賞、平成4(1992)年には『諸葛孔明』で吉川英治文学賞など、多数の文学賞を受けました。他の代表作として『阿片戦争』『曹操』『耶律楚材』など中国の歴史や人物を扱った歴史小説が数多くあり、また琉球史を題材にした『琉球の風』は、NHKの大河ドラマの原作にもなりました。これら著作は、徹底した取材・調査を元にした、史実に即したものであり、日本における中国歴史小説の第一人者でした。
その他、エッセーや紀行文など数多くの著作を残し、また、漢詩や美術品の目利きなど芸術分野でも活躍されました。平成大修理で複製された興福寺南円堂灯籠銘文『平成観音讃』は氏が撰文されたものです。
展示では、日本を代表する作家の一人である氏の著作を中心に、当館所蔵資料から紹介します。
日時
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会場
3階 レファレンスカウンター横
展示内容
著作『阿片戦争』『青玉獅子香炉』ほか小説・紀行文など、図書約150冊
展示図書リスト
様子