開設の経緯

奈良県では、戦争体験を風化させることなく次世代に伝えていくため、平成8年度から、戦中・戦後の社会や生活の様子を 記録した資料を収集してきました。 開設準備の4年間は、県福祉部福祉政策課が担当していましたが、平成13年度から県立奈良図書館へ業務が移管されまし た。ちょうどこの時期、新図書館の開設準備が進められており、そこで資料を公開することになったためです。
  資料の収集は発足当初から寄贈資料を基本としてきました。そこで、資料収集に当たって担当係は、都道府県・政令市・県庁所在市・戦災罹災都市の公立図 書館、戦争・平和・郷土資料館や遺族会・傷痍軍人会・戦友会・被爆者団体・市民団体などへ関連資料情報の提供を求めるとともに、新聞への広報掲載、ホーム ページやチラシで寄贈を呼びかけてきました。その結果、現在では5万点以上の資料が集まっています。
  その内容は満州事変(1931年)からサンフランシスコ講和条約(1952年)までの時期の体験に関するもので、次のように分けられます。

①戦争に関わる体験及び当時の社会や生活の様子を記録した図書、雑誌
②当時の教科書など教育関係資料
③当時の日記、葉書、証明書などの実物資料

  平成17年11月に奈良県立図書情報館がオープンしてからは、3Fの「戦争体験文庫」のコーナーでそれらの資料が公開されています。①②は書架に配架 し、③はテーマを決めて展示しています。戦争に関するコレクションは公共図書館としてはめずらしいもので、当館を特色づける資料群の1つとなっています。